ポリプテルスと言えば、エンドリケリーのような
巨大な魚を想像する方も多くいらっしゃるかと思います。
「格好いいから飼ってみたいけど、大きくなるから…」と諦めている方には、
小型のポリプテルス飼育をお勧め致します!
さすがに30㎝水槽で終生飼育出来ませんが、大型のポリプテルスよりは飼い易いと言えます。
今回は、そんな小型ポリプテルスについてご紹介していきたいと思います。
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この記事の目次
小型ポリプテルスの基本情報
ポリプテルスはアフリカに生息する熱帯魚で、古代魚の1つとされています。
古代魚とは、恐竜が繁栄していたような時代から姿を変えず現在も生き残っている魚のことを呼びます。
シーラカンス、ハイギョ、アロワナなどが有名な古代魚になります。
古代魚の特徴として、魚本来の鰓呼吸に加えて、肺呼吸が出来ることが挙げられますが、
ポリプテルスももちろん肺呼吸が可能です。
ポリプテルスは、魚類と両生類の進化における分岐点の生き物と言われています。
その特徴として、稚魚の間は両生類の幼生のような外鰓を持ちます。
この外鰓の有無でまだ成長するのかを見極めることもあります。
小型ポリプテルスは格好良さに加えて可愛らしさも兼ね備えています。
胸鰭をパタパタ動かして泳ぐ姿はなかなか可愛いので、是非見ていただきたいです!
小型ポリプテルスの飼育方法
小型ポリプテルスの基本的な飼育方法についてご紹介していきたいと思います。
この辺りを押さえておけば、小型ポリプテルス飼育で大きな失敗はしないでしょう!
小型ポリプテルスの水槽
小さいうちは30㎝規格水槽などでも良いかと思います。
例えば、体が小さいうちに90㎝水槽で飼育しますと、広過ぎて餌を思うようにとれないこともあります。
成長と共に大きな水槽を用意していくのが良いでしょう。
小型ポリプテルスを終生飼育するには、60㎝規格水槽では少々狭いかもしれません。
小型に含まれてはいますが、最終的には40㎝近くになりますので、
最低でも60㎝ワイド水槽(60㎝×45㎝×45㎝)、出来れば90㎝水槽が良いかと思います。
小型ポリプテルスの水質など
ポリプテルス全般に言えることですが、丈夫な熱帯魚です。
小型ポリプテルスも例外ではなく丈夫で、幅広い水質に適応することが出来ます。
後述しますが、ポリプテルスは肉食でガンガン餌を与えて成長を促しますので、水質が酸性に傾きがちです。
丈夫とは言え水換えを怠りますと餌食いが落ちてしまうことがありますので、
ポリプテルスの丈夫さに甘えることなく、お世話してあげましょう!
フィルターは上部式か外部式を1台に、投げ込み式フィルターを補助的に使うと良いかと思います。
水換えは餌の量にもよりますが、1週間に1~2回程度が良いでしょう。
水温は26~30℃程度が良いかと思います。
丈夫ですので、ある程度の低温、高温にも耐えますが、耐えられるだけであって、
ポリプテルスにとっては過ごしやすい環境とは言えません。
小型ポリプテルスの餌
小型ポリプテルスは、大きくなって困ってしまう、ということはまず起こらないと言って良いでしょう。
水槽内で大きくするのが難しいと言われることもあります。
成長期にしっかり餌を与えて成長を促してあげましょう。
餌は何でもよく食べます。用意しやすいものですと、肉食ナマズ用の人工飼料がお勧めです。
人工飼料では大きくならない!とおっしゃるマニアさんもいらっしゃいます。
そんなマニアさん達は、金魚やどじょうなどの生餌、鶏のササミや牛のハツなどの肉を与えることが多いようです。
生餌に関してはキープするのが大変なので、人工飼料と肉を常に用意しておくと良いかもしれませんね。
小型ポリプテルスの混泳
金魚やどじょうを餌にするくらいですので、口に入るサイズの魚とは混泳出来ません。
食べてしまいます。
ある程度の大きさで攻撃的でなければ、基本的には混泳出来ます。
ポリプテルスは、中には遊泳性の強い種類もいますが、基本的には水底でゆっくりしています。
混泳をする相手は生息圏の違う魚を選びましょう。
特にプレコは生息圏が同じな上に、
ポリプテルスを舐めてボロボロにしてしまったというお話をよく聞きますので、お勧めできません。
ポリプテルス同士は、あまり小競り合いもせず上手にお付き合い出来るようです。
ポリプテルスマニアはポリプ絨毯と呼ばれる過密飼育をしている方が多いです。
小型ポリプテルスの種類
小型ポリプテルスの代表的な種類をご紹介致します。
ポリプテルス同士の混泳も出来ますのでコレクション性が高いと言えます。
ポリプテルス・セネガルス
小型ポリプテルスの代表格と言えます。
ですが最大全長は50cmと、意外と大きいです。
水槽内で大きくするのは難しく、30cm程度で成長が止まってしまうことが多いです。
時々大きい野生採取個体が流通することがあります。
ポリプテルス・デルヘジイ
こちらも代表的な小型ポリプテルスです。
縞模様(バンド)が入り、かなり格好いいです。40cm程に成長します。
バンドの入り方に個性があったりしてとても楽しめますので、
個人的には初めての小型ポリプテルスとしてお勧めです。
ポリプテルス・パルマス
ポリプテルス・パルマスは亜種が3種あります。
基本的に流通しているポリプテルス・パルマスはポリプテルス・パスマス・ポーリーと呼ばれるものです。
状態が上がると緑がかった体色になります。
ポリプテルス・オルナティピンニス
実際はそれほど小型ではないのですが、小型に分類されますのでご紹介させていただきます。
ポリプテルス・オルナティピンニスは模様が美しく、水槽内でも目立ちます。
格好いいので一見の価値ありです!
小型ポリプテルスの飼い方のまとめ
ポリプテルスは丈夫で長寿と言われています。
長いお付き合いになりますので、納得のいく個体を選んでいただくと良いかと思います。
末永い小型ポリプライフをお送りいただければと思います!
(写真引用元:charm楽天市場)