「クロコダイルスティングレー」は「エイ」の仲間で、大きな斑点とエイ特有のしっぽがとても特徴的です。観賞用として流通している珍しいエイで、その姿の派手さ、美しさから個人で飼育する人も増えていると言います。
今回の記事ではそんなクロコダイルスティングレーの生態と、飼育のポイントについて調べてみましょう。
この記事の目次
クロコダイルスティングレーは南米からやってきた「淡水エイ」の仲間
「クロコダイルスティングレイー」はコロンビアなど南米が原産の「淡水エイ」の仲間です。「淡水エイ」とは、海水や汽水域ではなく、川などの淡水で生活するエイの総称です。
実に様々な種類がいますが、アジアで見られるエイよりも、クロコダイルスティングレーのような南米のエイは模様が派手な傾向があり、観賞用として人気があります。ちなみに現地では食用にもされているようですよ。「クロコダイルスティングレー」は円を描く大きなスポットが特徴的で、別名で「ゴールドリングスティングレイ」とも呼ばれています。
クロコダイルスティングレーに触ると危険!毒に注意
見た目的には派手なスポットが特徴的ですが、注意すべき点は「尾」です。エイの仲間全般に言えることですが、クロコダイルスティングレーの尾には「毒」があります。
エイから攻撃することはほとんどありませんが、飼育の際に触ったりするとエイが驚いて刺してくることもあります。もし刺されてしまうと、痛いだけではなく、発汗、めまい、呼吸困難、痙攣などかなり重い症状が見られますので、「刺された」と思ったらすぐに病院に行ってください。
刺されないようにするために毒針を切断したり、カバーをかぶせたりする人もいますが、素人には難しいので、エイを扱うプロに必ず確認してください。次項からはクロコダイルスティングレイーの飼育方法について調べてみましょう。
クロコダイルスティングレーの水槽は大きめに、水質に注意!
クロコダイルスティングレーは60センチくらいのやや大きめです。そのため、水槽も120×60×40センチ以上で、底面積の大きな水槽を用意すると良いでしょう。通常の90センチ水槽でも大丈夫ですが、若干窮屈な印象を与えます。
クロコダイルスティングレーをはじめとする淡水エイは水質の変化に大変敏感で、「水合わせ」には最新の注意を払いましょう。環境の変化に弱いため、海外からの輸送の際にすでに弱っていることもあるので、実店舗でしっかり確認することも大事です。最適な水質は「中性」で、それが変化すると、体調を崩してしまうこともあるようです。
最適な水温は25度から30度くらいなので、寒い地域はヒーターも必須となりますが、エイの火傷を防ぐため、ヒーターにカバーをするなど対策も必須です。
クロコダイルスティングレーのエサは基本的には「生き餌」を
エサは「アカムシ」「ドジョウ」「金魚」などの「生き餌」が良いでしょう。ただ、生き餌は手に入れるのに手間がかかり、コストもかかることも多いため、人工餌に切り替えたいところです。
ただ、クロコダイルスティングレーはなかなか人工餌を食べてくれないので、生き餌と人工餌を混ぜ、徐々に慣らしていくことが必要になってきます。人工餌は「沈下性」のものを選んでください。また、生き餌は水槽を汚しやすいので、定期的な清掃も必要です。
クロコダイルスティングレーの混泳は可能か?
クロコダイルスティングレーは攻撃性のあるエイではないので、混泳は可能です。ただ、クロコダイルスティングレーは水槽下部を泳ぐエイなので、上層部を泳ぐなど生活圏の異なる魚が混泳に向いています。
具体的には「アロワナ」などがお互い干渉しないので混泳に向いているでしょう。
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クロコダイルスティングレーは繁殖可能か?
クロコダイルスティングレーは繁殖を狙うことが可能です。ペアで飼育することが必要になりますが、いつの間にか稚魚が生まれていることがあります。クロコダイルスティングレーは「卵胎生」の生き物なので、メスの体の中で卵が孵化するため、ある程度成長した稚魚が生まれてきます。
クロコダイルスティングレーは購入できるか?
クロコダイルスティングレーは通販でも購入することができます。値段はやや高めで1匹当たり20000円前後が多いようです。入荷数が少ないことも多いので、購入したい場合は定期的に店を覗く必要がありそうです。
クロコダイルスティングレー飼育のまとめ
クロコダイルスティングレーは危険な尾や水質に敏感など、少し飼育難易度は高いエイです。水槽もある程度の大きさが必要になってきますので、飼育開始する前にしっかり飼育方法を勉強しておくことをお勧めします。