ハーフオレンジレインボーはその名が示す通り、体の半分が鮮やかなオレンジ色に染まる熱帯魚です。飼育しやすく、「初心者にもお勧め」と言われる魚でもあるのですが、今回の記事ではそんなハーフオレンジレインボーの飼育のポイントについて調べてみましょう。
この記事の目次
ハーフオレンジレインボーは野生では限られた地域でしか見られない
ハーフオレンジレインボーは野生ではインドネシアとパプアニューギニアにまたがる島、「ニューギニア島」原産です。ニューギニア島の中でも「アヤマル湖・ハイン湖・アイティンジョ湖」という限られた場所にしか生息していません。
ハーフオレンジレインボーの別名は?
ハーフオレンジレインボーは「メラノタエニア・ボエセマニー」という別名を持っています。これは「メラノタエニア科」に属していることを示し、「メラノタニア」はこの種類に共通する特徴、体の横に走る黒い線を示しています。ハーフオレンジレインボーもオレンジ色の体色の中にうっすら黒い線が見えます。
ハーフオレンジレインボーのサイズはやや中型
ハーフオレンジレインボーは熱帯魚としては中型に分類され、その大きさは8から11センチほどです。飼育する水槽としては60センチサイズが最適になってくるでしょう。
ハーフオレンジレインボーの寿命はどのくらい?
ハーフオレンジレインボーの寿命は4年から5年くらいで、丁寧に飼育すれば10年近くまで生きるようです。
ハーフオレンジレインボーの餌は何が良い?
ハーフオレンジレインボーは餌にはあまりこだわりはなく、市販されている人工飼料で大丈夫です。栄養のバランスを考えて時折冷凍アカムシなどの生き餌を与えると良いでしょう。特に生き餌は色揚げに有効なのでおススメで、色揚げに効果的な人工飼料もあります。
ハーフオレンジレインボーの水質は弱酸性から幅広く対応
ハーフオレンジレインボーはあまり水質にはこだわらない「淡水魚」です。弱酸性からアルカリ性まで幅広く対応しており、最も良いのはPH7.0からPH8.0程度の中性の水質になるでしょう。水温は26度から28度くらいが最適で、暑さは30度くらい、寒さは23度くらいまでは耐えられるでしょう。暑さにはある程度耐えられますが、寒さには弱いので水温が低くなりそうな時は水槽用ヒーターの導入が必要となってきます。
ハーフオレンジレインボーは混泳には向く
ハーフオレンジレインボーは比較的温和な魚で、混泳には向いています。ハーフオレンジレインボーと同程度やそれより小さな魚であれば問題なく混泳できるでしょう。ただ、繁殖期のオスは気性が荒くなり、オス同士で小競り合いが発生することはあります。
ハーフオレンジレインボーは繁殖を狙える?
ハーフオレンジレインボーは飼育下でも繁殖を狙えます。そのためにはまずはオスとメスを見分け、ペアを隔離する必要があります。
ハーフオレンジレインボーのオスメスの見分けかた
ハーフオレンジレインボーのオスメスの見分けは比較的容易です。成熟期に入るとオスは発色が強くなり、オレンジ色がより目立つようになります。比べてメスは色が地味で腹がちょっと膨らんでいるので、そこで見分け、ペアが成立したら他の水槽に隔離するようにしましょう。
ハーフオレンジレインボーは水草に卵を産み付ける
ハーフオレンジレインボーは無事に産卵に成功すると水草などの障害物に粘着性の卵を産み付けます。そのため水槽にはウィローモスなどの水草を入れておくと良いでしょう。
ハーフオレンジレインボーの幼魚の育て方
無事に産卵に成功すると1週間から10日程度で卵が孵化します。そのあとは「ブラインシュリンプ」を与えて育てましょう。水質の悪化は幼魚の命に関わるのでこまめに掃除することは必要となってきます。また、孵化した後は安全のために幼魚飼育用の水槽に移した方が良いでしょう。
ハーフオレンジレインボーは販売されている?
ハーフオレンジレインボーは限られた場所でしか生息していない魚ですが、現在は観賞魚として販売され流通しています。通販でも購入でき、1匹当たり送料も含めて2000円前後で販売されていることが多いようです。
ハーフオレンジレインボーの飼育方法まとめ
ハーフオレンジレインボーは飼育が容易で初心者にもお勧めの熱帯魚です。繁殖も狙えるので、同種で混泳して美しいオレンジを楽しんでくださいね。