(熱帯魚)生餌 アカヒレ Sサイズ(100匹) 北海道・九州航空便要保温
水槽のセッティングができているかを確かめるパイトロットフィッシュとして。
あるいはクレーンゲームの景品として。
あるいは肉食魚の餌として…。
なかなか本気で入手されることの少ないアカヒレですが、
繁殖を目標に徹底飼い込みガイドをお届けします!
はじめてのアクアリウム:全記事一覧はこちら
アカヒレ本気飼育に必要な器具
○水槽
どれだけ小さいサイズの水槽で飼えるのか試したくなってしまいますが、
繁殖までを視野に入れた本気の飼育です。
水質や水温変化をなるべく抑えられるよう、45cm以上の水槽を用意します。
複数種のアカヒレを飼育するなら60cmレギュラー水槽が欲しいところです。
○ろ過器
スポンジフィルター、外掛けフィルターなどあまり水流の強くならないものを選びます。
活性炭は交換の際に水質が急変することがあるので、
多孔質のろ過材を用い、導入1週間前から空回ししておきます。
○ヒーター
「ヒーター不要」と説明されることの多いアカヒレですが、
一般的な熱帯魚用ヒーターをセットしておきます。
繁殖には20~25度の水温が必要とされているためです。
また、ドイツで養殖されているロングフィンの改良種は、
普通の熱帯魚と同じ25度で育成されています。
○底砂
明るい底砂はアカヒレの体色が飛んで見えるので、
レンガ色など落ち着いた色味のものを選びましょう。
○水草
稚魚の隠れ場所となることを意図して、水草は必ず植えます。
45cm水槽でCO2無添加、照明1灯を前提にすると、
マツモ、ウィローモス、ミクロソリウム・プテロプスなどがおすすめです。
アカヒレの繁殖と注意点
(熱帯魚)生餌 アカヒレ Sサイズ(100匹) 北海道・九州航空便要保温
「混泳向き」と紹介されることの多いアカヒレですが、
じっくり飼い込んでみると意外とテリトリー意識が強く、ちょっかい出しあうことに気づきます。
といってもシクリッドの仲間や、
ブラックテトラなど体高のあるカラシン類に比べれば、はるかに穏やかですが。
オス同士がひれをひろげて威嚇する「フィンスプレッティング」は、
これがアカヒレかと思うほど見ごたえがあります。
適度ななわばり争いはむしろ鑑賞に好都合なのです。
いじめが起きず、過密にもならない4~5匹での飼育をおすすめします。
弱酸性から弱アルカリ性まで幅広い水質に適応できるアカヒレですが、
ワイルド個体の飼育も視野に入れPH6.0~7.0の間を維持します。
繁殖期に入るとメスのお腹が膨らみ、抱卵が分かります。
オスに追いかけ回されるようになると交尾のはじまり。
数日後には産卵です。
アカヒレは水底に卵をバラ撒き、一切面倒を見ません。
平気で食べてしまうので、底一面にウィローモスを繁茂させておき、卵や稚魚の隠れ場所にします。
水底や壁面に張りつく稚魚の姿が見えたらスポイトで採取し、稚魚用の水槽へ移動させましょう。
アカヒレの原種に挑む
(熱帯魚)生餌 アカヒレ Sサイズ(100匹) 北海道・九州航空便要保温
餌用として販売されているアカヒレも、飼い込むと赤味が増し、ひれも色づいて美しくなります。
本気飼育なら改良品種やレアな原種にもチャレンジしてみましょう。
○ロングフィン・アカヒレ
しりびれ、尾びれを筆頭に各ひれが長く伸びる、
ドイツブリードの改良品種です。尾びれに赤が強く発色します。
○ラオス・アカヒレ、ベトナム・アカヒレ
中国産だった従来種とは別水系の原種アカヒレです。
背面に紫ががった紺色が強く乗り、個体によってはライムグリーンにも輝きます。
詳しい生息地も含め不明点は多いのですが、
弱酸性の水質を維持し、普通のアカヒレ同様の餌で問題ないようです。
なかなか出回っていないので、見かけたら即キープしましょう。
「餌用として扱われがちなアカヒレのワイルドものを飼育している」という地味な満足感は貴重です。