飼育出来る爬虫類と言えば、
カメ(ミズガメ、リクガメ)、トカゲ(ヤモリ含む)、ヘビです。
実はヘビは、最も飼育しやすい爬虫類と言うことが出来ます。
ヘビは全ての種類が完全な肉食ですので、
飼うためには大きなハードルを超えなくてはなりません。
今回は、興味があってもなかなか手が出せない
ヘビの飼育についてご紹介していきたいと思います。
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ヘビについて
ヘビはご存知の通り、足が無いのが最大の特徴と言って良いでしょう。
ただし、足の無いトカゲもいますが、その違いは瞼があるかどうかです。
瞼があれば足の無いトカゲ、瞼が無ければヘビということになります。
ヘビには誰でも飼育出来るヘビと、
特別な許可が無いと飼育出来ないヘビがいます。
コーンスネークとボールパイソンが最も飼育されているヘビですが、
品種改良が進んでいて非常にカラフルなヘビが流通しています。
ノーマルと呼ばれる自然下にいる最も基本的なカラーのヘビは比較的安価ですが、
カラーによっては非常に高価になります。
特にボールパイソンの珍しいカラーは、流行りなどもありますが、
初心者の方だったら目が飛び出る程の価格であることがあります。
爬虫類に興味の無い一般の方にとっては、
ヘビ=毒というイメージをお持ちの方も多いのではないかと思います。
ヘビのうちの25%が毒を持っていると言われています。
人気のあるセイブシシバナヘビというヘビは毒を持っていますが、
弱い毒ですので、飼育していてもあまり問題にはなりません。
もちろん注意は必要です!
ヘビの飼育方法
前述しましたが、ヘビは爬虫類の中では飼いやすい種類と言えます。
これは、簡単に申し上げますと、他の爬虫類に比べて設備が簡素でも問題無いこと、
世話が比較的簡単であること、などが理由です。
同じサイズのケージを並べて多頭飼育しているマニアの方も多くいらっしゃいますが、
飼いやすいからこそ出来ることかと思います。
ここでは、初心者向けのスタンダードな飼育方法をご紹介していきたいと思います。
ヘビ飼育のケージ
全長1mのヘビだからと言って、1m以上のケージが必要なわけではありません。
ヘビがとぐろを巻いた時の3倍程度の底面積があれば充分と言われています。
ケージはプラケ、爬虫類用アクリルケース、
爬虫類用ガラスケージなどが良いかと思います。
ケージを決める時に最も大事なのは、脱走されないものを選ぶことです。
例えば、観賞魚用の水槽に観賞魚用の蓋をするだけでは確実に脱走されますのでご注意ください。
また、例え脱走されないケージであっても閉め忘れてしまうと脱走されますので、
うっかりが無い様にしましょう!
ケージ内には、水入れ、シェルターなどを設置しておくと良いかと思います。
特に飼い始めは安心出来る場所としてシェルターが役に立ちます。
ヘビ飼育の設備など
基本的にヘビは紫外線を必要としていないと言われています。
紫外線が必要であれば、ケージごとに紫外線ライトを設置しなくてはならず、飼育しやすいとは言えません。
必要な設備としましては、保温器具が挙げられます。
25℃以上を維持出来ていればどういった保温器具でも良いかと思います。
ケージの底面に敷くパネルヒーター、
ケージの天井に取り付けるタイプのパネルヒーターなどがお勧めです。
ヘビ飼育の床材
ヘビの床材は、実際にヘビを飼ってみて使いやすいものを探していただければと思います。
よく使われている床材としましては、ペットシーツ、新聞紙、ウッドチップなどが挙げられます。
基本的には、排泄したら取り替える、1週間に1回など決めて定期的に取り替える、
などの方向性が良いかと思います。
管理しやすい、掃除しやすい、というのが床材選びのポイントになるかと思います。
ヘビ飼育の餌
一般的なヘビの餌はマウスになります。
これがヘビ飼育におけるハードルです。
ヘビは飼いたいけどマウス与えるのは無理、という方も多くいらっしゃいます。
マニアックな種類の場合、魚、虫、
ヤモリなどを食べるヘビもいますが、ここでは割愛させていただきます。
冷凍マウスが爬虫類ショップや観賞魚ショップで販売されていますので、そちらを利用しましょう。
冷凍マウスは与える前にしっかり解凍します。
解凍しきれていないマウスを与えてしまいますと、消化不良が起こったり、
最悪の場合は命を落とすこともありますのでご注意ください。
同じ餌を1週間に1~2回与えれば良いので、餌やりも大変ではありません。
蛇はあまり動きの多い生き物ではありませんので、
餌やりの時が最も楽しい時間であり、健康チェックの時間でもあります。
初心者にもお勧めのヘビ
コーンスネーク
約2m程度まで成長する、アメリカ出身のヘビです。
大人しい個体が多いです。ノーマルは赤ですが、
色々な品種が作出されていて数え切れないほどです。
カリフォルニアキングスネーク
こちらも約2m程度まで成長する、アメリカ出身のヘビです。
ヘビを食べてしまうことがありますので、必ず単独飼育にしましょう。
ボールパイソン
150cm前後まで成長する、アフリカ出身のヘビです。
上記の2種類よりも太く、成長したボールパイソンはなかなかの迫力があります。
非常に大人しいです。
ヘビ飼育のまとめ
以上、ヘビについて簡単にご紹介させていただきました。
ヘビ飼育のポイントは、脱走させない、低温にさらさない、1週間に1~2回の餌やり、
定期的な掃除、の以上になります。
マウスを与えることに抵抗が無ければ是非飼ってみましょう!