(写真引用元:suedamerikafans)
プレコファンの間では「ウルスカ」のニックネームで親しまれている、
ウルトラスカーレットトリムプレコ。
背びれや尾びれの縁が赤く染まり、刺々しい肌を持つ独特の美しさが魅力です。
アクアリウム界ではすでにおなじみの魚ですが分類が定まっておらず、
2016年10月になってようやく新種のプレコとして認められました。
これを機会に人気の美プレコ、ウルトラスカーレットトリムと暮らしてみませんか。
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この記事の目次
ウルトラスカーレットトリムプレコの基本情報
「ウルトラスカーレットトリムプレコ」はシングー川などアマゾン水系を中心に生息。
茶色の地に黒い斑が不規則に入り、各ひれの前縁に赤色が強く発色します。
尾びれの両端はフィラメント状に長く伸びます。
トリム系プレコはうろこに細かいトゲがびっしり入ることから、
英語圏では「カクタス・プレコ」とも呼ばれています。
とりわけオスによく発達する胸びれのトゲは、
テリトリーに侵入した外敵を追い払うためと考えられています。
プレコの分類はとても難しいため正式の種名が定まっておらず、
学術的にはこれまで「L-025」という仮名で呼ばれていました。
2016年10月、ようやく
「Pseudacanthicus pirarara」という新種のプレコであることが認められたのです。
ウルトラスカーレットトリムプレコの色合いよる分け方
アクアリウム界ではウルトラスカーレットトリムプレコを、
ひれの色合いでいくつかのグレードに分けています。
・ソリッドテール…尾びれが全体的に赤(オレンジ)に染まるタイプ。
・ダブルソリッドフィン…背びれと尾びれが赤(オレンジ)に染まるタイプ
・フルソリッドテール…尾びれ、背びれの他、
他のひれにも赤(オレンジ)の発色が見られるタイプ。
赤ともオレンジともつかない微妙な色合いは、
どちらに傾いているかでスーパーオレンジ、スーパーレッドなど、さらに名前が分かれます。
ウルトラスカーレットトリムプレコの飼育情報
溶存酸素が豊富で澄んだ水にしか生息できません。
大型水槽に強力な外部フィルターとディフューザーは必須です。
尾びれのフィラメントが長い個体ほど高値になる傾向がありますが、
実は強い水流を作って運動量を増やしてあげると長く伸ばすことができます。
近年よく見られるようになった手頃な価格のブリード個体の幼魚を、
ワイルド個体に近い美しい体形に育て上げるという楽しみもあるのです。
ウルトラスカーレットトリムプレコの水槽
30cm以上に成長するので90~120cmの大型水槽を用意します。
フンの量が多く強い水流を好むので、水槽サイズより1ランク上のろ過器を用います。
ウルトラスカーレットトリムプレコの水質
原産地に近いPH6.0~6.5の軟水をキープしましょう。
中性付近でも飼育は可能ですが、発色に差が出てきます。
ウルトラスカーレットトリムプレコの底砂
パワーがあるので底砂を巻き上げるだけでなく、レイアウトもバラバラにしてしまいます。
他のプレコのように流木を必ずしも必要としないので、ベアタンクをおすすめします。
コード類はキスゴムでしっかり留めておきましょう。
ウルトラスカーレットトリムプレコの餌
プレコ=草食性というイメージがありますが、
ウルスカの仲間はむしろ肉食嗜好が強い傾向にあります。
冷凍アカムシや肉食系ナマズ用のタブレットが主体となります。
ウルトラスカーレットトリムプレコの混泳
気性が荒く、色揚げにこまやかな管理が必要となるので、単独飼育が望ましいでしょう。
ウルトラスカーレットトリムプレコのウルスカの仲間
「スカーレットトリムプレコ」
「ウルトラ」がつかないのは、トゲやボディまで赤が発色しないためです。
派手さではやや劣りますが、飼い込まれた個体はやはり見事です。
「オレンジフィンレオパードトリムプレコ」
ウルスカに似ていますが、オリーブ色をベースに黒のヒョウ柄が入るところがポイントです。
「キングオブギャラクシートリム」
黒地に白のドットが美しい種ですが、なぜプレコの流通名はこんなにもアニメ調なのでしょう。
ドットが大きいものは「キングオブギャラクシースターダストトリム」というさらに凄い名前になります。
ウルトラスカーレットトリムプレコ飼育のまとめ
ウルトラスカーレットトリムプレコは個体差が大きく、色の入り方がまちまちです。
特徴的な個体はすぐ売れてしまうので、見つけた時が買い時なのです。
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