ソイル

初心者が選ぶソイルは栄養系?吸着系?特徴と立ち上げ方

2018年8月20日

 

流木や水草で美しくレイアウトされた水槽に、きれいな熱帯魚を飼うのに憧れて、

アクアリウムを始める人は多いのではないでしょうか。

 

アクアリウムを作る上で重要なもの、それがソイルです。

水草の生育や水質の管理など、さまざまなことに影響してくるからです。

 

アクアリウム初心者が導入すべきソイルとその特徴を今回はご紹介します。

 

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ソイルとは?

 

ショップに行くとさまざまな種類が売っているソイル。

ソイルは土壌を焼いて粒状に固めたものです。

砂利などと違い、水草に必要な栄養やミネラルが含まれています。

そのため、水草のための栄養剤などが必要ないのが特長です。

 

もちろん、ソイルに含まれている栄養素は魚を飼う上でも重要です。

有機物が食べ残しやフンなどを分解するのを手伝ってくれるからです。

 

 

ソイルの種類

 

ソイルには大きく分けると、栄養系、

吸着系、セラミックソイルの3種類があります。

 

栄養系ソイルは名前の通り、水草の育成に必要な栄養が特に多く含まれているものになります。

たっぷりと栄養が含まれているので、根の張るタイプの水草にはとても適していると言えます。

 

しかし、コケが繁殖しやすく、使い始めはアンモニアなどの有害物質が出やすいため、

必ず水槽の空回しを行って、有害物質を出し切る必要があります。

 

もちろんそれまで魚は入れることが出来ません。

水換えも頻繁に行う必要があり、初心者には難しいソイルだと言えます。

 

吸着系と言われるソイルは、アンモニアなどの有害物質を吸ってくれるもの。

吸着効果が高いので、水質の悪化の原因になる物質をいち早く吸着し、

魚を早く入れられるという利点もあります。

最初の濁りが取れるまでの時間も早く、ものによっては2日ほどで取れる場合があります。

 

強いアクのある流木を使っていても、水を透明に保つことができる反面、

水草によっては栄養が足りないこともありますが、コケの大量発生に悩まされることもなく、

初心者に向いていると言えます。

 

セラミックソイルは、形が崩れないように焼き固めたものをいいます。

ソイルの欠点でもある粒の崩壊がなく、使用期限がない反面、

ガチガチに焼き固められているため、栄養を吸収しにくい欠点があります。

 

ソイルの大きさ、色

 

吸着系を選ぶことにしても、さらに粒の大きさの違いが挙げられます。

ソイルの大きさは1ミリ程度のものと、5ミリほどの大きなものがあります。

 

5ミリサイズがノーマルで、通水性に優れ、1ミリのものよりも崩れにくいタイプだと言えます。

1ミリは粒子が細かいため、通水性の点で劣りますが、

その反面密着しやすいため、水草などが抜けにくいと言えるでしょう。

 

また、色も黒~茶色のバリエーションがあるので、

どんな色合いのアクアリウムにしたいかなどの好みで選ぶといいでしょう。

 

ソイルを底砂として利用する場合は、どちらか一方を使うのではなく、

下層にノーマルサイズの5ミリを敷き、上に1ミリサイズのものを敷くと、

両方のいいとこ取りができるのでおすすめです。

 

ソイルの寿命

 

ソイルは永久的なものではなく、いずれ交換の時期が訪れます。

いつ頃交換すればいいかというと、ソイルの粒が潰れて密着するようになってしまったら、と言えます。

その状態だとソイルの役目はもう果たせないことになるので、

新しいものと入れ替えるようにしましょう。

 

底砂に使うソイルひとつとっても奥深いアクアリウムの世界。

立ち上げの手間はかかりますが、さまざまな道具を選んだりするのも楽しみのひとつと言え、

また、そこに魚が泳ぐ姿を見るときは喜びもひとしおです。

ひとつひとつステップを踏みながら魚に快適な環境を作っていきましょう。

 

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