ディスカスは「熱帯魚の王様」とも言われ、大きく平べったい体とその発色から水槽内では強い存在感を放ちます。ただ、人気の一方、初心者には飼育は難しいという声もあると言います。
今回の記事ではそんなディスカスの飼育のポイントについて調べてみましょう。
この記事の目次
アマゾン原産の人気の品種・ディスカス
「ディスカス」は南米のアマゾン原産の淡水魚で、倒木の隙間などで暮らしています。「シクリッド科」に分類され、一口に「ディスカス」と言っても様々な種類があり、種類によって体のカラーリングが変わってきます。
主な品種には「ブルーディスカス」「ブラウンディスカス」「グリーンディスカス」などがいます。東南アジアやヨーロッパでは養殖や品種改良が進み、さらに多くの種類のディスカスを生み出しています。
円盤状の体と派手な模様が特徴なディスカス
ディスカスは円盤型(ディスク)の形を持ち、その派手な模様も特徴的です。平べったい体には8本程度の筋が走り、その筋の色は個体や生まれた場所によって様々で、独特の発色をしています。
尾びれと背びれも存在感が強く、体の後半部分を囲むようなヒレを持っています。口は「おちょぼ口」でかわいいですが、眼はよく見ると赤く染まっていることもありそこはちょっと怖い印象も受けますね。
ディスカスには水温はやや高めがおススメ
ディスカスは低温に弱く、水温が低くなると体調不良になる確率が高まります。そのため、ディスカスを飼育する際の水温は「28度~29度」に保つことが必要になってきます。水質は弱酸性から中性を好み、発色を良くするためには弱酸性に近づけるのもよさそうです。
水温が低くなりそうな場合は水槽用のヒーターを設置することが必須です。ディスカスは15センチ程度と大きめの魚なので、60センチサイズの水槽ならば2~3匹は飼育することが可能でしょう。水槽に流木を入れるのは泳ぎ回った際に体を傷つける恐れがあるのであまりお勧めしません。
エサは生き餌を好むが、専用の餌もある
ディスカスは人工エサよりも「生き餌」を好む傾向があります。その中でも「冷凍アカムシ」を好んで食べるので、それを中心に餌を与えると良いでしょう。ディスカスを飼育するのにお勧めの餌に「ディスカスハンバーグ」があります。
これは牛の心臓を主原料に作ったエサで、ディスカスが好んで食べます。栄養のバランスも優れていますので、アカムシと並行して与えると良いでしょう。1日2~3回食べきれるだけの量を与えます。食べ残しは水質の悪化につながりますので、できるだけ残さないようにしましょう。
ディスカスは多種との混泳は難しい?
ディスカスはやや大きめの魚で、縄張り意識も強いので基本的に多種との混泳は難しいと考えた方が良いでしょう。小さい魚だとディスカスが捕食してしまいますし、同じような大きさの魚でも泳ぐエリアが重なると激しい喧嘩になることもあります。
また、ディスカスは高水温を好むので、高温に弱い魚も混泳できません。そのため、ディスカスの水槽にはディスカスだけを投入することがおススメになります。ディスカス同士ならばあまり争いになることもありません。
ディスカスの繁殖は可能か?
ディスカスは水に敏感なので水温や水質に注意できるならば繁殖も狙えます。繁殖を狙うならば大きめの水槽で幼魚から飼育することが必要です。育てているとオスとメスがお辞儀をするようなしぐさを見せます。
それはペアが成立した証拠ですので、ペアは別に用意した繁殖用水槽に移しましょう。ディスカスは平らな石や水草に産卵をするのであらかじめ水槽に入れておくか、専用の「産卵筒」を入れておくのも良いでしょう。産卵から3か程度で孵化し、最初は親からのミルクで成長します。
1週間くらいたつと親から離れ始めるため、親は水槽から移し、そこからはブラインシュリンプなどを与えて育てましょう。2カ月も経過すると普通のディスカスを同じように飼育することができますよ。
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ディスカス飼育のまとめ
ディスカスを飼育するのに重要なポイントは「水質と水温」になってきます。これらの変化には敏感な魚なので、この点を守れれば、水槽で派手な模様を楽しむことができるでしょう。
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