シクリッド

パロットファイヤーはなつくの?かわいい熱帯魚の飼育方法を解説

2022年4月29日

パロットファイヤー・シクリッド2 f (1)

 

「パロットファイヤー」は赤い体の色が特徴で、水槽の彩りとして人気があります。育てている人も多いパロットファイヤーですが、この魚「人になつく」という話があります。

 

「魚が人になつく」とはどのようなことなのでしょうか。今回の記事ではそんなパロットファイヤーの生態に迫っていきます。

 

 

実は野生には存在しないパロットファイヤー!

 

熱帯魚の原産は南米などが多く、パロットファイヤーの原産地も気になるところです。しかし、実はパロットファイヤーは野生には存在しない魚です。「フラミンゴシクリッド」と「シンスピルム」という魚を人工的に交雑させて作られた魚なのです。

 

この魚は1980年代に台湾で初めて交雑に成功し、それ以降世界に広まり、特にアジアで人気がある品種となっています。たまに青やピンク色のパロットファイヤーもいますが、それは人工的に着色されたもので、時間がたつと色が消えるそうです。

 

 

かわいい「おちょぼ口」が特徴なパロットファイヤー

パロットファイヤー・シクリッドの写真 パロットファイヤー・シクリッドf (1)

 

パロットファイヤーの大きな特徴はその「おちょぼ口」です。いつも笑顔でいるように見えてとてもかわいいですよね。その口は実は閉じることはできないのですが、エサは普通に食べることができます。最近では口が閉じることのできる種類もいるようですね。

 

 

丸っこい体も可愛いパロットファイヤー

 

きれいで鮮やかな体の色がとても目立ちますが、その体も丸みを帯びていてとてもかわいいです。幼魚のころはこれと言った特徴はないのですが、大きくなるにつれて特徴的な体形になっていきます。

 

 

体の大きさは15センチから30センチほどでやや大きめとなり、「中型魚」に分類されます。30センチにも達する種類は「キングコングパロット」とも言われており、水槽で結構な迫力になりますよ。

 

 

パロットファイヤーは「気性が荒い」けど「人になつく」?

 

パロットファイヤーの元になった「シクリッド」という品種は「気性が荒い」ことで知られており、パロットファイヤーもその性質を受け継いでいます。他の魚と争いを起こすこともありますが、前述の通り、パロットファイヤーは「口が閉じない」ため、喧嘩になっても相手にけがをさせることが少ないのも特徴です。

 

 

他の魚には厳しいパロットファイヤーですが、実は「人になつく」という報告もあります。いくつか動画サイトなどで見られるのですが、水槽に手を入れると近づいてきて触らせてくれたり、こちらから撫でることも可能になってきます。おとなしくマッサージを受けたりするパロットファイヤーもいるのだとか。たいていの魚は人の手からは逃げるものですが、不思議ですね。

 

 

 

パロットファイヤー飼育の水質はあまり問わない

 

パロットファイヤーを飼育するにあたって水質はどの程度が良いのでしょうか。パロットファイヤーはあまり水質を選ばない丈夫な魚ですが、さすがに水道水では死んでしまうので、忘れずに「カルキ抜き」をするようにしてください。

 

水温は25度から30度くらいが最適で、エアレーションをしていけば夏場の30度くらいまでは耐えられるようです。半面、寒さには弱いので、寒い地方の方はヒーターが必須でしょう。

 

 

パロットファイヤー飼育は水槽は大きめに!

 

 

大きめの種類になると30センチくらいになってしまうので、パロットファイヤーの水槽は大きめがおすすめです。1匹だけなら60センチ水槽でも大丈夫ですが、複数で飼う場合は「60センチワイド」の水槽がおすすめで、さらに他の魚を混泳させるときはもっと大きな水槽が必要でしょう。

 

 

パロットファイヤーのエサは問わない

 

餌にはあまりこだわりません。「中型~大型用」の人工餌や「シクリッド用」のエサを与えていれば問題ないでしょう。餌は一日一回与えれば大丈夫でしょう。ただし、食べ残しも多い品種なので、水質悪化を防ぐためにも食後の掃除は必須でしょう。

 

 

パロットファイヤーの繁殖は不可能?

 

 

パロットファイヤーは人工的に作られた品種なので、基本的に繁殖は不可能です。メスは卵を産むことはできますが、オスに生殖機能が無いため、受精ができないのです。

 

メスは産卵するのですが、孵化しないため、いつまでも水槽に卵が漂い、水の汚れの原因になりますので、早めに撤去しましょう。ただ、稀に「孵化した」という報告もありますので、こればかりは試してみなければわかりませんね。パロットファイヤーを飼うには購入するのが無難でしょう。サイズや色によって値段にばらつきがあり、1匹当たり1500円から1万円くらいまで様々です。

 

 

パロットファイヤー飼育のまとめ

 

 

パロットファイヤーは気性が荒いですが、人にはなつくのは本当のようですね。みためも可愛らしいですし、ペットとしておすすめの品種です。

 

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