フィダルゴは南米原産の熱帯魚です。別名「高速ナマズ」とも呼ばれています。まだまだ認知度は低い魚ですが、その独特な模様と優雅な泳ぎ方が愛好家の間で評価を高めています。今回の記事ではそんな「フィダルゴ」を飼育する場合ポイントについてまとめてみました。
この記事の目次
フィダルゴとは?
フィダルゴは、南米原産の美しい色彩と独特な体型が特徴的な淡水魚です。熱帯魚愛好家の間で人気が高く、その優雅な泳ぎと飼育の難易度のバランスが取れている点が魅力です。
フィダルゴの基本情報
フィダルゴはまだまだ知名度の低い魚です。まずはその基本情報についてまとめてみました。
フィダルゴの学名と特徴
フィダルゴの学名は「Moenkhausia pittieri」で、ネオンテトラなどと同じカラシン科に属します。銀色の鱗と光の加減で虹色に輝くボディが特徴で、成熟すると背びれが伸長し、より華やかな外見になります。
最大サイズと適した飼育環境
成体の最大サイズは約6~7cm程度です。温和な性格のため、同サイズ程度の熱帯魚との混泳が可能です。水槽は最低でも60cm以上のサイズを推奨し、流木や水草を配置した自然に近い環境を好みます。
フィダルゴの飼育方法
フィダルゴを飼育するには十分な準備が必要です。そこまで飼育が難しい魚ではありませんが、設備をきちんと用意することで飼育の難易度は下がるでしょう。
飼育に必要な用具とセッティング
フィダルゴを飼育するには、水槽(60cm以上)、フィルター、ヒーター、照明、エアレーションが必要です。詳しく解説すると、フィダルゴの飼育に必要な基本設備は60cm以上の水槽、外部フィルターor上部フィルター、サーモスタット付きヒーター(24-28℃)、LED照明、エアレーションです。
水質管理にはpHテストキットとカルキ抜きが必須で、底砂や流木・水草を入れるとストレス軽減になります。初期費用の目安は2-4万円程度で、週1回の水換えと定期的な水質チェックが必要です。飛び出し防止の蓋を忘れずに、水槽立ち上げ時はパイロットフィッシュでバクテリアを培養すると安心です。適切な環境を整えれば、美しい輝きを3-5年楽しめます。水草や隠れ家となる流木を配置すると、ストレス軽減に役立ちます。
水質管理と水温調整
適した水温は24~28℃で、pHは弱酸性から中性(6.0~7.5)が理想です。定期的な水換え(週に1回、1/3程度)と水質検査を行い、アンモニアや硝酸塩の濃度を管理しましょう。
食事と栄養管理
雑食性で、人工飼料や冷凍アカムシ、ブラインシュリンプなどをバランスよく与えます。1日1~2回、数分で食べきれる量を与えるのがポイントです。
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フィダルゴの販売と値段
フィダルゴは熱帯魚ショップやオンライン通販で比較的入手しやすい魚ですが、流通量が少ない時期や地域によって価格が変動することがあります。
フィダルゴの購入時の注意点
購入時は、体表に傷や白点病などの異常がないかを確認しましょう。また、水槽導入時は水合わせを慎重に行い、ストレスを最小限に抑えることが重要です。
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料金相場と販売店の紹介
フィダルゴの価格は1匹あたり1,000~2,000円程度が相場です。専門の熱帯魚ショップやオンライン通販で購入可能で、まとめ買いで割引される場合もあります。
フィダルゴの仲間たち
フィダルゴはカラシン科に属し、同じグループにはさまざまな特徴的な魚がいます。今回はそのフィダルゴの仲間である「ピライーバ」と「ピラムターバ」とフィダルゴの違いについてみてみましょう。
ピライーバとの違い
ピライーバはフィダルゴに比べて体高が低く、より細長い体型をしています。また、フィダルゴのような虹色の輝きはあまり見られません。
ピラムターバの特徴と飼育法
ピラムターバはフィダルゴよりも大型(10cm以上)になり、やや気性が荒い面があります。単独飼育か、同種同士での飼育が向いています。
フィダルゴの寿命はどのくらい?
適切な飼育環境下では、寿命は3~5年程度です。水質管理と栄養バランスの良い食事が長生きの秘訣です。
飼育におけるトラブルとその対策
白点病やエロモナス症などの病気にかかりやすいため、早期発見・治療が重要です。また、飛び出し事故を防ぐため、水槽には必ず蓋をしましょう。
フィダルゴの飼育ポイントのまとめ
フィダルゴは美しい見た目と飼育のしやすさから、熱帯魚初心者から中級者におすすめの魚です。水質管理と適切な環境を整えることで、その魅力を長く楽しむことができます。
