枯れ葉に似たような姿が印象的な「リーフフィッシュ」。その姿がユニークなので、水族館などでよく見られる魚ですが、観賞用の熱帯魚としても人気がある魚なのです。
外敵から身を守るために枯れ葉に擬態している、という姿から弱気なイメージを連想させるリーフフィッシュですが、実は肉食な性質も持っているのです。今回の記事ではそんなリーフフィッシュの飼育のポイントについて調べてみましょう。
この記事の目次
リーフフィッシュは落ち葉の多い地域に隠れ住む
リーフフィッシュはアマゾン川を中心に生息しています。枯れ葉や水草などが多い淡水域に住み、敵から身を守るために常に枯れ葉のような姿に擬態している魚です。体も平たく、揺れるように泳ぐので、本当に葉っぱと見分けがつかないほどです。
体の色は灰色や茶色中心で比較的地味ですが、金色に近い個体もいて様々です。体長は10センチほど。普段は葉のように漂っていますが、小魚などを見つけると大きな口を開けて一口で食べてしまうほど旺盛な食欲も持っています。
リーフフィッシュは弱酸性を好む
リーフフィッシュの水槽は60センチもあれば余裕をもって泳がせることができます。水質は弱酸性から中性程度が適正ですが、特に弱酸性の水質を好みます。水質を弱酸性にするには「マジックリーフ」と呼ばれる葉を水槽に入れるのがおススメで、これはリーフフィッシュにそっくりな葉でもあるため、見た目的にも楽しめるでしょう。
水質の変化にはあまり強くないため、こまめな掃除や、場合によってはろ過フィルターの設置も検討しましょう。水温は22度~28度くらいで多くの熱帯魚と同じくらいの水温を好みます。そのため、寒くなる地域では水槽ヒーターを、暑くなる地域では水槽用クーラーをそれぞれお勧めします。
リーフフィッシュは肉食なので生き餌を好む
リーフフィッシュは肉食で、小さな魚などを食べています。飼育する際も餌として販売されているメダカやエビなどを与えるのが良いでしょう。人工エサはあまり好まないため、メダカやエビなどのほかは冷凍アカムシなども食べますが、大食漢のため、餌の費用は大きくなることは覚悟しておきましょう。
エサは1日1回で5分程度で食べ終わる量が良いでしょう。慣れないうちは食べ残しが出るかもしれませんが、そのままにしておくと水質悪化につながるので、こまめに掃除をするようにしましょう。
リーフフィッシュは小さな魚を食べてしまうので混泳は難しい
リーフフィッシュは肉食で自分より小さな魚は容赦なく食べてしまうので混泳には向いていません。どちらかというと地味な体色なので、グッピーなどと混泳すれば映えるかとも思いますが、やはり混泳は困難です。
リーフフィッシュより大きな体の魚だと混泳できると思いがちですが、今度はリーフフィッシュが大型魚にエサを奪われてしまい、衰弱してしまいますのでそれもおすすめできません。基本的にはリーフフィッシュは単独で飼育することをお勧めします。
リーフフィッシュの繁殖は可能だがオスメスを見分けるのが難しい
リーフフィッシュは繁殖が狙える魚です。水草に産卵する性質があるので、大きめな葉を水槽の中にいれておくことが必要になってきます。ただ、オスとメスを見分けるのが難しく、繁殖を狙うには複数のリーフフィッシュを水槽にいれて様子を見るしかありません。
無事に繁殖に成功したならば、メスの体が卵で膨れてくるのですぐにわかります。産卵後は卵が食べられてしまう恐れがあるので、卵を産み付けられた水草を他の水槽に移しましょう。孵化後はブラインシュリンプを与え、小さなうちは他のリーフフィッシュと混泳させないようにしないと食べられてしまいます。
リーフフィッシュは購入できる
リーフフィッシュは繁殖以外にもお店で購入することもできます。値段は3000円から5000円ほどとやや高価な熱帯魚です。小型の熱帯魚と違ってセット販売をされていることは少ないので、繁殖を狙う時は複数購入する必要があります。葉に似ている魚ですが、個体ごとに模様に違いがあるので、購入の際は細かくチェックしてみるのも良いでしょう。
リーフフィッシュ飼育のまとめ
リーフフィッシュは生き餌が必須で水質にも敏感なため、やや熱帯魚の飼育に慣れたかたにおススメです。地味な見た目ですが、枯れ葉に擬態する姿は意外にかわいいので、ぜひ水槽で楽しんでください。
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