アロワナナイフはカラフルではなく、見た目は地味な魚ですが、上向きの顎がカワイイ人気のある魚です。そこそこ、大きなサイズになるので、飼育するにはある程度の大きさの水槽が必要にはなりますが、飼育するには比較的難易度の低い魚のようです。
今回の記事ではそんなアロワナナイフの生態と、飼い方のポイントについて調べてみましょう。
この記事の目次
アフリカからやってきた古代魚アロワナナイフ
「アロワナナイフ」はアフリカ大陸、コンゴ川流域を原産とする熱帯魚です。日本に輸入される個体はナイジェリアからのものが多く、現地では食用にされるようです。
アロワナナイフは「ナイフフィッシュ」と呼ばれる魚たちの仲間で、「アロワナ」という古代魚に口元が似ていることからこの名前が付けられました。「ナイフフィッシュ」は体が平たいことから名づけられた名前ですが、「ナギナタナマズ」という和名も持っています。ただし、ナマズの仲間ではないようです。
アロワナナイフは丸っこい体と平べったい体が特徴
先述したように「アロワナ」に似た上向きの顎が特徴的で、ちょっと怒っているようにも見えますね。背中がせり出していて、全体を見ると頭から円を描くような体形になっており、尾ビレと背ビレはくっつき、尾ビレはあまり目立ちません。体には斑点が見られますが、これは個体によって模様に違いがあり、それを楽しむのも良いでしょう。
実は2種類いるアロワナナイフ
アロワナナイフは実は2種類に分類され、「アロワナナイフ・アファー」と「アロワナナイフ・コンゴエンシス」に分けられます。アファーの方がサイズが大きく、水槽では40センチ程度まで成長し、コンゴエンシスは20センチ程度になります。体の模様はアファーの方が主張が強く、コンゴエンシスの方は控えめの模様となっています。寿命は長くて10年くらい生きるようです。
アロワナナイフは水質の変化には強い
アロワナナイフは丈夫な魚で、ある程度の水質の変化には耐えられますが、中性の水質に保っておくのが良いでしょう。最適な水温は24度から28度くらいとやや狭く、夏場は大丈夫かもしれませんが冬場は水槽用クーラーが必須となるでしょう。
水槽の大きさはアファーかコンゴエンシスかによって少し変わりますが、どちらにしても90センチ水槽で大丈夫だと思います。ただ、余裕をもって飼育するには120センチの水槽を用意しておくと安心です。
アロワナナイフには生き餌を中心に与えよう
アロワナナイフは「生き餌」を好んでおり、冷凍アカムシやメダカ、金魚などを1日2回程度与えると良いでしょう。ただ、生き餌中心だとどうしてもランニングコストがかかるため、人工餌に変えたいところですが、なかなか人工餌には慣れてくれません。人工餌を導入したいときは生き餌と同時に口に入れるようにするなど、徐々に慣らしていくことが必要となるでしょう。
気が強く、混泳は難しいアロワナナイフ
アロワナナイフは気が強く、縄張り意識も強いので基本的に混泳には向いていないでしょう。同種類でもすぐに争いが起こってしまいます。アロワナナイフより大きな魚であれば混泳は可能ですが、さらに大きな水槽が必要になってくるので、アロワナナイフは単独で飼育するのがよさそうです。
繁殖は難しいアロワナナイフ
先述の通り同種の混泳は難しいので、繁殖も同じく難しいです。そもそもペアをそろえるのに手間がかかるのですが、もしペアを導入することができたら、いつの間にか産卵をしていることがあります。アロワナナイフは一度に100個ほどの卵を産み、その後はオスがその卵を守る役目を担います。10日ほどで孵化するのでブラインシュリンプを与えて成長を見守りましょう。
アロワナナイフは購入できる?
アロワナナイフは流通量は多くないのですが、店や通販などで購入することができます。アロワナナイフの模様や、大きさによって値段にばらつきがあり、大体6000円前後から、高いものになると2万円程度する個体もあります。いずれもセット販売はしていないことが多いので、購入前に個体の状態をチェックしておくことが大事になります。
アロワナナイフの飼い方のまとめ
アロワナナイフの飼育は難しくないのですが、飼い方として「混泳」と「餌」には注意が必要でしょう。とくに知らずに混泳してしまうと、大変な事態になることもありますので、アロワナナイフは単独で楽しむのが良いでしょう。
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