「トランスルーセントグラスキャット」は通称「グラスキャット」とも言われ、観賞魚として人気がありますね。そんなトランスルーセントグラスキャットですが稀に「死んだふり」をすることがあるというのです。
今回の記事ではトランスルーセントグラスキャットの特徴と「死んだふり」とはなんの意味なのか探ってみましょう。
この記事の目次
トランスルーセントグラスキャットは半透明の体が特徴
トランスルーセントとは「半透明」の意味で、その名が示す通り半透明の体をしています。頭部を除いた体全体が透明で、一見模様のように見える筋も骨が透けて見え、エサを与えた後はエサが透けるほどです。
その体は光の加減によって虹色にも見え、泳いでいる姿は美しく、水槽の彩としておすすめできます。分類としてはナマズの仲間で、トランスルーセントグラスキャットにも長い2本の髭が見られます。原産地はタイやボルネオなど東南アジア中心で、観賞用として輸入されています。
トランスルーセントグラスキャットには目立たないが背ビレもある
姿を見てみると、髭と透明な体が目立ち、まるで背びれが無いようですが、実は糸のような小さな背びれがついています。その背ビレは水温によって色が変わることがあるようですが、健康には影響はありません。
胸ビレは頭より長いですが、これも半透明で目立つことはありません。特徴的な2本のヒゲですが、これは食べ物を探すために用いているようです。体の大きさは8センチから13センチ程度ですが、10センチを超えることは稀で、寿命は3年から5年くらいです。
トランスルーセントグラスキャットの性格は穏やかで混泳も可能
トランスルーセントグラスキャットはとても穏やかな性格をしており、他の魚を襲ったりすることはありません。また、群泳する性質があり、集団で泳ぐ方がストレスは少ないです。単独飼育だとほとんど動くことはなく隠れてしまうのですが、5~6匹一緒に泳がせるととても元気です。
トランスルーセントグラスキャットは死んだふりをする?
トランスルーセントグラスキャットが「死んだふり」をした、という報告が見られます。水槽の底を見てみると、じっと動かないトランスルーセントグラスキャットがいて、まるで死んでいるように見えます。
ただ、これは「死んだふり」をしているわけではなく、単に「寝ている」だけです。もしも、トランスルーセントグラスキャットが死んでいるとしたら、体が白く濁るのでそれでわかります。もし白濁していないときは寝ているだけなので、慌てて水槽から取り出さないようにしましょう。
トランスルーセントグラスキャット飼育するのに最適な水質は?
トランスルーセントグラスキャットを飼育するのに最適な水質は「中性から弱アルカリ性」なので、この水質をキープするようにしましょう。最適な水温は21度から28度くらいなので、水温が低くなりがちな冬場はヒーターを設置するなどの対策が必要になるでしょう。
水質の変化には弱いので、水替えをする際には十分に注意しましょう。水槽の大きさは混泳を楽しみたいのならば60センチ以上のものがおススメです。水槽への衝撃などでトランスルーセントグラスキャットが驚くと、水槽から飛び出す恐れもありますので、蓋は忘れないようにしましょう。
トランスルーセントグラスキャットのエサには悩まなくても大丈夫
トランスルーセントグラスキャットは雑食で基本的になんでも食べます。人工餌であれば、顆粒タイプでもフレークタイプでもどちらでも食べてくれます。沈下性の餌であれば、水槽下層に移動して、浮くタイプの餌であれば水面まで上がって食べてくれるので、こだわる必要はありません。
生き餌はイトミミズやアカムシを好んで食べています。トランスルーセントグラスキャットは大食漢ではないので、あまりにエサを与えすぎると水槽の汚れにつながります。魚の腹が少しふっくらする位を目安にエサを与えると良いでしょう。
トランスルーセントグラスキャットの繁殖は可能なのか?
繁殖はとても難しく、運よく卵ができたとしてもなかなか産卵まで至りません。養殖のナマズでも繁殖を行う場合は「ホルモン剤」を投与するなどしていますが、トランスルーセントグラスキャットは臆病なのでなかなか繁殖は困難です。
トランスルーセントグラスキャットを増やしたいときは魚を取り扱う店で購入するのが無難でしょう。通販ですと1匹500円程度から購入できますが、いろいろとアドバイスを受けるために実店舗で購入するのをお勧めします。
トランスルーセントグラスキャットの特徴まとめ
トランスルーセントグラスキャットの「死んだふり」は基本的には寝ているだけなので、心配はありません。ただ、病気になっている可能性もあるので、しっかり目で魚を確認するようにしましょう。