アクアリストあるあるのひとつとして、飼い主が水槽付近に行くと熱帯魚が集まる行為。
また何か視線を感じるなー?と思って視線の先を見てみたら水槽から熱帯魚がこちらを見ている。
あるいはフグやベタなどは飼い主の前でクレクレダンスと上下に泳ぎ餌の催促をしたりしますよね。
そんなことありませんか?
熱帯魚は飼い主の顔を認識している
飼い主からすると餌を催促されたら愛おしくて餌を余分に上げたくなってしまいますよね。
いけない、いけない(笑)
でも心の中では、「まさか犬や猫じゃあるいまいし、熱帯魚が自分の顔を認識なんかしていない、
それこそ認識していたらファイニングニモの世界じゃん!」と自ら聞かせていると思います。
でも、実は熱帯魚は人間の顔を認識する!という驚きの研究結果が発表されました。
この研究結果を公表したのは、
臨床科学のあらゆる領域を対象としたオープンアクセスの学際的電子ジャーナル「Scientific Reports」
今回の研究結果から、ペットの魚も、
飼い主の顔を猫や犬と同じように認識している可能性が高まっています。
実験に使われたのはテッポウウオ
研究レポートによると実験に使われたのはテッポウウオのようです。
もともとテッポウウオは、口から水鉄砲を発射して、水面の獲物を捕獲する熱帯魚の一種。
実験の内容はこうです。
テッポウウオに、「新しい顔」と「すでに見せた顔」のいずれかを見せる。
そしてすでに見たことのある顔に水鉄砲を発射すれば餌を与えるという方法で学習をさせました。
最初の実験では、テッポウウオに人間の顔写真をカラーで見せる。
そして2度目の実験では、顔の特徴を一部隠すやり方で行われました。
そして驚くことに、顔を隠した方には86%の確立で顔にも水を発射したことから、
テッポウウオにも人間の顔を認識しているということが判明しました。
カラスも人間の顔を覚えるといわれています。
その分カラスは脳が発達しており脳のサイズも大きいです。
逆に魚のシンプルな脳でも複雑な作業を成し遂げれるという意味では、
今回の実験ではテッポウウオは完璧な被験者だと思います。
いや、被験魚ですね。
となれば、思っていた以上に、魚類は賢く、また周囲の環境や飼い主の顔も覚えているということに繋がりますね。
まだまだ魚の能力に関する研究は行われている最中です。
もしかしたら、人間の喜怒哀楽も熱帯魚には認識しているかもしれません。
飼い主の気分が落ち込んでいたときに、熱帯魚が水槽から眺めていたら、
もしかしたら励ましているのかもしれない・・・という研究結果も出ることを期待しています。
また研究の続報がで次第、ご紹介したいと思います。
ソース元:Scientific Reports