(写真引用元:ネオス楽天市場)
熱帯魚飼育は姿の美しさや泳ぎを楽しむ趣味。
でも、チャカチャカだけは違います。
昼間はじっと砂に潜って待ち伏せしているので、肝心の姿を見ることができません。
獲物が通りかかった時、目にもとまらぬ早業で砂から飛び出し、
丸飲みにする捕食シーンがみものなのです!
一瞬だけを堪能する、ちょっと斬新なチャカチャカ飼育の世界へようこそ。
この記事の目次
チャカチャカの基本情報
インド、バングラディシュ原産の中型ナマズ。
飼育下では30cm以上に育たちません。
扁平な体形と茶色をベースに薄い黒班の入る体色は枯葉を偽装しています。
この姿でじっと水底に潜み、近づいてきた獲物をひと飲みにします。
流通量はさほど多くありませんが、価格は数千円台と比較的手ごろです。
チャカチャカの飼育環境
生餌を切らさず、弱酸性で新しめの飼育水をキープできれば飼育は容易です。
底砂をあちこち掘り返すので水草水槽には向きません。
水草を入れる場合、流木に活着させます。
体表に細かなトゲがあります。
網にからまってしまうので、導入や水槽メンテナンスの際はプラケースに入れて移動させます。
空気中にさらすと「ギギッ、ギギッ」と鳴き声を発します。
チャカチャカの水槽
20cm台まで成長しますが、夜間以外ほとんど遊泳しないので60cm水槽で充分です。
丸飲みする性質から残餌もなく、強力なろ過設備を必要としません。
底面ろ過でも飼育可能です。
チャカチャカの水質
幅広い水質に対応できますが、弱酸性を最も好みます。
流木やマジックリーフで硬度とPHをゆるやかに下げておきましょう。
あまり水を汚さないチャカチャカですが、新しめの水を好みます。
週1回、足し水ではなく1/4~1/5程度換水してやります。
チャカチャカの底砂
砂に潜って獲物を待ち伏せるので、底砂は必須です。
体表を傷つけないよう、なるべく目が細かく角の丸いものを選びます。
自身が枯葉に擬態しているので、背中が多少砂から出ていても気にする様子はありません。
2~3cmの深さで充分です。
病気予防のため水替えの際に、底砂を専用のホースでクリーニングしておきましょう。
年に一度は底砂を丸洗いします。
チャカチャカの餌
慣らせば冷凍アカムシも食べますが、
チャカチャカならではの捕食シーンを見るにはやはり生餌です。
サイズに合わせてメダカ、小赤、姉金(小赤よりワンサイズ大きい金魚)、エビなどを与えます。
満腹になると目の前を餌が通り過ぎても無視するようになるので常時、餌魚を泳がせておく状態で管理できます。
病気に強いチャカチャカですが魚病薬が効きにくいので、餌魚は導入前にトリートメントしておきましょう。
チャカチャカの混泳
口に入る魚は何でも食べてしまうので混泳には細心の注意が必要です。
三味線のバチ状に頭部側が広がった体形をしており、口は頭の幅いっぱいまで広がっています。
つまり胴体の幅より大きいサイズの獲物でも丸飲みできるということ。
必ず同サイズ以上の魚と混泳させます。
夜間は砂から出て活発に泳ぎ回り、活動を低下させた他魚を積極的に狙っていきます。
同種間で縄張り争いをしないので、チャカチャカ同士や、
バンジョーキャットなど似た性質を持つ魚たちと混泳可能です。
バタフライフィッシュなど水面付近をテリトリーとする魚との組み合わせは抜群です。
プレコは体表を舐めてくるので避けます。
チャカチャカのその他の品種
チャカ・バンカネンシス
「チャカチャカ」の流通名で販売されているものの大半がこの魚です。
飼育法はチャカチャカと同じです。
バンジョーキャット
チャカチャカ同様、枯葉に擬態するナマズの仲間。
底砂や流木の間に隠れ獲物を待つスタイルも同じです。
チャカチャカほど生餌を要求せず、冷凍アカムシや肉食ナマズ用の人工飼料にもよくなじみます。
大きさは10cm前後で、楽器のバンジョーにたとえられる細身の体形が特徴です。
チャカチャカの楽しみ方のまとめ
スペースの都合上、どうしても小型魚と一緒に飼育したい場合はセパレーターで分けてやります。
セパレーターは必ず水面から数cm上に露出させておきましょう。
水面ギリギリだと、ベタのようなヒレの長い魚でも意外と簡単に飛び越え、チャカチャカに狙われてしまいます。
チャカチャカ単独飼育の水槽は、砂だけを鑑賞する状態になってしまいがち。
混泳を工夫することで華やかなアクアリウムに仕上げられます。
(熱帯魚)チャカ チャカ(約6cm)<1匹>【水槽/熱帯魚/観賞魚/飼育】【生体】【通販/販売】【アクアリウム】
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この記事を書いた人:ひよこ亭
HN:ひよこ亭
自己紹介:熱帯魚歴20年。最近は日淡やらんちゅうにも凝り始めました。
好きな熱帯魚:プレコ、サカサナマズ