(写真引用元:ネオス 楽天市場店)
アクアリウム界随一の暴れん坊。
一方で、並外れた丈夫さと可愛らしい顔立ちが特長でもあります。
荒さ VS 丈夫さ+愛嬌。
究極の取り合わせを楽しんでみてください。
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この記事の目次
クララ(クラリアス)の基本情報
(写真引用元:ネオス 楽天市場店)
全長60~70cmに成長する東南アジア原産のナマズの一種です。
クララ、または学名である「クラリアス」の名で流通しています。
ノーマル個体より「マーブル」や「アルビノ」の方が観賞魚としては好まれています。
中国や東南アジアではゲームフィッシュとしても人気の高い魚種です。
空気呼吸の能力が高く、乾季になって沼地が干上がってくると、
泥だまりを這うように移動して、水量のある場所を探すといわれています。
その習性から「ウォーキング・キャットフィッシュ」の名前も持っています。
クララ(クラリアス)の飼育情報
(写真引用元:ネオス 楽天市場店)
東南アジアブリードによる体長数cmの幼魚が手頃な値段で販売されており、
ウーパールーパーのような可愛らしさからビギナーがつい手を出してしまいやすい魚です。
良心的なショップなら、成長スピードが速く、
気性が荒いのでビギナーなら避けた方がよいとアドバイスしてくれます。
もちろん大型魚ファン、キャットフィッシュのファンは十分承知の上でお迎えしていくのです。
暴れん坊なので水槽からの飛び出しに注意しましょう。
持ち前の空気呼吸でしばらくなら水の外でも生存できます。
水質悪化にも強く、餌食いも抜群。
飼育の容易さという点では文句なしです。
クララ(クラリアス)の水槽
水槽内では50cm以内にとどまることが多いので、
やや手狭ですが90cm水槽でも終生飼育は可能です。
盛んに暴れ回ることを考慮すれば、やはり120cm以上が望ましいでしょう。
時々、空気を吸いに浮上することがあるので、水位を少し下げておきます。
クララ(クラリアス)の水質
弱酸性~中性で水温23~28度であれば問題ありません。
現地では乾季で水位が下がり、ドロドロになった水の中でしぶとく生きています。
大食漢で水を汚すので、外部フィルターがおすすめです。
何でも飲み込む習性があるので、
体調がすぐれない時はパイプを留めるキスゴムなどを誤飲していないか確かめましょう。
クララ(クラリアス)の底砂
多くのナマズ類の特徴としてシェルターを必要とします。
サイズに合わせて土管や塩ビパイプを用意してあげましょう。
底砂があった方が魚は落ち着きますが、
砂利をもうもうと巻き上げて暴れるクララの姿を見ると、
本当に落ち着いているのか少々疑問に感じてしまいます。
クララ(クラリアス)の餌
どん欲なので生餌に頼らず飼育できます。
肉食魚用のペレットの他、魚の刺身や切り身も好物です。
与えれば与えるだけ食べてしまうので体形が崩れがちです。
定期的に餌抜きの日を作るなど工夫しましょう。
クララ(クラリアス)の混泳
同種間では執拗に噛みつきあいます。
他魚に対しても、同種ほどではありませんが、かなり攻撃的。
クララは夜行性なので、昼行性の魚が眠っている夜間に攻撃をしかけ、
ストレスで☆にさせてしまいます。
セルフィンプレコなど同じ夜行性か、
体格的に追い越される心配のない魚となら混泳可能です。
混泳は絶対はないので、単独飼育が無難なことに変わりはありません。
クララの仲間
「アフリカンクララ」
近縁種と考えられていますが、名前の通りアフリカ原産のもの、
同じアフリカ産の別種、東南アジア産のクララと交雑してしまったものなどがまとめて
「アフリカンクララ」の名前で扱われてしまっており、詳細が分からない点も多い魚種です。
東南アジア産のものより大きくなり、1mを超すようです。
顔つきもアフリカンクララの方がやや扁平です。
クララ(クラリアス)飼育のまとめ
大きくなり気が荒いうえに丈夫なことから飼い主が持て余してしまい、
密放流されるケースが後を絶ちません。
既に沖縄では帰化したクララもいるようです。
終生飼育する覚悟を固めてから、可愛らしいベビーを手に入れてくださいね。
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