(熱帯魚)ミクロラスボラ・エリスロミクロン(3匹) 北海道・九州航空便要保温
ミクロラスボラ・エリスロミクロン。
長い名前ですが、ぜひ覚えておいてください。
「幻の魚」とも呼ばれてきた美しい小型ラスボラ、通称「エリスロ」のことです。
コイ科魚類には珍しい、エリスロだけの特徴的な飼育法をご紹介します。
はじめてのアクアリウム:全記事一覧はこちら
この記事の目次
ミクロラスボラ・エリスロミクロンの基本情報
(熱帯魚)ミクロラスボラ・エリスロミクロン(3匹) 北海道・九州航空便要保温
ミャンマーのインレー湖に生息する小型のコイ科魚類・ラスボラの仲間です。
体長約3~4cm。
青い不規則なバンドと、尾部に入る黒いスポットが特徴的です。
インレー湖ではよく目にする魚ですが、なかなか輸入されず「幻の魚」と呼ばれてきました。
ミクロラスボラ・エリスロミクロンの飼育情報
ラスボラやゼブラダニオなど同じコイ科の熱帯魚と同じ飼育法で臨まないようにご注意。
エリスロは中性~弱アルカリ性の水を好むのです。
臆病で、すぐ水草の陰に隠れたがります。
水草を育てにくい弱アルカリ性の水質でいかにしっかり繁茂させるかもポイントになってきます。
夏場の高温を苦手とする一方、低水温には強く、20度を切っても耐えてくれるようです。
ミクロラスボラ・エリスロミクロンの水槽
サイズ的には45cm水槽で十分ですが、
水質にうるさいので底面+投げ込み、外掛け+底面など複数のろ過器をセッティングします。
水流を嫌うので、吐水口を壁に向けたり、水位を上げて水面を叩かないようにする工夫が必要です。
神経質で物音や振動に敏感です。
人の出入りが多い場所に水槽をセットするのは避けましょう。
ミクロラスボラ・エリスロミクロンの水質
コイ科の小型熱帯魚には珍しく、中性~弱アルカリ性の水質を好みます。
水質に敏感な面があります。
十分にろ過バクテリアが沸き、亜硝酸塩の少ない飼育水をキープしましょう。
水温は23~26度が適しています。
原産地のインレー湖は標高約880mの高地なので、
30度を超える水温はエリスロにとって厳しい環境です。
夏場には冷却ファンや水槽用クーラー、エアコンでの管理が必要になるでしょう。
ミクロラスボラ・エリスロミクロンの底砂
魚を落ち着かせるためにも底砂を敷き、水草を植えておきましょう。
水質を弱酸性に傾けないものなら種類は問いません。
ミクロラスボラ・エリスロミクロンの餌
臆病かつ食が細いので、
嗜好性の高いイトミミズや生きたブラインシュリンプを中心に与えます。
ブラインシュリンプは卵から湧かすキットを通販で入手できます。
環境に慣れれば人工飼料も食べるようになります。
ミクロラスボラ・エリスロミクロンの混泳
小型かつ臆病な面があるので、できるだけ同種だけで複数飼育したいところです。
サイズと適合する水質から考えればアフリカンランプアイが混泳候補ですが、
ランプアイは意外と他魚にちょっかいを出します。
遊泳域が異なり、弱アルカリでもマッチするコリドラスが無難でしょう。
エリスロとインレー湖の仲間たち
閉鎖湖であるインレー湖には独自の生態系が作られています。
政治事情によりこれまでは輸入が難しかった、インレー湖の魚たちをご紹介しましょう。
「ミクロラスボラ・ルベスケンス」
「ピンクラスボラ」の別名通り、幼魚期の体色はピンクがかっています。
成長するとヒメダカのようなオレンジを基調にした色になります。
「ミクロラスボラ・ハナビ」
メタリックな紺地に小さい白のドットが入り、各ひれはオレンジを帯びる美魚です。
ドットを銀河になぞらえた「ミクロラスボラ・ギャラクシー」の流通名もあります。
「インレキプリス・アウロプルプレア」
エリスロに比べ、約10cmと大型に育ち、活発に泳ぎ回るので60cm水槽が必要になります。
青とオレンジのバンドが、ヤマメなど日本の渓流魚を思わせます。
シャープな体形も独特です。
ミクロラスボラ・エリスロミクロン飼育のまとめ
時間をかけて丁寧に飼育することで本来の発色を見せる、育てがいのある魚種です。
ミャンマーというちょっとマニアックな原産地もアクアリスト魂を刺激しますね。
繁殖は難しいですが、水槽での産卵例もあるのでじっくり付き合っていきましょう。