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メダカの病気の種類と治療方法【保存版】

2017年1月29日

白メダカ

尾ぐされ病

 

症状

尾びれの先端部から溶けてなくなるように壊死していく病気です。

ひれが裂けたり、扇の骨のように軟条だけが残ることもあります。

餌食いや泳ぎ方にあまり変化が出ず、徐々に尾びれの形が変わりはじめることで発病に気づきます。

壊死が進行し、尾びれのつけ根近くに達してしまうと、回復の見込みは著しく下がります。

 

対策

病魚を隔離し、ニューグリーンF、グリーンFゴールド、エルバージュエースによる薬浴と、

0.5%~1%の塩浴を併用します。

餌は切り、2日目以降から様子を見ながら与えます。

 

原因

カラムナリス菌の感染によって起こります。

水質が悪化している時、ストレスで免疫力が落ちている時に起こりがちです。

ちなみに硬度の高い水ほどカラムナリス菌の生存率が上がります。

熱帯魚の場合はマジックリーフを投入し、弱酸性の軟水を作ることで予防につなげられます。

しかしメダカの場合、低硬度、弱酸性の水だと調子を崩しやすくなるので悩みどころです。

こまめな換水が最大の予防となります。

 

松かさ病

 

症状

食欲の低下、不活発といった症状の後、腹水による膨満が見られます。

膨満がさらに進行するとうろこが逆立ち、松かさのように見えます。

この状態まで進行すると回復はほぼ不可能です。

 

対策

パサザンD、ニューグリーンF、グリーンFゴールド、エルバージュエースによる薬浴と、

0.5~1%の塩浴を併用します。

餌は切り、2日目以降から様子を見ながら与えます。

水温が25度を超えると菌の活動が活発化するので、加温は行いません。

 

原因

エロモナス菌の感染によって起こります。

他の魚病と同じく、水質悪化や水温の急変で発症しやすくなります。

感染力がさほど高くないため病魚の隔離は必要ありませんが、水替えとフィルター掃除は行いましょう。

 

水カビ病

 

 

症状

別名「わたかむり病」。

体表やひれにわたぼこりのようなカビが発生し、次第に広がっていきます。

菌糸が体内に侵入し内臓まで食い込むと死に至るので、体表に発生したものは特に早い対処が必要です。

卵にも付着する場合があります。

 

対策

病魚を隔離し、メチレンブルー、グリーンFによる薬浴と、0.5~1%の塩浴を併用します。

餌は切り、2日目以降から様子を見ながら与えます。

水温を27~29度に上げます。

 

原因

水カビの原因となる菌は水槽内に常在しているので、魚病薬による根絶は不可能です。

定期的な水替え、死魚や死卵を放置しない、残餌をこまめに取り除くといった基本的な作業をおこたらないようにしましょう。

 

 

白点病

 

 

症状

白い粉のような白点が全身に発症し、餌食いが悪くない、底面付近で動かなくなります。

他の魚病に比べ、治療が比較的容易です。

金魚や熱帯魚でよく見られるものの、メダカはあまり発症しません。

 

対策

水温を30度に上げ、グリーンFで薬浴させます。

うろこの内側に原因となる繊毛虫が侵入するため、薬浴の効果が出にくく、

高水温だけで繊毛虫の死滅をはかることも多くあります。

 

原因

水温や水質の急変によって起こります。

無加温飼育の場合、温度変化の大きい春や秋に起こりやすくなります。

原因となる繊毛虫はショップの飼育水、水草や流木などから持ち込まれます。

水槽内からシャットうアウトするのは難しいので、

定期的な水替えと、換水時の温度合わせを徹底しましょう。

 

 

病気に備えトリートメントタンクの準備を

 

多くの魚病は隔離しての治療が必要になってきます。

いざというときのため、30~45cm程度の治療用水槽(トリートメントタンク)

と投げ込み式フィルターを用意しておけば安心です。

加温が有効な魚病もあります。

ヒーターとサーモスタットも準備しておきましょう。

メダカ飼育は無加温が多いので、意外とヒーターを忘れがちになります。

 

器具も病魚用と、健康な魚用に分けます。

病魚をすくったネットは二度と他魚に用いないようにします。

ネット、水温計、スポイトといった器具はすべて2つ以上ストックしておくようにしましょう。

病魚のいる水槽から水一滴が混入しただけで、家中の水槽が全滅するケースもあるのです。
 

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