メダカには多くの品種が存在します。
飼育を始める前に、品種ごとの特徴や価格、飼いやすさなどをチェックしておきましょう。
はじめてのアクアリウム:全記事一覧はこちら
関連記事:【保存版】黒髭藻(ヒゲ状藻)の対策・除去方法をまとめてみた
色素胞とは?
魚の体色は表皮にある「色素胞」によって決まります。
ヒラメやカレイが砂の色に合わせて自分の体色を変化させてカムフラージュできるのは、
色素胞の配列を素早く変化させる能力を持っているからです。
メダカは「黒色素胞」「黄色素胞」「白色素胞」「虹色素胞」の4種類を持っています。
4種類の組み合わせを変化させることで新品種が生まれるのです。
メダカの種類を知るには、どの色素胞を持っているか知ることも大切なのです。
ヒメダカ
最も安価で流通しており、入手しやすいメダカです。
価格は10匹で100円程度です。
原種メダカの黄変個体を定着させたもので、黒色素胞がなく、淡いオレンジ色をしています。
肉食魚の餌としても扱われるため、大量に入荷され、大量に購入されます。
そのためどうしても流通過程で扱いが粗雑になり、弱った状態で店頭に並ぶため、
購入してすぐ落ちてしまうこともあります。
メダカ=すぐ死んでしまう、というイメージがあるのは、管理のよくないヒメダカを入手したせいかもしれません。
丈夫なメダカにこだわるショップには、あえてヒメダカを仕入れないところもあります。
アルビノメダカ
生まれつき色素細胞がないため、白く透明感のある体色をしています。
眼球が赤いのは血液が透けて見えているためです。
生まれつき視力が弱いので、餌食いが遅いなど、他品種にくらべややデリケートな面が目立ちます。
価格は1匹100~800円と幅があります。
白メダカ
アルビノとよく似た白色ですが、色素細胞は持っているので黒い目をしています。
黒色素胞がなく、黄色素胞が発達していないので白い体色になります。
虹色素胞が強く出た場合、ピンクがかった色合いになります。
価格は10匹1000~3000円と幅があります。
青メダカ
黄色素胞がなく、青みがかって見えます。
光の当たる角度によって微妙に変化するのもポイント。
飼いやすいので、入門種として知られています。
価格は10匹1000~1200円程度です。
黒メダカ
日本各地に昔から住んでいる野生メダカ。
すべてのメダカの原点と呼べる種です。
ショップで販売されているのは養殖された個体です。
4種の色素胞すべてを持っています。
品種改良により、原種より黒味が強く出る「ブラック」「スーパーブラック」も登場しています。
価格は1匹80~100円程度です。
楊貴妃メダカ
オレンジが強く発色する人気種です。
ヒメダカを改良し、よりオレンジ(赤)の濃度を高めました。
成長するにつれより色味が濃くなります。
価格は10匹1000~1500円程度です。
琥珀メダカ
透明感のある茶色です。
各ひれはオレンジに発色します。
価格は1匹300~1000円と幅があります。
幹之(みゆき)メダカ
背中が青白く輝いて見えるのが特徴です。
底が暗色をした睡蓮鉢で飼育すると、独特の体色を楽しめます。
価格は発色の強度によって1匹100~1000円と幅が出てきます。
発色の強いものは「鉄仮面」といった流通名の加わることがあります
ヒカリメダカ
青白色や銀色に輝く背中は幹之メダカとよく似ていますが、ひし形の尾びれが特徴的です。
価格は1匹300~500円です。
ダルマメダカ
脊椎の数が生まれつき少ないため、丸っこい体形が特徴です。
愛らしい独特の泳ぎ方を見せますが、飼育難度はやや高め。
1匹1000円以上と価格も高めに設定されています。
「楊貴妃ダルマ」「ヒカリダルマ」など品種ごとにダルマメダカが作出されています。
黄金メダカ
オレンジともやや異なる山吹色に近い発色を見せます。
色味の強さよって価格も変わってくるので1匹500~1000円と幅があります。
パンダメダカ
白目の部分も黒く、つぶらな眼に見える品種です。
体色によって価格も変わってくるので1匹500~1000円と幅があります。
透明鱗(とうめいりん)メダカ
4つの色素胞が薄いため透き通って見えます。
背中だけ特に薄いものなど、透明度にはさまざまな種類があります。
そのため価格も1匹1000~3000円と幅があります。
出目メダカ
出目金ほどではありませんが、目玉が横に飛び出している品種です。
目から口までの間も寸詰まりで、独特の顔立ちになっています。
頭の形状のせいで餌食いはあまり得意でありません。
他種と混泳させる時には注意が必要です。
体色によって価格も変わってくるので1匹500~1000円と幅があります。
関連記事:熱帯魚は寝るの?熱帯魚達の睡眠時間、睡眠不足について分かりやすく解説してみた