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これで完璧!流木のアク抜き方法をマスターし茶色い水とはおさらば!

2017年2月4日

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形状お任せ 上質流木 雅 サイズミックス(約25〜40cm) 5本セット 関東当日便

 

アクアリウムに趣きを与えてくれる流木。

しかし、水を茶色く染めてしまうためアク抜きという作業が必要になります。

流木のアク抜きにはどんな方法があるのか?

そもそもアク抜きは本当に必要なのか、チェックしてみましょう。

 

はじめてのアクアリウム:全記事一覧はこちら

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流木のアクとはどんな物質?

 

 

皆さんが料理をする時、「アク抜き」や「アクすくい」をしますよね。

「アク」とされる成分は食材によって変わります。

例えば山菜やホウレンソウに含まれているアクは、シュウ酸やカルシウム、マグネシウムなど。

肉をゆでる時に出てくるアクは凝固したタンパク質です。

これらの物質は適度に取り除いておかないと、エグ味や臭味につながってしまいます。

 

食べ物ではありませんが、流木にもアクが入っています。

流木のアクとは、腐食物質と呼ばれる成分です。

腐食物質とは、動植物が死骸となってから分解されていく過程で生成される有機物のこと。

フルボ酸、フミン酸(腐食酸)、タンニン酸、リグニン、

ヒューミンなど、腐食物質の多くは茶色や濃褐色をしています。

土や流木が茶色をしているのは、この腐食物質のせいなのです。

 

本当は役に立つアク

 

 

腐食物質は決して、料理のアクのように「取り除くべき悪者」ではありません。

植物の発芽や発根をうながしたり、微生物のエサとなったり、腐食物質には大切な役割があるのです。

 

例えば、何年も同じ鉢で花を育てていると、次第に発育が悪くなっていきます。

これは土中の腐食物質が年々消費されていくため。

そんな時、私たちは土を入れ替えたり、堆肥などの有機肥料を与えます。

鉢という自然と切り離された閉鎖空間に、人為的に腐食物質を補給しているわけです。

 

自然界において、腐食物質はごくあたりまえに存在しています。

もちろん水の中にも。

熱帯魚たちのふるさととして有名なアマゾンのネグロ川の水がコーヒー色なのは、

タンニン酸など腐食物質が染み出しているからなのです。

 

アクアグッズの中には、アマゾン川に似た成分で茶色い水を再現するための

「ブラックウォーター」「マジックリーフ」といった商品もあります。

花の鉢に有機肥料を加えるのと同じく、

水槽という閉鎖空間に飼育者の手で腐食物質を加えているわけです。

流木のアク抜きは大切な作業ですが、

アクを有害物質扱いして完全に取り除こうと懸命になる必要もないのです。

 

アクアリストの中には、流木のアクを残しておいた方が魚の調子が上がると唱える方もいます。

にもかかわらず、アク抜きがすすめられている第一の理由は見栄え。

茶色くなって透明度の低い水は、あまりインテリア的に魅力的ではないでしょう。

もうひとつはアク抜きせずそのまま水槽に沈めてしまうと、

付着している微細なゴミまで飼育水に染み出てしまうこと。

そのため、アマゾンに近い水質を目指す方も、購入した流木はまず洗っておきましょう。

 

流木の種類

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流木はアクア用と、それ以外に大別できます。

アクア用流木の特徴は、アク抜き済みのものが多いこと。

実際はまだ少量のアクが残っているのですが、

下で紹介するように1ヵ月も水に沈めることなく、すぐに使うことができます。

形はさまざま。

魚のシェルターになりやすい、複雑な枝ぶりのものが人気です。

アクア用流木の難点は価格。

「アクア用」と銘打たれているだけで、どんな商品でも割増しになってしまう傾向はいなめません。

 

ガーデニングショップ、インテリアショップ、ネット通販、オークションで手に入れることもできます。

同じタイプの流木でも、アクア用より安価なのが魅力。

ただしアク抜きはされていません。

海辺で採取されたものには塩分が含まれているので、

処理しておかないと飼育水に染み出してしまいます。

軽い材では水に沈まないこともあります。

ニスが塗られていることもあるのでよく確かめましょう。

 

 

流木のアク抜き方法3つ

 

 

いずれの方法も、購入したらまず流木をタワシなどでしっかり洗い、ゴミをよく落としておきます。

 

1.水に漬ける

流木をケースに入れて水中に沈めるだけの簡単な方法です。

茶色くなった水は交換してください。

アクが抜け、水が茶色く染まらないようになるまでの期間は材によってまちまち。

長いものでは1ヵ月以上かかることもあります。

夏はボウフラがわきやすくなるので注意が必要です。

 

2.お湯に漬ける

発泡スチロールなど耐熱性のある容器に流木を入れ、お湯を注ぐ方法です。

水より速く処理できるのが特長です。

鍋で煮込む方法も定番ですが、使い終わった鍋の掃除が大変なのでおすすめしません。

 

3.重曹を使う

キッチン用、料理用の重曹を水に混ぜて漬けます。

分量は水1リットルに対し重曹5g。

お湯に漬けるより、さらに処理スピードは上がります。

重曹はアルカリ性なので、飼育水に影響を与えてしまいます。

最後によく水洗いして重曹を落としておきます。

 

他に活性炭を使う方法もありますが、コスト面で難があります。

1~3.の方法でアク抜きした後、なお飼育水に色が付くようなら、ろ材に活性炭を追加してみましょう。

 

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