最高のペットスネーク!
いきなり結論を言ってしまいました(笑)。
コーンスネーク(Pantherophis guttatus)は、同じく品種が多く、
親しまれているボールパイソンより、飼いやすさ、殖えやすさ、品種の多さ、
その大きさからナンバーワンペットスネークであることは誰もが認めることでしょう。
さらにヘビとしては、最新品種や希少品種はともかくとして、
多くの品種で安価であることも大きな条件に加えたいと思います。
(写真引用元:コーンスネーク wikipedia)
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その分布域
本種はアメリカ合衆国の固有種で、東側平野部であるアラバマ、
ケンタッキー、サウスカロライナ、ジョージア、テネシー、デラウェア、
ニュージャージー、フロリダ、バージニア、ミシシッピーの各州に生息しています。
このように分布が広域でもあるため、地域変異が多く、
オケッティやロージーコーンスネークのような独特の色彩を持つ個体群があったり、
その中には研究の結果、グレートプレインラットスネークP. emoriなど、
別種にされた元個体群もあります。
アカダイショウ
本種はコーンスネークという名前以外で呼ばれることもあります。
アオダイショウに近い仲間なので、アカダイショウと呼ばれることもあり、
今もアオダイショウと同属のElaphe guttatusと表記されることもあります。
古い本を見ますと、爬虫類飼育のパイオニア的存在で、
一部のマニアから神格化されている高田栄一の有名な本
「これはビックリ、ヘビトカゲ爬虫類図鑑(1973)」では“コーンスネーク”が使われ、
原幸治・山本洋輔「小学館の学習百科図鑑 両生・はちゅう類(1982)」では、
“アカダイショウ(コーンスネーク)”と記載があります。
名古屋市にある東山動物園ではアカダイショウと展示されていました。
個人的な印象ですが、日本の動物園などでのみ、アカダイショウとされているような気がします。
コーンスネークの飼い方
ヘビですので、1週間から2週間に一度マウスを与えます。
これに代わる餌料がないのがヘビ飼育を断念する理由の一つになっています。
かく言う私もその一人でした。
ただ、ヘビは餌を噛み切るようなことはせず、丸呑みにします。
つまり、解凍したマウスを置いておけば、いつの間にか、きれいになくなっているわけです。
これも二回ほど繰り返せば「慣れて」しまうと思います。
マウスを保存するために冷凍庫に入れるのが嫌なら
2週間に一回ほどショップに買いに行くなどして、帰宅の際に解凍するのも手だと思います。
温度は特に保温の必要はありません。季節に合わせればよく、
冬には冬眠させてしまいましょう。
ただし、幼体はフィルム状のヒーターを飼育ケースの底面の一部に置いて冬眠させない方が無難です。
気に入った個体を求めるならイベント参加
本種の魅力は先述したように多様な品種にもあります。
よく売られている品種は比較的安く販売されています。
黒色の色素がなくなったいわゆるアルビノであるアメラニスティックや
赤色色素がなくなったアネリステック、
アメラニとアネリを交配してできるスノーなどを手始めに購入するといいでしょう。
工業製品ではないので、一つの品種でもクオリティにかなりのばらつきがあります。
品種の特徴が表れていなかったり、目がでかく、
吻が短くなった顔のバランスが悪い個体もよく見かけます。
私はアメラニのストライプが好きなんですが、
尾部まで綺麗にストライプが続いている個体がなかなかいません。
多くのペットショップで売られているのは、アメリカ産の繁殖個体です。
そのような個体はどちらかと言えば駄作が多く、
上級の個体はアメリカ国内にとどまり、なかなか日本の市場に出ません。
でもアメリカに行かずとも、よりクオリティの高い個体を入手することは可能です。
実は国内でも個人ブリーダーさんが殖やしており、そのレベルも相当に高く、
アメリカを凌ぐ個体も作出されています。
最近は都市部で多くの爬虫類イベントがあり、
販売個体すべてが繁殖個体という特化したイベントもあります。
旅費はかかりますが、そこで出店されているブリーダーさんから極上個体を入手でき、
その他のいろいろな情報を得ることが出来ます。
一度、そういうイベントに参加されることをお勧めします。
品種によっては取り合いになることがあるかもしれませんので、覚悟の上で行ってみてください。
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