タイガーオスカーは赤の斑点と黒の体色が鮮やかな人気の熱帯魚です。では、タイガーオスカーの餌の量はどれくらいあげればいいのでしょうか。これからタイガーオスカーを飼おうと思っている人は気になりますね。
世界的に人気が高い熱帯魚
タイガーオスカーはオスカーの1種類で、オスカーはスズキ目・シクリッド科のアストロノータスの英名です。アストロノータスはブラジルやコロンビアなどの南米の川に広く分布して生息している魚です。アストロノータス(オスカー)は熱帯魚として世界的に人気が高いので、数多くの改良品種が存在します。
そのなかのひとつがこのタイガーオスカーです。タイガーオスカーは黒い体色と赤い斑点のコントラストが特徴の人気熱帯魚です。オスカーのなかで最も流通している種で、東南アジアでブリードされていて幼魚が多く販売されているので、安価に購入することができます。中型魚で、普通よりの大きめの水槽が必要になりますが、特に水質にうるさくなくて丈夫なので飼育しやすく、中型熱帯魚の入門としてもおすすめとなっています。
寿命は10年から20年くらいと長く、飼い主に慣れると餌をねだったりと、長く飼育すればそれだけ愛着が湧いてくる個体となっています。
タイガーオスカーは食欲が旺盛
タイガーオスカーは、食べ物で何が好物で、どれくらい食べるのでしょうか。野生のタイガーオスカーは水生の昆虫・小魚・甲殻類等を食べている肉食魚です。このようにオスカーは肉食なので、アクアリウムでもアカムシ・金魚等の生きた餌を好んでいます。ただ、生餌は水質を汚しやすいのが難点です。
そこで、アクアリウムショップなどで「肉食魚用の人工飼料」というものが売られているので便利です。これを主に与えて、たまに生餌を与えるようにすれば、水質管理にかかる手間が低減するでしょう。食欲が旺盛なので餌の好き嫌いはないものの、偏食させないように栄養バランスを考慮しましょう。
たとえば、タイガーオスカーの好物である生餌の金魚は、ビタミン分解酵素のサイアミナーゼがあり、与えすぎると体内のビタミンB1が減少することで病気になりやすくなるので、必ず他の餌と併せて与えましょう。
肉食魚用人工飼料を基本として、クリルやエビ・メダカ等の生餌を補助としてバランス良く与えましょう。赤色が入っているタイガーオスカーには、「色揚げフード」も有効です。
タイガーオスカーの成長期はどんどんあげてOK
タイガーオスカーの餌の量ですが、上記のようにとても食欲があります。むしろありすぎて困るというほどで(笑)、見ていて気持ちが良いほど食べてくれます。なので、オスカー飼育の初心者だと、どれくらい餌を与えればよいのか、分量が気になりますよね。まず、個体の成長段階によって量が違ってきます。幼魚のときは消化も早いので、食べる分だけどんどんあげてもよいでしょう。
体を大きくさせたいなら、成長期はアカヒレ・メダカなどの生餌を水槽に入れて与えると、早く成長します。タイガーオスカーの様子を見ながら、小出しにして残りが出ないように与えましょう。
餌の与え方は、1日に2回、5分間で食べきれる量を与えましょう。もちろん食べ残しは水質を悪化させ、しかもオスカーは食べ方が汚いとされているので、食べ残しはできるだけ取り除くのがベストです。
食いつき悪くなってきたらそこでやめにします。環境に慣れてくると餌をねだることもあり、この仕草がかわいいので、ついついあげてしまう(笑)と飼育している人たちから評判です。成長期を終えて、体長が25センチ以上くらいになったら餌の量と回数を減らしましょう。熱帯魚は変温動物で体温を保つ必要がなく、エネルギー量が少なくても生きられるので、人間と違って頻繁に食事をしなくても生きられます。正常な状態なら、3日くらい餌を与えなくても大丈夫とされているくらいです。
栄養バランスを考えながら与えましょう
タイガーオスカーの餌の量についてでした。オスカー系は食欲旺盛で、とくに成長期はどんどん与えても大丈夫です。まるで親になったような気分で栄養バランスを考えながら、立派にタイガーオスカーを育てていきましょう。