水槽のコケを食べてくれる熱帯魚「プレコ」ですが、だからといって餌を与えないと、水槽のコケがなくなって餓死してしまうこともありえます。そこで、ここではプレコの餌について紹介してみましょう。
コケを食べてくれるプレコ
プレコとは、海の生物で言えばナマズに近い熱帯魚で、「プレコ」というのは観賞魚としての和名です。プレコストムスというのが正式名称なんですが、アクアリウムではこれを略してプレコとして通っています。
南米のアマゾン川に住んでいるので、これぞ熱帯魚ですね。大きさには幅があって小さいものなら10センチくらいですが、1メートルほどのものまでいるというからおどろきですね。特徴的なのがその体です。鎧のように固いのが特徴で、口は吸盤のようになっていて、この口でガラス面などについたコケを食べてくれます。
人気のプレコを紹介
ではここで、アクアリウムで代表的な人気のプレコを3種類ほど紹介しましょう。まず、アクアリウムで一番人気のプレコは「セルフィンプレコ」です。セルフィンプレコは人気の熱帯魚のため、たいていの熱帯魚店で購入することができるでしょう。
また、500円から1500円くらいと、値段も安いので買いやすい。しかし、成長すると50センチくらいの大型になるので、60センチより大きい水槽が必要です。
2番目に人気なのが「ミニブッシープレコ」です。
これはミニという名前からもわかる通り、15センチくらいの小さめのプレコです。小さいサイズなので、ほかの魚との混泳では大き目のものは避けたほうがよいでしょう。
「タイガープレコ」も、人気のプレコです。特徴的なのがその体色です。名前からもわかるようにトラに似ている黄色と黒の縞模様がきれいなため、アクアリウムで人気となっています。
プレコに餌付けは必須
プレコを「水槽の掃除役」として飼育している人もいます。プレコは吸盤のような口で水槽内のコケを食べてくれるので、水槽のメンテナンスの手間が省けて一挙両得!というところでしょうか。
しかし、プレコを飼うならやはり餌も与えないといけないでしょう。なぜなら、プレコは食欲旺盛な熱帯魚だからです。では、プレコにはいったいどんな餌を与えればよいのでしょうか。
初心者だと迷ってしまいますね。プレコ飼育で一番最初にしなければいけないことが餌付けとされています。水槽のコケを食べてくれるプレコですが、実はそれくらい餌付けが重要なんです。なので、あくまでプレコは「水槽のコケも食べてくれる」という認識にしましょう。
コケを食べるんだから植物かなと思うかもしれませんが、プレコは意外に雑食性なので、個体によってなにを与えるかを決めたほうがいいかもしれません。ただ、プレコの餌といえばコレ!というものはあります。
それはやはり商品名にプレコ用という表記があるプレコ専用タブレットです。タブレットタイプなので、水槽に入れると沈んで、これを食べてくれます。複数飼育や小さいサイズのプレコなら、タブレットを小さくして与えましょう。
自分の飼っているプレコが、肉好きの場合、コリドラスのタブレットや赤虫などを与えることができます。ただ、自分の飼っているプレコが、草食系なのか肉食系なのかわからないという人は、それぞれの餌を与えてみて、どちらが好きなのかということ確かめてみるという方法があります。
プレコの様子、食べる餌の量などを普段から観察しましょう。食べ残の量、糞の量などを調べることで、どんな餌が好きなのかを知ることができます。トライ&エラーで、いろいろやっていくというのも楽しいですね。
ただもちろん、水槽内に残った餌の食べ残しはきれいにしましょう。また、流木が好物!というプレコもいます。この場合、店員さんの話をよく聞いて、与える流木も選別しなければいけません。このように、プレコの食性にはかなり幅があります。
餌を与えたらプレコをそっとしておこう
では、プレコの餌はいつ与えるのがいいのかというと、プレコは夜に活動することが基本なので、夜寝る前に与えるとよいでしょう。プレコは明かりがついていると餌を食べないことが多いので、餌を与えたら明かりを消してそっとしておきましょう。
トライ&エラーで試行錯誤も楽しい
プレコの餌についてでした。いやあ、コケを食べてくれる「水槽の掃除役」として有名なプレコですが、これはあくまでおまけなんですね。しっかりと餌付けをしないと餓死してしまうので、飼育では一番最初に行いましょう。どんな餌を好むのか、アクアリウムショップの店員さんに聞いたり、自分で試行錯誤しながら確認するのもよいでしょう。
関連記事:プレコの魅力とは?観賞用の熱帯魚として人気のあるプレコの生態
関連記事:プレコの寝る姿が衝撃!水槽の掃除役としてもおなじみの「プレコ」の寝方