プレコ ベタ

水槽を掃除してくれるプレコとベタは混泳できる?

2021年6月6日

ベタ f

 

ベタといえば気性が荒い熱帯魚として知られています。そのため、初心者の人はできるだけ単独飼育がよいとされているんです。しかし、プレコという熱帯魚は水槽の底をテリトリーにしています。

 

それでは、ベタとプレコは混泳できるんでしょうか?

 

ベタがほかの魚と混泳するのはきびしい!

ベタ f

 

ベタは色鮮やかな体色が人気の熱帯魚です。しかし、ベタの性格は攻撃的ということがあり、ほかの魚との混泳は難しいとされています。さらに、ベタ同士で水槽に入れたとしても、縄張り争いで死ぬまで戦ってしまうという性格なんですね。

 

そのため、ベタには「闘魚」という呼び名もあり、実はベタの体色の鮮やかさはこの闘魚として品種改良されてきたからでもあるんです。というわけで、基本的にベタはほかの魚との混泳はおろか、ベタ同士でも混泳は難しいとされています。

 

もし、どうしてもベタを混泳させたいならおとなしいベタを選びましょう。人間やほかの動物でもそうなように、ベタにも個体差があり、おとなしいベタもなかには存在しています。また、草や木などで隠れ家を作るなど、なるべく喧嘩を起こさせないようにする工夫もしましょう。

 

最低45センチ以上の広めの水槽にすることも大切になります。以前紹介したように、ベタは「ラビリンス器官」という器官があり、直接空気から酸素を取り込める魚です。そのため、エアレーションいらずで小さい容器でも飼えるのが特徴なんですが、ほかの魚と混泳させるなら広めの水槽が必要です。

 

考えてみればわかるように、小さい水槽にベタとほかの熱帯魚、というだけでも、きびしい環境になりますよね。テリトリーを確保して、喧嘩を避けたり魚同士のストレス軽減のためにも、ベタの混泳では最低45センチ以上水槽がおすすめとされています。

 

プレコは硬いから大丈夫!?

プレコ f

 

どうしてもベタとほかの魚を混泳させたい!という人は、混泳する魚をよく選びましょう。そのなかのひとつが「プレコ」です。プレコは、このサイトでもたびたび紹介してきた、「水槽の掃除役」の熱帯魚です。

 

南アメリカのアマゾン川に生息していて、鎧のようにかたいウロコをもっているのが特徴です。体色・模様が豊富のため、観賞用熱帯魚としても人気が高く、特徴的な吸盤のような口で水槽のガラスや流木等の「コケ」に食べのので、「水槽の掃除役」としても飼育されることが多い魚です。

 

ベタを飼っている人は、水槽の掃除役としてもプレコを混泳させてみたいと思うかもしれません。ベタと混泳させことができる熱帯魚は限られていますが、そのなかのひとつがこのプレコなんです。なぜ、プレコがベタと混泳できるのかというと、上記にあるように、「鎧のようにかたいウロコ」があるからなんですね。

 

かたいウロコをもっているので、万が一ベタに攻撃をされてもへっちゃら!

ただし、同じく気性が荒い大きなプレコではなく、小さいプレコにしましょう。

 

また、もうひとつのポイントとしては、プレコは「水槽の底辺をテリトリーにしている」という点もあるからです。

 

これなら、ベタとのテリトリーもかぶらないので、攻撃される可能性が低くなりますね。縄張り意識の強いベタですが、自分と住んでいるテリトリーが違う底辺に住んでいる魚に手を出すことはあまりないでしょう。

 

 

プレコとベタの相性が悪いという説もある

ミニブッシープレコ f

 

ただ、それでもベタとプレコは混泳の相性が悪いという説もあります。なぜかというと、プレコもまた縄張り意識がある魚だからです。プレコの隠れ家にベタが入ってしまい…なんていうこともあるかもしれません。

 

また、プレコは水流を欲しがる個体が多いということも注意が必要です。ベタは泳ぎが得意ではなく(スピードが遅い)、ヒレが傷つきやすいので、水流がない水槽のほうが適しているためです。このように、それでも問題があるので、どうしてもという人はまずプレコの特徴をよく知ってから、ためしてみてはいかがでしょうか?

 

 

やはりベタの基本は単体飼育かも

プレコ f

 

ベタと混泳ができる数少ない熱帯魚のプレコについてでした。このように、プレコは水底をテリトリーにしていて、かたいウロコを持っているので、攻撃的なベタとも混泳ができるんですね。しかも、プレコは水槽の掃除役として「コケ」を食べてくれるという面もあるので一石二鳥!

 

ただし、基本的にベタは単独飼育なので、混泳できると思ってチャレンジしても失敗してしまったという話も多いようです。そのため、やはり初心者は混泳させないほうが無難と言えます。最初から複数の魚で、しかも片方は性格に問題がある魚、というのはやはり大変ですよね。ということで、どうしても混泳させたい人だけ混泳させましょう。

 

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