「スネール」とは「巻貝」の事で、日本では「水槽に入り込んでしまった貝」の事を指すことが多いです。そんなスネールとメダカが同じ水槽で同居している所をよく見ますが、心配なのは「スネールはメダカの卵を食べてしまうのではないか?」という心配ですよね。
今回の記事ではそんなスネールとメダカの共存について考えてみましょう。
この記事の目次
スネール(貝)とは?
そもそも「スネール」とは何を指すのでしょうか?
英語で巻貝の事は「Snail」と呼び、その単語をカナで読めば「スネール」となります。本来ならば巻貝全般を指す単語ですが、日本においては「水槽に入れた巻貝」や「いつの間にか水槽に入り込んでしまった巻貝」を指すことが多いです。
どんな巻貝を「スネール」と言うのか?
たいてい「スネール」と言うと、以下の巻貝たちを指します。
・サカマキガイ
・タニシ
・モノアラガイ
・イシマキガイ
などで、彼らがいつの間にか水槽に入っている原因は主に水槽に入れた水草や石に卵が付着していたことが上げられます。そのため、メダカのために水草を用意したのに、そのせいでスネールが増殖したと考えられるのです。
スネールはメダカの卵を食べるか?
メダカの泳ぐ水槽にスネールを発見してしまった。そこで心配なのは「スネールがメダカの卵を食べるのか?」という事ですね。それは心配する必要はありません、スネールがメダカの卵を食べることは無いのです。
スネールたちは主に、コケ類や残り餌、植物や生物の遺骸などを食べていますので、生きている卵は基本的には食しません。スネールがメダカを食べているように見えることもありますが、それはメダカの死骸を食べているのでしょう。
逆に、「メダカがメダカの卵を食べる」ことはよくありますので、そちらの方に注意が必要かもしれません。
スネールとメダカは共存できるのか?
スネールとメダカは共存(混泳)できるのでしょうか?
少しのスネールたちなら、メダカの排泄物やエサの食べ残し、水草の遺骸やコケや藻などを食べてくれるので、水槽の水質の悪化を防いでくれます。ただ、スネールたちは総じて繁殖力が強いです。
そのため、「水質の浄化のために」とスネールを放置しておくと、大量に繁殖してしまい、逆に水槽の景観を損ねてしまいます。また、スネールの数が増えるとその分食べる量も増えるので、スネールの排泄物やその死骸で水質の悪化にもつながってしまいます。
スネールを水槽に侵入させないためには
スネールの混入を防ぐには「水草」に注意する必要があります。水草は水槽に投入する前に、水を張った浸け置き用の容器を用意しそこに水草を入れておき、1週間くらい様子を見ましょう。
それでスネールが発生してこなければ水草を水槽に入れてもよさそうです。さらに念を入れるとしたら水草専用の消毒液も市販されていますので容量用法をよく守って使用しましょう。
もしスネールが入ってしまった時の除去方法
万が一、水槽でスネールを発見してしまったらどうしたらよいのでしょうか?
まずは「水を全部捨てて、入れ替える(水草も)」という「リセット」という方法があります。ただ、メダカを他の水槽に移さなければなりませんし、戻した時も無事に済むとは言えません。
なるべくリセットしない方法を模索したいものです。おススメは「捕獲器」を使うことです。薬品を専用の容器に入れ、一晩沈めるだけで結構な数のスネールを捕獲することができます。
また、スネール駆除専用の薬品もありますが、種類によっては魚に害があることもあるので、自分の飼育している魚に適応しているかよく確認してから使用しましょう。
天敵でスネールを駆除できる?
当然、スネールを食べる「天敵」もいますので、それらを水槽に投入する方法もあります。スネールの代表的天敵は「アベニーパファー」と呼ばれるフグの仲間で、彼らはサカマキガイをはじめとするスネールを食べます。
しかし、アベニーパファーは気性が荒く、メダカなど他の魚も襲ってしまうので、あまりお勧めできない解決法ではあります。
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スネール(貝)はメダカの卵を食べる?のまとめ
スネールはメダカの卵は食べませんが、それ以上に大きな問題があることがわかりましたね。もし発生したら駆除するのは大変なので、水槽を立ち上げる前に水草はよくチェックしましょう。