スネールはいつの間にか水槽の中に入り込んでいる厄介者です。増えすぎることも多いので、そんなときは駆除するしかないのですが、そんなスネールには利用法があるのでしょうか?
実はスネールを食べる生き物もいるのだとか。ならば潰しても餌にも使えますね。今回の記事では「スネールを潰すと餌に使えるのか」考えてみましょう。
この記事の目次
そもそもスネール(貝)とは?
「スネール」英語で「巻貝」をあらわす単語です。本来ならば巻貝全般を指すのですが、日本においては「水槽に意図せず張り込んでしまった貝」を指すことが多いです。
あまり水槽内で害のないスネールも多いですが、種類によっては大量発生してしまい、手に負えなくなり、水槽の環境の悪化につながることもあります。
厄介なスネール「サカマキガイ」
代表的な厄介者は「サカマキガイ」です。2センチほどの大きさで、多くの巻貝とは貝の巻が逆になっているのが特徴です。水質や環境の変化にもとても強く、ある程度汚れた環境でも生きることができます。
繁殖力がとても強く、オスメスがそろわなくても単独で受精し(自家受精)、増えることができます。そのため、サカマキガイが1匹いると思って無視していると、水槽内で大繁殖してしまうこともあります。
モノアラガイも繁殖力強い
「モノアラガイ」もスネールと呼ばれることの多い巻貝です。貝は地味で、特に模様などはありません。こちらも繁殖力が強く、雌雄同体なのでペアになれば繁殖可能です。水槽のガラス面などに卵を植え付け、そこから増殖していきます。
スネールを餌にする魚たち
スネールを餌にする魚たちも存在します。もしスネールが発生したら、そんな魚たちを水槽に投入するのも良いでしょう。代表的なスネールを餌にする魚には「アベニーパファー」がいます。
彼らはフグの仲間でとても可愛らしいので、水槽のメインにするのも良いでしょう。スネールをとても好んで食べるので、駆除には最適です。ただ、他の魚を襲うこともあるので、メダカなど他の魚を飼育するならば、水槽は分けた方が無難です。
また、「アピストグラマ」もスネールを好んで食べ、見た目も美しいのでおススメです。
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ヘイケボタルの幼虫がスネールを大好き!
意外なところでは「ヘイケボタル」の幼虫がスネールを好んで食べます。ヘイケボタルは潰さなくてもそのままスネールを食べますので水槽からスネールを取り出し、そのまま与えるだけで大丈夫です。ただ、食べられた後の殻など食べ残しが結構あるので、スネールを与えた後は水の交換が必要です。
実は潰したスネールはいろんな魚が食べる?
スネールをそのまま食べる魚は少ないですが、潰したものならいろんな魚が結構食べるようです。代表的な魚は「ミナミヌマエビ」で、彼らは潰したスネールたちをたくさん食べてくれるので重宝します。コケの付いた石を水槽に入れるとそれにスネールが付き、そこにエビが集まって一網打尽、というテクニックもあるようです。
スネールの捕まえ方
スネールを潰すには捕まえなければなりません。一番簡単な方法は見つけ次第手で潰していくことですが、ちょっと手では抵抗のある人もいるはずです。
そんな時は「ペンチ」を使うと意外と作業がはかどりますのでおススメです。また、スネールを一度に集める「捕獲器」も販売されていて、誘引剤を容器に入れ、水槽に沈めるだけで多くのスネールを集めることができます。スネールたちは夜行性が多いので、夕方に沈めて朝確認すると意外にたくさんスネールが獲れます。
スネールを侵入させないようにするには
スネールたちは主に水草に紛れて、もしくは水草に卵が産みつけられているために水槽に侵入していきます。なので、スネールの侵入を防ぐには水草をチェックしておくことが必要です。
水槽に入れる前に水草専用の薬剤で水草を消毒してから水槽に入れると良いでしょう。あまりにスネールが増殖してしまった場合、水槽のリセットが必要になるかもしれませんが、なんとかその事態は避けるようにしましょう。
スネール(貝)は潰すと餌に使える?のまとめ
厄介者で使いみちのないと思われがちなスネールですが、意外と餌としての需要はあるようです。生きているままだと食べる魚は少ないですが、潰しておくといろんな魚が興味を示すようです。
スネールの潰し方を練習しておいて損はないのでは?
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