ザリガニは昔から人気があり、飼育する人も多いのですが、肉食でなんでも食べてしまうため、混泳には向かないと言われています。特にメダカなどの魚は絶好の餌になってしまうので、混泳は難しいという話もあります。
それではどうしても「メダカとザリガニ」を一緒に飼育するにはどのようにしたらよいのでしょうか?今回の記事ではザリガニの生態と飼い方、そしてメダカと混泳する方法について調べてみましょう。
この記事の目次
メダカとザリガニは混泳できないのか?
「ザリガニとメダカは混泳できない」という説をよく聞きます。これはザリガニが雑食性であり、基本的になんでも食べるので他の魚も食べてしまう可能性があるからです。
そのため、普通の水槽にザリガニとメダカを一緒に入れてしまうと、食べられてしまう可能性があります。ただ、「ザリガニとメダカの混泳は不可能」という事は無く、ちょっとしたことに気を付けるだけで両者の混泳は可能となります。
基本的に生活圏が違うメダカとザリガニ
メダカとザリガニは日本の川などでよく見ますが、実は生活圏が違います。メダカは川の上層部を泳ぎ、ザリガニは下層で生活しているので、野生では顔を合わせることは無いのです。
もしもザリガニがメダカを食べているとしたら、それは病気などで弱ってしまったメダカが下層で泳いでしまっている場合のみです。そのため、メダカ以外でも上層を泳ぐ魚ならばザリガニと混泳可能ですがオススメはしません。
そのような混泳できる魚としてはメダカのほかには「アカヒレ」「ドジョウ」「タナゴ」などが上げられ、甲殻類でも「ヌマエビ」「スジエビ」なども混泳可能でしょう。
高さのある水槽を用意しましょう
メダカとザリガニは生活圏が違うため混泳可能ですが、一般の水槽だとメダカとザリガニの距離感近く、襲われてしまう可能性が十分にあります。そのため、野生に近い距離感を作るため「高さ、深さのある水槽」が必要となってきます。
通常の水槽は「30cm」「45cm」などとサイズが分けられていますが、「ハイタイプ」と呼ばれる水槽もあり、それは通常の水槽よりも高さがあり、ザリガニとメダカの混泳に最適な水槽です。
「ハイタイプ水槽」と検索するといくつかの水槽を通販などで購入することができますが、実店舗で水槽を実際に見てみるとイメージはしやすいかと思います。「ハイタイプ水槽」は深さがあり、水の量も多いため、照明やフィルターの能力が十分に発揮できない可能性もありますので、そちらも注意しましょう。
水槽内に隠れ場所を作ろう
メダカなどとザリガニを混泳させるときは水槽に「隠れ場所」を確保しておくことも重要です。「隠れ場所」は水草などで大丈夫ですので、万が一のためにも用意しておきましょう。
ただ、市販の水草の薬剤でザリガニがダメージを受ける説も言われていますので、「無農薬の水草」を通販などで購入しておけばなお安心ですね。ザリガニが入りにくい「流木」もおすすめです。「水草」と「流木」を一緒に水槽に入れておけばレイアウトとしても良いでしょう。
飼育するのに適しているザリガニは?
現在、日本の河川で見られるザリガニは「アメリカザリガニ」という種類で、海外から元々は輸入されたものです。環境の変化に強いため、飼育は初心者にもお勧めです。
アメリカザリガニに押され、最近個体数が減少していると言われる「ニホンザリガニ」は北海道や東北を中心とする河川に生息している固有種ですが、水流の調整や、低水温の維持などの管理が難しく、飼育も簡単ではありません。
ザリガニの飼育に適した環境は?
ザリガニは水温の変化には強く、「5度~28度」と幅広く対応できます。ただ、10度を下回ると冬眠してしまうので、10度以下にならないように調整するのがおススメです。
酸欠を防ぐためにエアーポンプの設置も必要ですが、そのホース等を伝ってザリガニが水槽の外に飛び出してしまうこともありますので、水槽に蓋も必須です。なんでも食べるザリガニですが、餌は市販の「ザリガニの餌」が栄養バランスもとれていて万能です。ザリガニは餌が不足すると「共喰い」をすることもありますので、十分な量の餌を与えるようにしましょう。
メダカとザリガニは相性が悪いのまとめ
水槽を工夫すれば「ザリガニとメダカの混泳」は可能です。ハイタイプの水槽は値段は高めですが、水槽のレイアウトの楽しみも増え、飼育できる魚の種類も多くなるので、試してみるのもいいかもしれませんね。
こちらもCHECK
-
白メダカは「弱い」「死にやすい」というのは本当なのか?
続きを見る