とても生活に身近な「金魚」。お祭りなどで手に入れたりして飼育していた人も多いかと思います。一口に「金魚」といっても実に様々な種類があるのはご存じでしょうか?
実は金魚の種類でも飼育が難しい種類もいて、初心者が選ぶには難しいものもいるのです。今回の記事ではそんな「金魚の種類」を紹介するとともに、「飼育しやすい」金魚も調べてみたいと思います。
この記事の目次
そもそも金魚とは?
「金魚」は実はフナの突然変異を促し、人為的に改良された魚で、野生には存在しません。原産地は中国であり、その始まりはフナが突然変異した「ヒブナ」と言われる魚がキレイだったため、それをもとに交配を繰り返し、観賞用に「金魚」が誕生したのです。
大きいものでは30センチ程度まで成長し、寿命は10年ほどですが、40年以上生きた記録もあるようです。次項からは飼育しやすい金魚の種類を紹介しましょう。
丸っこい体がカワイイ「琉金」(りゅうきん)
「琉金」は中国からはいっていた種類ですが、「琉球(現在の沖縄)」から日本に輸入されたため「琉金」の名前が付きました。体は丸みを帯びていてかわいいですが、泳ぎは達者ではなく、あまり太りすぎないようにすることも大事です。
ヒレが白、体が赤の「素赤」(すあか)など、琉金の中にも体の特徴ごとに多くの種類があります。性格は温厚ですが、混泳するときは同種類の金魚を選ぶようにしましょう。
こぶが目立つ「東錦」(あずまにしき)
日本の関東地方原産の種類です。最大の特徴は頭部に見られる「こぶ」で、これは脂肪の塊でありこれは「肉瘤」(にくりゅう)と呼ばれています。性格は温厚で飼いやすく、肉溜の発色を良くし、さらに目立つようにするには「色揚げ効果」があるという餌を与えると効果的です。
目立つ目が特徴「出目金」(でめきん)
明治時代に中国から輸入された種類で、昔はお祭りの屋台などの「金魚すくい」では主に「出目金」が使われていました。そのためとても身近に感ずる人も多いのではないでしょうか。環境の変化にも強く、比較的飼育しやすい種類ですが、その特徴的な「目」が傷つくこともあるので、水槽内の環境には気を付けましょう。
いろんな模様が楽しめる「朱文金」(しゅぶんきん)
金魚の祖先である「フナ」に体の形が近い種類です。特徴は長い尾ビレでこれは「吹き流し尾」と言われています。白と黒そして赤の体の色のコントラストが見事で、この美しい模様は同じ朱文金の中でも個体ごとに模様が異なります。水質や水流などの環境の変化に強く、飼育しやすい種類ですが、30センチ前後とかなり大きくなる可能性があります。
素早い動きは彗星のよう「コメット」
スリムな体と長い尾が特徴の種類です。長い尾を使い素早く水中を泳ぐことから「コメット(彗星)」の名前が付けられました。水質の変化、特に強い水流にも耐えられるので、環境の維持が難しい初心者にもお勧めの種類です。ただ、30cm近くまで成長することもあるので、ある程度の水槽の大きさは確保しておきましょう。
基本的な金魚の飼育方法
ここからは金魚の飼育方法を紹介していきましょう。種類ごとに若干の違いはあるものの、基本的なところを調べていきたいと思います。
金魚飼育の水槽は大きめに
金魚は種類によっては30cm前後までに成長する可能性があるので、水槽はできるだけ大きなものを用意しておくと安心でしょう。砂利を入れる場合は厚さ2~4センチくらいで、入れる前は濁りが取れるまで入念に洗うようにしましょう。また、金魚が目立つようにするために蛍光灯の設置もおすすめします。
金魚飼育の最適な水質は?
水道水はそのまま使えませんので、事前に必ず「カルキ抜き」をするようにしましょう。最適な水質は中性から弱アルカリ性ですが、多少の変化には強いですが、排泄物や残り餌などで水質が悪化し、酸性に近づくと金魚に影響する可能性もあります。水槽の掃除はこまめにするようにしましょう。
金魚のエサは環境に合わせて
金魚の餌は市販の「金魚の餌」がベストでしょう。水質や水温によって食べる量は変わってきますが、春から秋は1日2~4回、冬場は1日1回を目安に与えると良いでしょう。与える量は2~3分で食べきれる量が理想です。
飼育しやすい金魚の種類まとめ
今回紹介したほかにも金魚には実に様々な種類が存在します。ショップに行くと、たくさんの金魚はとてもきれいなのでその中から選んでみるのも良いかもしれませんね。金魚全般は飼育しやすいので、アクアリウムの入門にいかがでしょうか?
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