デバスズメダイは水中で光るようなブルーな体が特徴の熱帯魚です。熱帯魚飼育初心者にもお勧めのデバスズメダイですが、その「性格」はとても優しく、混泳にも向いていると言います。
今回の記事ではそんな「デバスズメダイ」の特徴や、飼育のポイント、その性格について調べてみましょう。
この記事の目次
九州では食用にもなるデバスズメダイ
「デバスズメダイ」は「スズキ目スズメダイ科スズメダイ属」の熱帯魚です。原産は太平洋の西部で、日本では奄美大島より南で見ることができ、枝状のサンゴの周りを主な住みかとしています。
デバスズメダイが見られる地方では「スズメダイ」と同様、塩焼きなど食用になることもあります。その名前は、下あごの歯が前方に突き出ていることに由来しているようです。
デバスズメダイの性格はとても優しい
色は鮮やかなものの、突き出た歯が少し強面なデバスズメダイですが、実はとても優しい性格をしています。「スズメダイ」の仲間は気性が荒く、他の魚に攻撃を加える種類もいるのですが、このデバスズメダイはそのようなことは殆どありません。
群れで泳ぐ性質もあり、すぐに隠れてしまうほど臆病ではないため、あまり他の魚との関係を心配することなく、とても飼いやすい魚です。
デバスズメダイは混泳に向いている？
デバスズメダイは攻撃性は低いので、ほとんどの魚と混泳することができます。特に「カクレクマノミ」はオレンジ色の体をしており、青色の体をもつデバスズメダイとは見た目的にとても相性が良いのではないでしょうか。
ただ、同種の「シリキリスズメダイ」などは攻撃的な性格であり、よほど広い水槽を用意しないと、デバスズメダイとの混泳は避けた方が良いでしょう。
デバスズメダイは光によって違う色に見える
デバスズメダイの特徴はその体の淡いブルーです。光の加減によっては緑色にも見え、群れで泳いでいる様はとても美しく水槽内で映えます。大きさは8センチほどと熱帯魚としては普通のサイズです。
とても良く似た魚に「アオバスズメダイ」という仲間がいて、見た目的にも性格的にもほとんど違いはありません。「アオバスズメダイ」にはヒレのあたりに「黒い斑点」があり、それが「デバスズメダイ」と見分ける唯一のポイントです。アオバスズメダイはデバスズメダイよりやや大きめのサイズですが、飼育方法には違いはありません。
デバスズメダイに最適な水質は？
デバスズメダイは環境の変化に強く、３０度を超える水温でも生きることはできますが、２６度前後に水温を保っておくのがベストです。熱帯魚ですので、低温にはとても弱いので、水温が低くなりそうな地域では水槽用ヒーターは必須となります。人工海水を使って飼育しますが、比重計を使って塩分の濃度が高すぎないようにするのも重要です。
デバスズメダイは人口の餌を好む
自然界ではデバスズメダイは動物性プランクトンを食べています。飼育する際は一口で食べられるサイズの粒状人工餌で大丈夫です。１日２回、２分程度で食べられる量を与えましょう。
デバスズメダイの元気がないときは「ブラインシュリンプ」などの冷凍エサを与えると栄養のバランスも整うでしょう。「メガバイトレッド」という人工餌が栄養のバランスがとれておりおススメ出来ます。
デバスズメダイの繁殖は難しいか？
デバスズメダイはいつの間にかペアが成立し、ブロックの影などに巣穴を作ってそこに産卵をします。繁殖時期になると、魚の色が若干変わりますので、そこに注目してみてください。
しかし、デバスズメダイの稚魚はとても小さく、市販されているような餌では与えることは難しいです。そのため、自然界からかなり極小なプランクトンなどを採取する必要があり、稚魚を成長させるのはとても難しいです。それらの事から、水槽での繁殖は難しいと考えられます。
デバスズメダイは購入しよう
デバスズメダイは群れで泳ぐ性質を持っているので、できるだけ大きな水槽で多くの個体を飼育したいものです。繁殖は難しいので通販や店などで購入することをお勧めします。大体セットで売られている魚ですが、１匹当たり１５０円から２００円程度で購入することができます。ぜひ群れで泳ぐ姿を見てみてください。
デバスズメダイ飼育と性格のまとめ
デバスズメダイは温和な性格をしており、初心者でも育てやすい魚です。色もきれいなので、他の魚と混泳させて水槽に彩を与えてはいかがでしょうか？
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