カクレクマノミは映画に取り上げられたこともあり、その可愛らしい容姿からとても人気のある魚です。手に入りやすく、とても人気のある熱帯魚ですが、是非とも他の魚と一緒に泳いでいる姿を見たいものです。
心配なのはカクレクマノミの混泳は可能なのか、という事でしょう。今回の記事ではそんなカクレクマノミの特徴と、飼育方法、混泳について調べてみましょう。
この記事の目次
サンゴ礁で見られ、映画で有名にもなったファインディング・ニモ
カクレクマノミは太平洋のフィジーやトンガのサンゴ礁で見られる魚です。日本では沖縄周辺などで見ることができ、地域によってはダイビングなどで直接見ることもできるでしょう。
映画「ファインディング・ニモ」では主役として活躍し、その知名度はかなり上がり、人気の熱帯魚となりました。大きさは大体８センチ前後が主流です。
オレンジ色の体色が可愛いカクレクマノミ
カクレクマノミの人気の秘密はその「かわいさ」ではないでしょうか。オレンジ色の体に白い帯、黒いヒレに小さな目はとてもかわいいです。また、イソギンチャクの間から顔を出していることも多く、それは水槽などでとても映えます。
なぜイソギンチャクの傍にいても大丈夫なのかというと、カクレクマノミはイソギンチャクの毒に耐性を持っているから、と言われています。独特の上下に体を振りながら泳ぐ「ワッキング」と言われる泳法も見た感じがとてもかわいいです。
カクレクマノミの混泳は可能なのか？
カクレクマノミはそのキュートな外見とは違い、意外に「性格が荒い」魚です。縄張り意識が強く、縄張りに入ってきた魚は容赦なく攻撃し、殺してしまうこともあるのです。ただ、これは大きめのカクレクマノミに見られる特徴で、店で売られているような４センチ未満の個体は比較的温和です。これらの事から、カクレクマノミの混泳相手はカクレクマノミから遠い種類で、大きさも違う魚が向いているでしょう。
カクレクマノミに向いた混泳相手は？
一番おススメなのは「ギンポブレニー類」に分類される魚たちです。彼らはカクレクマノミとは食性も体長も大きく違うので、お互いに攻撃はしません。
具体的には
・テールスポットブレニー
・インドカエルウオ
・ヤエヤマギンポ
などがおススメです。また、「ルリヤッコ」「シマヤッコ」などの「ヤッコ類」も温和で、カクレクマノミとは大きさも違うので混泳できるでしょう。
カクレクマノミに最適な水質は？
カクレクマノミに最適な水温は２４度～３０度です。カクレクマノミは海水魚であり、水温の変化にはとても弱いので、できるだけ２５度くらいをキープするようにしてください。夏はクーラー、冬はヒーターとそれぞれ水槽用のものを用意するようにしましょう。水質は人工海水による海水比重を「１．０２３」にキープするようにし、水の蒸発による比重の変化に十分に注意しましょう。
カクレクマノミには顆粒タイプの人工餌がおすすめ
カクレクマノミには顆粒タイプの人工餌がおススメです。顆粒タイプは魚が食べやすいように加工されており、カクレクマノミも食いつきやすいです。ただ、沈んでしまったエサはカクレクマノミは食べませんので、水質悪化につながらないように速やかに片づけましょう。
「アミエビ」や「ブラインシュリンプ」等も食べますが、カクレクマノミにとっては栄養が過多になる恐れがあります。そのため、生き餌はおやつ程度に与えるのが良いでしょう。エサの頻度は１日２回くらい、１回でも大丈夫で、食べきれる程度を与えましょう。
カクレクマノミの繁殖は可能か？
カクレクマノミの繁殖は一般の水槽でも可能です。ただ、カクレクマノミは生まれたてオスメスの区別はなく、群れの中で最も大きな個体がメスとなり、次の大きさの個体がオスになるという特殊な性質を持っています。
群れでは１組しか繁殖ができない仕組みになっているのです。そのため、繁殖を狙う場合はカクレクマノミを２組だけ飼育することをお勧めします。産卵に成功すると、１０日程度で孵化します。ただ、孵化は明るい場所では難しいので、孵化が近いと感じたときは部屋を暗くする必要があります。稚魚は孵化した水槽とは別の水槽で飼育しましょう。
カクレクマノミの混泳についてのまとめ
カクレクマノミは見かけと違い、意外と気が強いことがわかりました。混泳は可能ですが、魚同士の相性がありますので、そのあたりはあらかじめ調べておくことをお勧めします。
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