ドレープフィンバルブは一見地味ですが、よく見ると赤と黒のコントラストが美しい背ビレが特徴の熱帯魚です。この背ビレは成長するに従って大きくなっていき、さらに見応えがあります。今回の記事ではそんな成長が楽しみなドレープフィンバルブの飼育のポイントについて調べてみましょう。
この記事の目次
ドレープフィンバルブはインドから来たコイの仲間
ドレープフィンバルブはインドの「ジョライ川」周辺を原産とする熱帯魚で、分類としてはコイの仲間にあたります。飼育難度はそこまで高くはなく、初心者にもお勧めできる品種と言えるでしょう。
ドレープフィンバルブの特徴
ドレープフィンバルブの特徴としては「ヒレの美しさ」が第一に挙げられるでしょう。体色は白く地味ですが尾ビレは黒や赤色に染まり、特徴的な黒い模様が見られます。この黒い丸も個体によっては水色に輝くようにも見え、宝石をつけているようです。背ビレは黒と黄色の混じった色で成長していくにつれてその存在感が増していきます。体長は5センチくらい、寿命は3年くらいです。
ドレープフィンバルブに最適な水質は?
水槽は30センチサイズの水槽が最適でしょう。水質はそこまで敏感ではありませんが、弱酸性から中性くらいが最適でしょう。PHだと6.0から7.5付近が良いと思います。最適な水温は22度から28度くらいと高めの水温を好むため、寒い場所に水槽を置く場合は水槽用ヒーターの設置も検討しましょう。
ドレープフィンバルブはどんな餌を好むのか?
ドレープフィンバルブは餌のえり好みをせず、なんでも食べてくれます。市販されている熱帯魚用の餌でも大丈夫です。また、栄養のバランスのために冷凍アカムシなどを与えるのも良いでしょう。なんでも食べてくれますが、瘦せやすい傾向にありますので、エサの頻度や量は適切に管理するようにしましょう。水質の変化にはある程度強い品種ですが、水槽の汚れなどは魚のストレスにつながるので、食べ残し等はすぐに掃除するようにしましょう。
ドレープフィンバルブは混泳可能か?
ドレープフィンバルブは温和で他の魚を攻撃することは殆どありません。そのため、攻撃性の強い魚と混泳させてしまうと一方的に攻撃を受ける可能性があるのでおすすめできません。混泳させるならば同じくらいのサイズで温和な魚にすると良いでしょう。同種間では「フィンプレッティング」と言われるヒレを大きく見せる行為をすることがあります。これは威嚇ですが、ヒレが美しく見え、見ごたえのある行為です。
ドレープフィンバルブは水槽内で繁殖できる?
ドレープフィンバルブは繁殖を狙える魚です。まずは成熟したオスメスのペアを用意する必要があります。背ビレが大きく模様も派手なのがオスで、地味なのがメスなので見分けはつけやすいと思います。繁殖に成功すると、水草やモスなどに卵を産み付けるので、水槽にはあらかじめそれらを用意する必要があります。
卵は固めで丈夫で、少数の卵を何度も産み付ける性質があるので、比較的稚魚を育てることは容易でしょう。そして卵を見つけたら稚魚用の水槽に移すようにしましょう。そのままだと大人に卵が食べられたり、エサを奪われる恐れがあるためです。卵は3日ほどで孵化し、5日後には泳ぎ始めますので、稚魚にはブラインシュリンプを与えて育ててください。
ドレープフィンバルブは購入できる?
ドレープフィンバルブは飼育下でも十分繁殖を狙える魚ですが増やすためには購入する方法もあります。ネットでも購入できますし、専門店だとアドバイスも聞けるので飼育の励みになると思います。値段は比較的安価で500円から購入できます。ただ、生態ですので通販で購入すると送料が高めになる傾向がありますので注意が必要です。
ドレープフィンバルブの育て方まとめ
ドレープフィンバルブは比較的飼育が容易な品種です。注意点としては熱帯魚なので寒さに弱いためヒーターは必須となること、エサをきちんと与えないと痩せてしまう事でしょうか。そのあたりさえ注意すれば初心者でも育てることができるでしょう。ヒレの美しさは成長に従って増しますので、できるだけ小さいころから飼育するのが楽しいと思いますよ。