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スイホウガン飼育の極意!風船のような可愛さの秘密

2023年12月24日

スイホウガン 水泡眼 f

 

 

金魚の仲間で目の付近の風船が特徴的な「スイホウガン」。「水泡眼」と書き、飼育用として人気の品種です。そんなスイホウガン、飼育するにはその風船の扱いをはじめ、いくつかの注意点があるようです。今回の記事ではそんなスイホウガンの飼育のポイントについて調べてみましょう。

 

 

 

スイホウガン(水泡眼)は中国では門外不出の品種だった

スイホウガン 水泡眼 f

 

 

今では誰でも飼育できるスイホウガンですが、原産国の中国では宮廷の一部でのみ飼育が認められた品種で門外不出でした。そんなスイホウガンが一般でも飼育できるようになったのは中国の王朝が崩壊してからになります。日本では1958年(昭和33年)ころ導入されたと言われています。

 

 

スイホウガン(水泡眼)はどのように生まれた?

スイホウガン 水泡眼 f

 

スイホウガンは金魚の一種ですが、どのように誕生したのかはよくわかっていません。中国の宮廷で人知らず品種改良が続けられていたと考えられます。一説には「デメキン」の突然変異とも言われているようです。

 

 

スイホウガン(水泡眼)の風船は何?

スイホウガン 水泡眼 f

 

スイホウガンの最大の特徴はその風船。風船は眼球の角膜が肥大化したもので、中には「リンパ液」が入っています。リンパ液は老廃物の回収などの働きを持ち、生きるうえで欠かせない物質です。

 

 

スイホウガン(水泡眼)の風船が割れる?

スイホウガン 水泡眼 f

 

スイホウガンの風船は何かにぶつかるなどして割れてしまうことがあります。風船が割れたらスイホウガンも死んでしまうのではないか、という心配もあるでしょう。しかし、スイホウガンの風船は再生することが確認されています。もしもスイホウガンの風船が割れたら他の魚とは別の水槽に隔離し、水質悪化に注意しつつ、回復を待ちましょう。

 

スイホウガン(水泡眼)の飼育は難しい?

スイホウガン 水泡眼 f

 

スイホウガンは水質には厳しく、特徴的な風船も丈夫ではないので飼育はやや難しい部類に入るでしょう。環境の変化にはとても弱いので導入時の水合わせには注意をしましょう。

 

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スイホウガン(水泡眼)に最適な水質、水温は?

スイホウガン 水泡眼 f

 

スイホウガンが好む水質はPH6.5からPH7.5程度と幅広く対応できます。水温も10度から28度程度と暑さ寒さにも強い品種です。ただ、環境の変化にはとても敏感なので、常に新しい水を確保しておくことが必要です。その際の水合わせも慎重に行いましょう。

 

スイホウガン(水泡眼)の餌のおすすめは?

スイホウガン 水泡眼 f

 

スイホウガンには市販されている金魚の餌を与えるのが良いでしょう。ただし、水槽上部の餌を食べるのは得意ではないので「沈下性」のエサを選んで与えてください。また、大きな水泡を持っているので餌を追いかけるのは得意でないので、エサはできるだけスイホウガンの近くに落としてあげるようにしてください。餌の好き嫌いは少ない品種なので「冷凍アカムシ」なども栄養のバランスのために与えても良いでしょう。

 

 

スイホウガン(水泡眼)は混泳可能?

スイホウガン 水泡眼 f

 

スイホウガンは泳ぎが得意でなく、風船も繊細のため、行動の違う他の魚との混泳は向いていません。もしも混泳をするのなら同じスイホウガンと飼育するのが良いでしょう。しかし、多くのスイホウガンを同時に飼育するのも危険なため、1~3匹くらいの混泳で止めるのが良いでしょう。

 

 

スイホウガン(水泡眼)は繁殖を狙えるか?

スイホウガン 水泡眼 f

 

スイホウガンは繁殖を狙える魚です。冬眠から覚めてから産卵する性質を持っているので部屋が常時暖かくなっていると産卵しにくいかもしれません。産卵期になるとオスには白い斑点が現れ、メスを追い回すようになります。そして繁殖に成功すると水草などに大量の卵を産み付けます。

 

スイホウガンは卵を守ることはしないので、卵を確認したら別の水槽に移しましょう。白く濁った卵は無精卵で、水質悪化の原因となるのですぐに撤去するようにしましょう。卵は20度の水温であれば1週間ほどで孵化します。

 

 

スイホウガン(水泡眼)の稚魚の育て方

 

 

孵化したら3日程度で稚魚は泳ぎ始めます。ブラインシュリンプを与え、初めの数日はこまめに水を換えましょう。1カ月経過すると親と同じように飼育することができるようになります。

 

 

スイホウガン(水泡眼)の育て方まとめ

 

 

 

スイホウガンは水質や環境の変化に敏感なのでそこには注意しましょう。また、カワイイ風船は繊細で、それを守るためには他の魚との混泳は避けた方が良いでしょう。中国の宮廷で密かに育てられていた変わった金魚「スイホウガン」あなたもじっくり観察してみてください。

 

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