やぁ、兄弟。調子はどうだい?
おとぼけは元気ですぜ。
今回も光が一切届かない、深黒の世界に存在する深海魚を紹介しようと思う。
この記事の目次
光合成にも一切依存しないよ、ゴエモンコシオリエビ
(Photo by pinterest)
光合成って生物が成長をするのに必要な要素ですよね。
特に太陽の光を受けて植物が育ち、その恵みをすべての動物の命が支えられている。
私達にとっても太陽は重要な役割を担っており、光合成は生物にとって非常に大事なことです。
そんな光合成を一切必要としないゴエモンコシオリエビの生態を紹介しよう。
ゴエモンコシオリエビの生態
(Photo by http://media.marine-geo.org/)
和名:ゴエモンコシオリエビ
英名:galatheid crab
生息海域:深海熱水噴域
300℃を超える熱水の近くがお気に入りのゴエモンコシオリエビ
この生物は熱水の300度を超える噴出孔周辺がお気に入りの生物
こんな酷な生命圏に住んでいるゴエモンコシオリエビですが、
深海生物にとってはそれが負担ではなく生存圏になっているのですね。
我々の常識を覆す生物です。
ゴエモンコシオリエビの名前の由来
(photo by wikipedia 石川五右衛門)
そしてこんな熱水の世界に住んでいるのに釜茹でにならないことから
釜茹でにされたことで有名な大泥棒、石川五右衛門から由来しています。
化学合成を行い生命を維持しているゴエモンコシオリエビ
深海の世界では、太陽の光は届かず光合成を行うことが出来ません。
では、ゴエモンコシオリエビはどうやって生命を維持しているのか?
実はゴエモンコシオリエビのお腹にはびっしりと毛が生えています。
この毛の間に微生物を飼っているのです。
そしてこの微生物は熱水に含まれる硫化水素が酸化するときにできる
エネルギーを使って増殖させ、ゴエモンコシオリエビは増殖させた微生物を食べてるんです。
いやぁー。すごい。
そして深海は圧力が非常にかかっているのに、圧力にも負けないこの頑丈な甲羅
生命って不思議ですね。
ゴエモンコシオリエビは化学合成を行うって言うけど、化学合成って何?
植物は太陽の光を元に有機物をつくることを光合成と言います。
そして硫化水素などを使って無機物が酸化するときのエネルギーを使って
有機物を生むことを化学合成と呼ばれています。
化学合成を行い生命を維持する
深海探検から~の地球外生命体は存在するのか?
生物にとっては硫化水素は猛毒、でも硫化水素を使って生命を維持する生物がいるってことは
この壮大な宇宙にも硫化水素を含む衛星は数えきれないほど存在します。
つまりそういった酷な世界でもゴエモンコシオリエビのような生物は存在しそうですね。
いやぁ、深海はロマンの宝庫ですけど、
我々の想像していないような生物が存在しています。
そしてこの広い宇宙のどこかにも、
酸素がなくても硫化水素が豊富な衛星に
地球外生命体が存在しなというのは否定出来ないですね。
現にそんな環境を好み、私達にとって猛毒な硫化水素を利用して栄養を作る微生物も存在してるのだから。
関連記事:まだ見ぬ怪魚を求めて、人類が深海探検に初めて行った日
編集後記:
ここ1周間近く、咳が止まりません。
以前までは風邪を引いてたのですが、それでも完治したはずなんですが
咳が止まりません。
なんででしょうかね。
特にアレルギーってわけでもなさそうですし、タバコは吸ってないので
肺炎の可能性ではないのですが。・・・
うーん、さらに1周間咳が止まらなければ病院に診断にいこう。