ブラックゴースト

黒衣の怪魚ブラックゴーストの怪しく美しい魅力と飼育方法

2016年8月10日

ブラックゴースト charm

 

その名も「ブラックゴースト」。

ファンタジーものの登場人物めいた名前にふさわしく、ブラックゴーストは夜になると、

ひれが一体化した漆黒の体を怪しく波打たせて泳ぎます。

真後ろに泳ぐのはブラックゴーストならではの芸当。

一度見たら忘れられないインパクトを持つ不思議な魚をご紹介しましょう。

 

ブラックゴーストの基本情報

ブラックゴースト charm

 

南米原産の中型魚。

「黒い幽霊」の名の通り、頭と尾の一部を除きほぼ黒一色。

頭部から背中にかけて走る白いラインは成長するにつれ不明瞭になっていきます。

背びれがなく、腹びれから尻びれまでが一体化した独特のシルエットを持っています。

ナイフフィッシュの仲間として扱われていますが、デンキウナギの近縁種にあたり、

微弱な電気を発することで餌や障害物を感知します。

5cm程度の安価なブリード個体が出回っています。

まれにアルビノ、ブラウン個体も見かけます。

 

ブラックゴーストの飼育環境

 

 

日中はシェルターに隠れて眠っていますが、

照明を落とすとゆらゆらと体を波打たせて餌を探し始めます。

飼い主によく慣れ、餌をねだるような動きには愛嬌があります。

最大40cmになりますが水槽内では30cm程度で止まることが多いようです。

丈夫で特にかかりやすい病気もありませんが、

水質が悪化するとひれの一部が腐ってしまい、元に戻らなくなってしまうので注意が必要です。

 

ブラックゴーストの水槽

 

 

動きが活発になる夜間でも、小刻みに前後に移動したり、

ホバリングするように静止している姿が目立ち、さほど遊泳性は高くありません。

90cm以上が理想ですが、単独飼育を前提に考えるなら60cmでも終生飼育が可能です。

成長が遅いので幼魚から購入すれば、しばらくの間は45cm水槽でも育てることができます。

野生下では流木の空洞などに潜んでいるので、緩やかな水流が望ましいでしょう。

 

ブラックゴーストの水質

 

 

適応水温の幅が広く、25度を中心に22度程度まで下がっても平気です。

弱酸性から中性を維持していれば特に問題ありませんが、

野生個体の映像を見ると落ち葉の堆積したブラックウォーターの水域に生息しているようです。

流木やマジックリーフを用いて現地の水質を再現してみてもよいでしょう。

 

ブラックゴーストの底砂

 

 

底砂は特に必要としません。

魚食性で狭いスペースでも自由に泳げるため、水草水槽でも飼育可能です。

ただし、シェルターが無いとストレスになるため、

塩ビパイプや流木などで隠れ場所を用意します。

日中はシェルターの中で体を横にして休む姿が見られます。

 

ブラックゴーストの餌

 

 

メダカなどの生餌から、肉食魚用のタブレット、冷凍アカムシまでえり好みしません。

視力がほとんど無いとされていますが、小さなタブレットを確実に口に入れていく姿には驚かされます。

現地では水面に落ちた虫も捕食しているらしく、浮上性の餌も器用に食べます。給餌は夜間に行います。

 

 

ブラックゴーストの混泳

 

 

基本的に他魚を攻撃したり、ちょっかいをかけたりしません。

ほとんど目が見えず、代わりに微弱な電気によってモノを感知します。

そのため同じように電流を発するエレファントノーズやブラックゴースト同士では激しく争います。

また口に入るサイズの魚は食べてしまうので注意が必要です。

テリトリーが重ならないほどの大型水槽を用意できるなら複数飼育も可能です。

雌雄の判別が難しいブラックゴーストはペアになるまで分からず。

個人の繁殖例はほとんどありません。

 

 

ブラックゴーストのその他の品種

 

 

ワイルド・ブラックゴースト

 

主にペルー産のものが出回っています。

飼育方法はブリードものと変わりませんが、

ワイルド個体の方がより大きくなり、顔立ちもいかつくなるといわれています。

 

アロワナナイフ

 

 

アフリカに生息する大型魚。

銀白色で側面に白いスポットが入ります。

アロワナの名が冠されていますが、ブラックゴーストやナイフフィッシュの仲間にあたります。

水槽内では30cm程度までしか育ちません。

 

 

黒衣の怪魚ブラックゴーストのまとめ

 

 

ドローンのように前後左右上下となめらかに動くブラックゴーストの動きは独特。

飼いやすく、大がかりな飼育設備も必要ありません。部屋の照明を落とし、

薄暗がりの中でブラックゴーストの自由自在な泳ぎに見入る‐。

そんな時間の過ごし方があってもいいかもしれません。

(写真引用元:楽天charm)

 

 
 

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この記事を書いた人:ひよこ亭

 

 

HN:ひよこ亭

自己紹介:熱帯魚歴20年。最近は日淡やらんちゅうにも凝り始めました。

好きな熱帯魚:プレコ、サカサナマズ
 

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