日本淡水魚

オヤニラミを飼育してみよう!小さいけれど迫力抜群!

2016年9月7日

オヤニラミ wiki

 

オヤニラミは小さいながら、肉食魚特有のワイルドさを発散させている魚です。

地味で大人しい印象の日本産淡水魚ですが、

オヤニラミの水槽だけはえもいわれぬ迫力があります。

いかつさに似合わない、けなげな繁殖行動も大きな魅力です。

 

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オヤニラミの基本情報

 

 

観賞魚として、釣りのターゲットとして人気の高い淡水に生息するスズキの仲間です。

四国や九州に生息し10~15cmに成長します。

熱心に子育てすることで知られ、

巣の近くに他魚が寄ってくると親魚が激しく追い払うことから

「親睨み(オヤニラミ)」の名前がつきました。

えらぶた付近に、目のような青みを帯びた黒いスポットが入ることから「ヨツメ」とも呼ばれます。

黒いスポットは「擬眼」と呼ばれ、

大型魚に見せかける役割を果たしていると考えられています。

風貌が同じスズキ科のダトニオに似ており、

40cmを超えるダトニオは飼えないけれどオヤニラミなら…

という理由で買い求めるアクアリストもいます。

 

 

オヤニラミの飼育情報

 

オス同士は非常に激しく争うので、単独飼育が最も安心です。

オス1匹+メス複数匹という組み合わせも可能ですが、

雌雄の区別が難しく、繁殖期に入って婚姻色が強く出てこないと分かりません。

どうしても複数飼育したい場合は、いじめられる個体を隔離する予備の水槽をキープしておきましょう。

残すオヤニラミは3匹以上になるようにします。2匹だけの飼育は最も争いが起きやすいパターンです。

 

オヤニラミの水槽

 

 

単独飼育なら45cm水槽で可能です。

オヤニラミは水質悪化を苦手とするので、

複数飼育の場合は必ず60cm以上の水槽を用意しましょう。

 

大型水槽は水質の変化が少ないだけでなく、

オヤニラミにテリトリーを与えてやれるメリットもあります。

90cm以上ならケンカも少なくなります(それでも避けられませんが)。

 

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オヤニラミの水質

 

 

日本産の淡水魚なので15~28度付近まで幅広い水温に対応できます。

下がりすぎないよう、サーモスタットを低めの20度に設定するか、

金魚用の低温固定式ヒーターを入れておきます。

きれいな水を好むため、ろ過能力の高い外部フィルターがおすすめです。

酸欠に弱いのでエアレーションを足しましょう。

 

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オヤニラミの底砂

 

神経質な魚なので底砂や流木を多めに入れた方が落ち着きます。

川砂や黒鳳石を用い、マツモやコウホネを植え込んだ

日本の風景を思わせるレイアウトが似合いそうです。

フンが多いので換水の際、底砂掃除も念入りに行います。

 

 

オヤニラミの餌

 

 

大食漢で生餌を好みます。

メダカ、エビを与える他、冷凍アカムシも食べます。

慣れた個体はクリルや肉食魚用の粒状飼料も口にするようになります。

 

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オヤニラミの混泳

 

 

ペアがはっきりしていない限り、オヤニラミ同士の飼育はハイリスクです。

メダカなど口に入る小魚は食べられてしまいます。

一方でドジョウのように体形がまったく違うには興味を示しません。

タナゴなど体高のある魚も攻撃対象ではないようです。

自然下ではオヤニラミに托卵するムギツクを入れても面白いでしょう。

 

 

オヤニラミの繁殖

 

 

繁殖期は初夏から秋にかけてです。

交尾が迫るとオスの体は黒ずみ、ひれに青いスポットが出てきます。

メスはお腹がふっくらしてくるので分かります。

自然下ではヨシなど植物の根元に産み付けます。

水槽内ではフィルターのパイプが選ばれやすいようです。

卵がオスが中心となって懸命に守ります。

孵化するまで、ひれを使って新鮮な水をかいがいしく送り込みますが、

誤って卵を食べてしまう個体もいます。

稚魚は生まれてからすぐブラインシュリンプを食べるので比較的育てやすいでしょう。

 

 

オヤニラミ飼育のまとめ

 

 

野生ではどんどん数を減らしているオヤニラミ。

寿命も短いので、手に入れたら大切に育ててあげてください。

人によくなつき、餌の合図に反応してくれる愛らしい面もあります。

 

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