古代魚

スネークヘッドの世界!ハンターの凄みを楽しむ

2016年10月22日

レインボースネークヘッド charm

 

スネークヘッドは日本にも棲息するライギョ(雷魚)の仲間です。

鋭い歯で獲物を食いちぎる豪快な捕食シーンが見もの。

肉食魚好きのアクアリストから強い支持を集めている魚なのです。

ひとくちにスネークヘッドといっても、小型から大型、

完全に生餌しか受け付けないタイプから人工飼料も食べてくれるものまで、種類によって様々。

飼育環境に合わせて、一番育てやすいスネークヘッドを選んでみましょう。

 

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スネークヘッドの基本情報

レインボースネークヘッド charm

 

アジア全域に分布するライギョの仲間。

蛇に似た爬虫類的な風貌からスネークヘッドと呼ばれます。

最長15cm程度の「ドワーフスネークヘッド」から1mを超える

「レッドスネークヘッド」まで種類によってサイズは大きく異なります。

熱帯魚なのでヒーター使用が原則ですが、「カルムチー」のように無加温で冬越し可能な魚種もいます。

 

 

スネークヘッドの飼育情報

レインボースネークヘッド charm

 

スネークヘッドに共通するのは肉食、動物質の餌を常食すること。

大型になるものは常時、餌となる金魚やメダカをストックしておく必要があるので、

餌用水槽やスネークヘッドへの感染を防ぐ魚病魚の準備も念頭に置いてください。

 

 

スネークヘッドの水槽

 

 

小型種は60cmサイズから飼育可能、

大型種には120cm以上の堅牢なアクリル水槽が必要となってきます。

空気呼吸する性質があるので、縁いっぱいまで水を入れずに水位を下げておく必要があります。

そのため幅だけでなく、高さも意識して選びましょう。

 

蓋は非常に重要な要素です。

蓋の隙間めがけて強烈なパワーでジャンプするので、

厚みがあり、ポンプやコード類がなるべくぴったりおさまるものを選びましょう。

水を入れたペットボトルなど、重しも必要です。

 

スネークヘッドの水質

 

 

適応力が高いため、弱酸性から中性の間なら大丈夫です。

生餌中心になるため、できるだけろ過能力の高いフィルターを選びます。

外部フィルターの給水口にスポンジフィルターを連結させるなど、

複数のろ過装置を組み合わせるのがおすすめです。

 

スネークヘッドの底砂

 

ドワーフスネークヘッドなど一部の種は砂利に潜る性質があります。

角が少ない体表を傷つけないものを選びましょう。

大き目の生餌は噛みちぎるように食べます。

水中に舞ったうろこや小片が水質悪化を招くので、

管理しやすいベアタンクもおすすめです。

 

スネークヘッドの餌

 

 

生餌や生の餌が大好物です。

幼魚のうちは冷凍アカムシで育てることもできます。

成長に合わせメダカ、小赤と徐々に餌のサイズを大きくしていきます。

水面に落ちた獲物に飛びつく習性があるので、噛みつかれないように注意しつつ、

手から与える習慣をつけると愛着も増します。

 

 

スネークヘッドの混泳

 

 

フィッシュイーターであり、同種とは特に激しく争うので混泳はおすすめしません。

 

 

スネークヘッドの仲間

 

レインボースネークヘッド

体長15~20cm。

光の当たり方によって複雑な体色を見せる美魚です。

数少ない複数飼育できるスネークヘッドです。

 

ドワーフスネークヘッド

体長20cmほどの小型種。

地域変種が多く、模様や柄に様々なバリエーションがあり、コレクション性の高い魚です。

 

 

 

コウタイ

体長30cm。

オレンジ色のスポットが美しく、台湾や中国南部に棲息しています。

導入当初はやや神経質な面がありますが、慣れると生餌に限らずなんでもよく食べるのが特長です。

 

スチュワート・スネークヘッド

体長30cm。

背びれを中心に青みが強く出ます。

個体による柄の違いが大きいものの、気が荒いので単独飼育が前提です。

 

レッドスネークヘッド

全長1mを超える最大種。長寿でもあるので、飼育には設備だけでなく覚悟も必要になってきます。

幼魚のうちは銀白色に黒いラインが入り、尾部がやや赤みを帯びます。

成魚は黒っぽい体色です。

「レッド」という名前にやや違和感を覚えてしまいますが、

自然下で稚魚が群れていると、真っ赤な水煙のように見えます。

 

 

スネークヘッド飼育のまとめ

 

 

スネークヘッドは丈夫な反面、導入当初はちょっとした物音や揺れに敏感で、

すぐジャンプしようとします。飛び出し防止に、蓋はしっかりとしておきましょう。

うまく馴染んでくれれば、豪快な捕食シーンを楽しませてくれますよ。

 

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