硬いうろこと独特の風貌で人気の熱帯魚「アロワナ」ですが、性格は実は以外とおとなしいんですね。しかし、そんな温和なアロワナもときおり暴れることがあるようです。アロワナが暴れる原因はなんなのでしょうか?
また、その対策についてもここで紹介します。
アロワナが暴れるのはなぜ?
アロワナは、恐竜がいた頃の1億5000万年前にも生きていたという人間の大先輩にあたる古代魚です。人気の熱帯魚ですが、特に中国では龍を連想させることから、「幸運を呼ぶ魚」として愛好されています。人気の秘密は、やはり独特の風貌でしょう。
見るからに硬そうなうろこを持ち、しゃくれたあごでいかにも生意気(失礼)、強そうなイメージがある魚です。しかし、一般的なアロワナの実際の性格としては温和で臆病とされています。そんなアロワナでも、ときおり暴れることがあるようです。
その原因として、まずアロワナが「神経質」であるという点があります。一見強そうな外見のアロワナですが、実は神経質な性格のため、すこしの物音などによって暴れるという行動を起こします。そのため、まず水槽の設置場所に気をつけることが対策になります。
たとえば、床に近い場所では人の足音などでアロワナがパニックになります。小さいお子さんがいたりすれば、なお注意しなければいけないことです。ということで、できるだけ物音がしない静かな環境の場所に水槽を置きましょう。また、アロワナは大きく成長する熱帯魚です。
このため、アロワナの育成では水槽の大きさは重要な要素になります。水槽の小ささが暴れるという直接的な原因にはなりませんが、それでも動きずらいので怪我をしたりすることでストレスになってしまいます。アロワナを飼育する前はその個体についての情報をよく調べて、適切な水槽のサイズを購入しましょう。また、光についてもストレスになるとされています。
たとえば、室内が真っ暗なときに急に照明を点けると、そのショックでアロワナが暴れることもあります。混泳の水槽では、一匹が暴れだすとそれが引き金で水槽中が大混乱になります。突然光をつけるよりもずっと証明をつけておいたほうがよいという説もありますが、これには賛否両論があるようです。
なので、できれば自然界に近い光にするほうがよいのかもしれません。ただ、真っ暗でも夜中に暴れることもあるので、薄明かりくらいの蛍光灯を夜中でも点けておくことで、夜中に暴れることもほどんとなくなって、急に蛍光灯をつけても大丈夫になります。
アロワナのジャンプ対策
また、アロワナは水槽からジャンプすることがあります。自然界のアロワナは、水面の上の虫などを食べるために飛ぶことがあるため、アクアリウムでも水槽の外の虫などを餌だと思って水槽から飛び出すことがあるので気をつけましょう。対策としては、水槽に重い蓋をする、大きなアロワナならさらにその上に重石を置くといった工夫をするとよいでしょう。
水槽をメンテナンスするときも、アロワナを驚かせないように注意。アロワナの前にすぐに手を入れる、動きずらい場所にいるアロワナの前に手を入れたりすると、アロ驚いてアロワナが飛び出す原因になります。アロワナがいる水槽のメンテナンスでは、なるべくアロワナがいない場所に手を入れたり、メンテナンス時にアロワナがそちらに泳いできたら作業をいったん止めるといった気配りが大事です。
アロワナがあなたに慣れてくると、触れても驚いて飛ぶことがほとんどなくなるので、こういったところもアクアリウムの楽しい面ですね。
見た目と違って神経質
アロワナが暴れる原因とその対策についてでした。見た目からいかついイメージがあるアロワナですが、意外と神経質なので、暴れてしまうんですね。そのため、ちょっとした音や光などによって暴れることがあるので、上記のような対策をしておきましょう。