卵胎生メダカ

紅白ソードテール!錦鯉にも通じる美魚を飼育しよう

2016年10月18日

ソードテール-1 (熱帯魚)昭和三色ソードテール(3匹) 北海道・九州航空便要保温

 

ソードテールは、グッピーやプラティとならんで広く楽しまれている卵胎生メダカです。

入門種のイメージが強いソードテールですが、

近年登場した改良品種「紅白ソードテール」は、錦鯉を思わせる鮮やかな柄で、

ビギナーのみならずマニアの注目も集めています。

あらためてソードテールの飼育法をおさらいしてみましょう。

 

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ソードテールの基本情報

ソードテール-2

(熱帯魚)昭和三色ソードテール(3匹) 北海道・九州航空便要保温

 

中南米原産の卵胎生メダカ。グッピーやプラティに近い仲間ですがやや大型になり、

オスは約10cm程度に成長します。

オスの尾びれ下側が剣のように長く伸びることから「ソードテール」の名前がつきました。

性転換する魚として知られており、水槽内をメスだけにすると、

最も体格のよいメスの尾びれが徐々に伸び、オスへと変わります。

 

「紅白ソードテール」は英名「Koi Swordtail」。

「Koi」は鯉のことです。錦鯉のような更紗(さらさ…赤と白のまだら模様)、

キャリコ(赤、白、黒または濃い青の三色によるまだら)の柄から名づけられました。

日本でも「コイソードテール」「コイカラーソードテール」の名前で販売されていることがあります。

飼育方法は一般的なソードテールと同じです。
 

 

ソードテールの飼育情報

 

 

強健かつ繁殖も容易な魚種です。

ソードテールをはじめ卵胎生メダカは「弱アルカリ性の水質で飼育する」と

紹介されていることが多いですが、必ずしも弱アルカリにこだわる必要はありません。

ただし、弱アルカリ性の水で育ってきたブリード個体が多いのも事実です。

自宅の水槽が酸性よりになっている場合、導入の際、PHショックを起こす可能性があります。

ショップと自宅水槽のPHを確認して、事前に調節しておいた方が安心です。

なお、環境に馴染めば弱酸性の水質でも問題なく飼育できます。

 

「塩分を加えると調子がよくなる」と書かれていることも多いのですが、

ろ過が上手くいっており、きちんと水替えの行われている水槽であれば必ずしも塩分は必要ありません。

むしろろ過バクテリアにダメージを与えたり、病気の際、塩浴が効かなくなるリスクもあります。

 

 

ソードテールの水槽

 

 

45cm水槽から飼育できます。

グッピーやプラティより大型になるので、30cm程度のインテリア水槽は向きません。

食欲旺盛でフンの量も多いので、しっかりしたフィルターを用意しましょう。

意外とジャンプ力があるので、水槽にはしっかり蓋をしてください。

 

ソードテールの水質

 

 

中性前後で25~28度の水温を維持します。

ソードテールは新しい水を好むので、定期的に水替えしましょう。

硬度とPHを上げるため、ろ材にサンゴ砂を加えておくのもよいでしょう。

 

 

ソードテールの底砂

アクアリウム コケd」

 

特に制約はありません。

ソードテールは植物食の性質が強いので、

水草水槽の苔取り役として導入されることもあります。

 

 

ソードテールの餌

人工飼料をはじめ何でもよく食べます。

植物性の成分を多く含むフレークフードはおすすめです。

苔取り要員であっても、餌は別途しっかり与えましょう。

 

 

ソードテールの混泳

 

 

サイズ差がなければ、ほとんどの魚種と混泳できます。

オスはテリトリーを主張するので、

やや気の荒いところもありますが、シクリッドほどではありません。

稚魚をとって繁殖させる場合は、産卵箱やメスを隔離する予備水槽が必要です。

また、プラティとは交雑の可能性があるので、

紅白ソードテールの血統を維持したい場合は混泳を避けましょう。

 

コイカラーな仲間たち

 

コイカラーベタ

「闘魚」の名で知られるベタのコイカラー・タイプです。

近年作出されたばかりで注目を集めています。

当初は「プラガット」と呼ばれる、ひれの短い原種ベタに似たタイプでしたが、

さらに改良が進み、ひれが半月状に広くひろがる

「ハーフムーン」やアルビノなど、たくさんのバリエーションが登場しつつあります。

繁殖にこだわらなければ、紅白ソードテールと混泳も可能です。

 

ソードテールの飼育動画

ソードテール飼育のまとめ

 

 

錦鯉や金魚は個体の違いを楽しむ、

熱帯魚は魚種の違いを楽しむという、それぞれの味わい方があります。

紅白ソードテールは個体差と、ソードテールという魚の飼育そのもの、

二つの楽しみ方を同時にできるのがポイントです。

より深く広いアクアリウムの世界を紅白ソードテールで体験してみてはいかがでしょうか。

 

 

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