メダカ

メダカの稚魚を育てる為に水換えには拘ろう!

2017年7月12日

せっかくメダカの卵が孵化したのに、次々と落ちていく…。

そんな悲しい事態を避けるには、

なんといっても魚の命を左右する「水」にこだわることが大切。

水替えを中心に、上手な稚魚育成のTIPSをまとめてみました。

 

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水替えにこだわる…①こまめな換水

 

 

身体の小さなメダカは、水替え頻度が少なくて済むのがメリット。

屋外のビオトープなら、足し水だけで管理することもあります。

特に日光がほどよく当たり、緑水(グリーンウォーター)ができている場合は、

なるべく換水で薄めたくないと考える方も少なくないでしょう。

しかし、メダカの稚魚は水質悪化にとても弱いのです。

飼育容器が小さければ小さいほど水質の悪化は早まりますし、

緑水の維持にはテクニックも必要です。

稚魚をなるべく落とさないようにするためには、こまめな水替えをおすすめします。

最低でも週1回がめやす。

切ったペットボトルのような水量の少ない飼育容器なら1日おきでもかまいません。

同時にスポイトなどで底にたまった汚れも吸い出しておきましょう。

掃除用のプロホースや大きな容器では稚魚が吸い出されてしまうので、

水替えには小さめのボウルを用いましょう。

 

 

水替えにこだわる…②水流を作らない

 

 

メダカは本来、流れに逆らって泳ぐ性質があります。

しかし、生れて間もない時期は体力が乏しく、

少しの水流でも消耗して落ちてしまうことがあるのです。

稚魚水槽にはフィルターやエアレーションを施さず、止水で管理します。

水替えの際もザーッと勢いよく注ぎ込まず、

水面に発泡スチロールや木の板を浮かべ、その上から垂らすようにそっと入れていきましょう。

飼育容器の中に太い塩ビパイプや、

深いグラスを沈めておくと止水域ができるので安心です。

このテクニックは金魚や熱帯魚の稚魚にも使えますよ。

急激な温度変化は成魚でもショック死の原因になります。

換水の際はしっかり温度合わせも行ってください。

屋外飼育なら、水を張った換水用バケツを、

飼育容器の近くに常時設置しておきましょう。

飼育数にもよりますが、稚魚水槽に大量の換水は必要ないので、

邪魔にならないサイズのバケツ、容器で十分です。

 

水替えを増やすなら、餌不足に注意

 

 

孵化したてのメダカは、ヨークサックと呼ばれる栄養分の詰まった袋をお腹に抱えています。

ヨークサックが吸収され尽くす孵化3~4日後から

約2週間の「針子」(針のように細長い姿から)と呼ばれる時期をいかに乗り越えるかが肝心です。

針子の頃の稚メダカは水質悪化と餌不足にとても弱いのです。

水質についてはこまめな水替えでクリアするとして、残る問題は餌不足。

換水が増えると緑水を維持できにくくなりますから、

緑水に棲む微細なバクテリアを餌として期待することはできません。

ここは、稚魚専用に作られたパウダー状の餌を利用しましょう。

与えるタイミングはヨークサックの尽きる孵化3日後から。

1回あたりの量を控え目にするかわり、できるだけ回数を増やすのがコツ。

とは言っても「仕事があるから日中は無理」という方も多いでしょう。

稚魚の餌となるプランクトンの豊富な緑水は、こんな時に役立ちます。

水質悪化を避けるため、こまめな換水で透明な水をキープする‐。

餓死を避けるため、緑水を維持する‐。

どちらを選ぶか悩ましい問題ですね。

 

1cmになったら親魚水槽に移動

 

メダカの稚魚も体長1cmに達するようになると、

口も十分大きくなり、自分より小さな個体を食べてしまうようになります。

歩留まりを上げるため、1cmまで育った稚魚は親魚と同じ水槽へ戻しましょう。

水替え用のボウルに1cmの目盛りを刻んでおくと便利。

1cmに届いているようなら、水替えついでに移動できます。

この頃になると体力もついているので、

親魚水槽との水質差でショックを起こすことも少なくなります。

 

 

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