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メダカの稚魚には緑水(グリーンウォーター)と発泡スチロールが最適な理由

2017年7月6日

スドー メダカの発泡鉢 (大) 13L 《発泡スチロール製 メダカ飼育用》【水槽類 めだか 飼育ケース】

 

メダカの稚魚を上手に育てるコツはいくつかありますが、

今回おすすめしたいのは「緑水」と「発泡スチロールの容器」を利用すること。

緑水はメダカに限らず金魚などにも応用できますし、

発泡スチロール容器は安価で取り回しが楽。

さっそく、そのメリットをご紹介していきましょう。

 

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緑水(グリーンウォーター)とは

 

 

緑水とは名前の通り、飼育水が緑色に濁った状態にあること。

水を緑色に見せているモノの正体は、適度に沸いた植物プランクトンです。

緑水は「青水」「グリーンウォーター」とも呼ばれ、

メダカの稚魚や金魚、カメ飼育にとって重要なポイントです。

年間を通じて実現できるものではなく、

アクアリストによって好む緑水の濃度もさまざまなので、ある程度のコツが必要となってきます。

緑水の作り方は簡単。

容器を日光の当たる屋外に置いて、植物プランクトンの発生を待つだけです。

1日数時間ほど日差しに当ててやると数週間で水が緑色に変化します。

色のめやすは飼育者によってさまざまで、

「緑茶のようになるまで」という方もいれば、

「底に沈めた白い陶製の皿が見える程度」という方もいます。

濃いと感じたら日照量を減らすか、カルキ抜きした水道水で割ります。

植物プランクトンは日照量に敏感なので、

薄めの緑水なら数日遮光するだけで元の透明な水に戻ってしまいます。

緑色が濃すぎるとメダカの姿が見えなくなってしまいますし、

薄すぎると緑水のメリットを期待できなくなります。

稚メダカたちのコンディションを見ながら経験を重ねて、

自分なりの判断基準を作っていくのが一番です。

 

緑水(グリーンウォーター)のメリット、デメリット

 

緑水を作っている植物プランクトンは、稚メダカにとって格好のエサ。

植物プランクトンを食べるミジンコなどの微生物も、稚メダカのエサになります。

つまり緑水で泳がせることは常時、給餌しているのと同じ。

カルキ抜きしただけの飼育水に比べ、成長スピードで差が見えてくるはずです。

メダカのフンは植物プランクトンの養分となるので、ろ過の代わりになることも。

ただし、後段でご説明しますが、緑水に過度な水質浄化作用を期待しないでください。

この他、アクアリストによっては保温性や生体のコンディション維持、

色揚げ効果も、緑水のメリットとして挙げています。

緑水は植物プランクトンという生き物の存在に頼っているので、

生体ならではのデメリットもあります。

たとえば酸欠。

光合成する植物プランクトンですが、

夜間には普通の生物と同じく酸素を吸って二酸化炭素を吐き出す呼吸を行うので、

あまり濃すぎる緑水だとメダカが酸欠を起こす場合もあります。

植物プランクトンもフンにあたる分泌物を放出しますから、

緑水は普通の飼育水に比べ傷みやすいデメリットがあります。

メダカのフンを分解してくれる反面、自らもフンを出すのです。

そのため、「緑水だから水質悪化しない」という思い込みは危険です。

屋外飼育は基本的に足し水中心の管理になりますが、必要だと感じたら換水してあげてください。

 

メダカ飼育容器としての発泡スチロール


スドー メダカの発泡鉢 (大) 13L 《発泡スチロール製 メダカ飼育用》【水槽類 めだか 飼育ケース】

睡蓮鉢、水槽、ペットボトル、プランター、衣裳ケース、

トロ船などなど屋外用のメダカ飼育容器には

たくさんの選択肢がありますが、おすすめは発泡スチロール箱。

発泡スチロール容器は、睡蓮鉢に比べると風情という点でかないませんが、

価格や重量といった面で優れています。

また、ペットボトルに比べると断熱性で勝っているのです。

発泡スチロールは魚屋さんで分けてもらうこともできますが、

アクアショップでメダカ専用のものを購入するのがおすすめ。

より耐久性の高い発泡スチロールを使用したもの、

親魚と稚魚を分けられる間仕切りの入ったもの、冬場の保温用に蓋のついたもの、

縁の近くに排水用の穴が入ったものなど、よりよいメダカ飼育のために工夫がこらされています。

色も落ち着いたグレーやシックな黒などいくつかのバリエーションがありますよ。

ちなみに、容器を問わず、水面に発泡スチロール板を浮かべておくのもおすすめ。

水の蒸発を抑えたり、メダカたちの落ち着く影を提供したりとさまざまに役立ってくれます。

 

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