金魚を飼ったことはあるけれど、長い間飼った記憶がないという方もいるでしょう。
飼ってはみたものの、病気にかかって死んでしまうこともあります。
やはり、生き物ですから、そうして死んでしまうのは辛いことです。
病気になった金魚には、薬浴という方法をとると良くなります。
その薬浴と、薬浴している間の金魚の世話について考えてみましょう。
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まず最初にするふたつのこと
もしも飼っている金魚がいつもと違う泳ぎ方をしていたり、
餌を食べなかったり、水面近くでぼーっとしていたり、体の色がおかしい、
変な模様が出ているという場合は注意してよく見ましょう。
病気の場合はまずしなければいけないことがあります。
何よりも先に、まず病気の金魚を隔離しましょう。
水槽と同じ温度の水を用意して金魚を移します。
これは、他の金魚に病気を移さないようにするためです。
次に、病気の金魚がいた水槽の水を浄化します。
金魚の病気は水質の悪化が原因のことが多いからです。
そのため、元気な金魚の水槽も水をきれいにしてあげたほうがいいことになります。
その際は、水を全て入れ替えるのではなく、
通常通り水槽の1/3ほどの水を入れ替え、水を足すときに塩を加えると良いでしょう。
塩浴といいますが、塩を加えることで塩が殺菌をしてくれるだけでなく、
浸透圧を調整することで金魚が楽になり、金魚の代謝を活発にしてくれるからです。
一般的な食塩を用意し、水槽の水が0.5%の塩分濃度になるよう、
何回かに分けて塩を加え、元気な金魚は塩浴をさせます。
こうすることで、病気が防げる可能性があります。
薬浴のために準備するもの
さて、病気の金魚の薬浴に必要なものを準備しましょう。
必要なのは、
・薬浴用の容器(バケツなどで可)
・薬
・エアレーションするための道具一式(投げ込み式のフィルターがついていないもの)
・水温計
・ヒーター
などです。
金魚の薬浴のしかた
・飼育していた水槽と同じ温度の水を用意します。
・病気の金魚は弱っているので、ストレスがかからないように気をつけてあげましょう。
・薬浴のための水の量は多め、水深は浅めがおすすめです。薬を治療薬の指示に従って入れます。
・その後、ヒーターを入れて水温を28~30度に保ちます。
こうすることで、病原菌の繁殖を防ぎ、薬浴の効果を高めてくれます。
・エアレーションを水流が起きないように弱く行います。
フィルターの付いているものは薬剤も吸着してしまうため、使用はしないようにしましょう。
薬浴の期間とその間の世話について
薬浴の期間は治療薬に書いてある日数を守ります。
大概の場合2~7日ほどになります。
その間、病気が良くなっているかどうか、金魚をよく観察します。
数日経っても効果が現れない場合は、水換えをして、再度薬浴します。
薬浴の最中の水換えについてですが、3日ほどは換えないほうが良いですが、
水質が悪化している場合は金魚の免疫力が低下してしまうため、水を換えてあげましょう。
薬浴の期間中は餌は与えません。水質の悪化を防ぐためです。
可愛そうだと思うかもしれませんが、
金魚は1ヶ月ほど餌を食べなくても生きられるので大丈夫です。
病気が回復してから餌はあげるようにしましょう。
薬浴が終わったら
まず、薬浴していた水を2/3ほど捨て、
水温を合わせた元の水槽の飼育水を数回に分けて少しずつ足していきます。
7~8割水槽水の水が入ったら、薬浴水と一緒に金魚を元の水槽に戻します。
薬も入っていますが、十分希釈されるので問題ありません。
足りなくなった水槽の水は、カルキ抜きをしたものを温度を合わせて入れましょう。
水温や水質をきちんと管理することがやはり金魚を飼う上でとても大切。
そうすることで病気になることが防げますが、季節の変わり目など、
温度の変わりやすい時期は管理に気をつけることが重要です。
もし病気かもと思ったら、早めに治療をしてあげましょう。
そのためには普段から金魚をよく見ておくことが大切です。