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金魚がひっくり返って逆さに浮く・沈む原因と対処法

2018年8月20日

 

金魚を飼い始めてかわいがっていたら、突然お腹を上に向けて浮いたり、

沈んだりするようになってしまった。

そんな経験はありませんか?

これは金魚が転覆病になってしまった証拠です。

転覆病の原因と対処法を探っていきましょう。

 

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転覆病とは?

 

転覆病は、金魚だけでなく、メダカや熱帯魚など、

さまざまな魚に見られ、魚が自分の浮力をコントロールできなくなってしまう病気です。

 

お腹を水面に向けてひっくり返り、いつもどおりに泳げなくなってしまったり、

底に沈んでしまったりするようになります。

 

金魚では、和金よりも、琉金やらんちゅうなど、

体の丸い金魚に多いと言われている病気です。

 

初期はひっくり返ったり、もとに戻ったりを繰り返しますが、

徐々に逆さになっている時間が増えていきます。

そして、症状が悪化すると体全体に白い膜ができ、衰弱死してしまいます。

 

転覆病は難治性のものですが、初期であれば治る可能性がある病気で、

ちょっとした工夫で対処できる場合があります。

 

 

転覆病の原因

 

転覆病の原因はいろいろあります。最も多い原因は金魚の餌やりに関するものです。

餌を与えすぎたり、古い餌や状態の悪い餌を与えてしまったり、

餌を与えたあとに急激な水温の変化があった場合などが挙げられます。

 

肥満や消化不良などにより浮袋が圧迫され、

正しい泳ぎ方ができなくなってしまうのが原因のひとつです。

 

ただし、先天性の場合もあり、生まれつき浮袋に障害を持っている場合に発症するケースもあります。

先天性の場合は助からないことが多いようですが、

餌のやりすぎなどによるものはケアをすれば治療で回復します。

 

金魚が浮いてしまう場合

 

金魚が頑張って潜ろうとしても浮いてきてしまう場合は、

浮いてしまうタイプの転覆病にかかっている可能性があります。

 

その原因の主なものは、消化不良だと言われています。

消化不良を起こすと、金魚はうまくガスが排出できなくなり、

体の中にガスがたまってしまうことから、浮いてしまうようになるのです。

 

消化不良が原因で起きる病気なので、まずはお腹の調子を整えてあげることが重要になります。

下痢をしている場合は消化の良い餌をあげたり、

便秘の場合は植物性の餌をあげたりすることで、症状は良くなります。

 

水温も重要な要素のひとつです。金魚は変温動物なので、

水温が低くなると消化も良くなくなります。

なので、ヒーターをつけて25度を目安に水温を調えてあげるといいでしょう。

また、急激な水温の変化を避けてあげるのも大切です。

 

金魚が沈んでしまう場合

 

浮いてしまうのとは逆に沈んでしまう場合。底に沈んだまま、

水中を泳げなくなってしまう状態になります。

しかし、エラなどはきちんと動いているので、死んでいるわけではありません。

 

この場合は、浮袋を損傷していることが考えられます。

水流が強すぎると浮袋がつぶれて、泳げなくなってしまうことがあります。

水流だけでなく、水深が深い場合も、水圧で同じことが起こります。

 

また、浮いてしまう転覆病の金魚の病状が悪化した場合も沈んでしまいます。

それは、体内のガスが浮袋を押しつぶしてしまうためです。

 

沈んでしまう場合は、水流を弱め、水深は浅くしてあげると良いでしょう。

金魚にやさしい飼育環境にしてあげることで対処できる可能性があります。

 

転覆病はともかく予防が重要

 

浮く場合も、沈む場合も、転覆病は予防が重要です。

金魚にやさしい飼育環境で、金魚の体に良い餌を適切にあげることで、

後天性の場合は病気にかかりにくくなると言えます。

 

金魚は親しみやすいけれど、意外と気難しい魚。元気に飼うには注意が必要なこともあります。

金魚の状態を注意深く見ながら、餌やりに工夫をしたり、

環境を整えることが病気の予防につながります。

金魚の立場になって世話をし、飼育を楽しむことも、予防のコツだと言えるのかもしれませんね。

 

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