小さな丸い葉が筒状に巻く、可愛らしい姿が人気のサルビニアククラータ。
メダカやエビの隠れ家としても役に立つ浮草なので、
屋外のビオトープなどに使う方もいるのではないでしょうか。
しかし、熱帯の植物ですので、屋外で越冬させるにはコツが必要です。
今回はサルビニア・ククラータの越冬についてご紹介をします。
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サルビニアククラータの好む水温
サルビニア・ククラータが好む水温は20~30度と言われており、高めの水温を好みます。
東南アジアが原産の浮草のため、ベストな生育環境は夏場の屋外だと言われています。
そのため、そのまま屋外で放っておくと枯れてしまいます。
屋外でサルビニアククラータを越冬させる場合
春に数株残っていれば、また暖かくなってから増やすことも可能なので、
屋外で越冬する方法を考えましょう。
必ずうまくいくとは限りませんが、対策方法をまとめてみました。
- こまめに枯れた部分を取り除く
屋外で越冬させようとすると、当然ですが枯れる部分も出てきます。
これは致し方のないことで、通常20度を下回らない水温の環境で生息している植物のため、
自然と枯れてきます。それをこまめに取り除くようにしましょう。
それが原因で水質が悪化することが考えられるからです。
- 風を避ける
屋外で越冬させるためには風を避けることが必要です。
風が吹く事で水温が下がり、乾燥するからです。
- 土を入れる
また、水の中には土を入れるようにしましょう。
底土があることで冷えにくくなることが考えられるからです。
バクテリアのすみかにもなるので、ビオトープの立ち上げには欠かせないもののひとつです。
- 発泡スチロールを浮かべる
氷が張る時の対策の1つです。
発泡スチロールの板を浮かべることで、氷が張りにくくなると言われています。
屋内でサルビニアククラータを越冬させる場合
- 水を張った容器に浮かべる
屋外ではやはりちょっと心もとないと考える方には、屋内での越冬をおすすめします。
特に水槽を立ち上げて、としなくても、水を張った容器に浮かべて、
窓際におくだけでも維持することができます。
- 水槽に浮かべる
さらに良いのは、土を入れた水槽に浮かべる方法です。
ヒーターを入れなくても越冬だけであればこれで問題なく可能になります。
水質の維持のために、ドジョウやエビを入れてもいいでしょう。
- ヒーターのついた水槽を使う
さらにヒーターのついた水槽で管理するようにすれば、
春夏の屋外と同じように育てることもできます。
増やすには強光が必要ではありますが、水面を覆ってきれいな状態で育てることが可能です。
葉が茶色くなるとき
サルビニア・ククラータを越冬させようとして、葉が茶色くなってしまうことがあります。
理由にはいくつかありますが、生育環境を確認しながら探っていきましょう。
- すべての葉が茶色くなる場合
この場合は根本的なことから考え直す必要があります。
水温を20度以上に維持して強めの光を当てるようにします。
- いくつかの葉が茶色くなる場合
フード上の葉を元気につけている中にいくつか茶色くなるものがある場合です。
生育環境に間違いはありませんが、その葉の寿命であったり、
肥料不足で一部の葉に栄養が足りていない可能性があります。
この場合はトリミングを行い、液肥を与えてあげるといいでしょう。
- 部分的に茶色くなる場合
生育環境は間違えていませんが、少しサルビニアククラータにとって過酷な環境にある場合です。
気温が低すぎたり、日光が弱すぎたり、水質が悪化しているときにこのような状態になります。
気温が低めの時期であればビニールで簡易温室を作るようにカバーをし、温めてあげると良いでしょう。
浮草の中でもフード状の葉が可愛らしいサルビニアククラータ。
その姿を1年中楽しむにはちょっとしたコツが必要なことがわかります。
温かい環境で光をいっぱい浴びて育つ浮草なので、
その環境になるべく近づけてあげるようにしましょう。
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