メダカを飼育している時に旅行や長い外出をする際、困るのが餌を与えられないことです。誰かに頼めるなら問題ありませんが、皆がそういう訳には行きませんよね。あまり知られていませんが、メダカは1週間から10日くらいなら何も食べなくても大丈夫なんです。
なので多少の旅行なら気にする必要はありません。今回はメダカに必要な餌の量と旅行中の対策方法をお伝えします。他の人に餌やりを頼めないアクアリストは必見の内容です。
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メダカは何日なら餌無しで大丈夫?
冒頭でも述べましたが、メダカは一週間から10日程度なら餌が無くても平気です。メダカは非常に燃費の良い魚で、1日2回の餌やりですら多いと言われています。もちろん1度に与える餌を減らせば1日2回の餌やりでも問題ありませんが、メダカが餌を食べてる姿が愛らしくて過剰に与えすぎている人が多いのです。
自然界のメダカは冬越えのタイミングで冬眠に入ります。その時は数か月餌を食べずに、底でジッと春を待っているのです。水槽の飼育下ではヒーターで通年して温度を一定に保つので冬眠させることはありませんが、小さな池やビオトープでは数か月メダカが餌を食べない状況はあたりまえなのです。
それくらい低燃費といいますか、食べる量が少なくても平気な種類です。また、メダカは本来ミジンコなどの動物プランクトンから自然に発生した植物プランクトン、アカムシなどの小さな昆虫類、果ては壁面に発生した苔などなんでも食べる雑食性です。
人工飼料の乾燥フレークは栄養満点でメダカにとっても美味しいものなので食いつきが良いですが、放置しておいても水槽内にある食べれそうなものを食べて生きていけるのです。屋内水槽でも安定した環境なら生体サイクルが完成しているので、少数のメダカであれば人工飼料を与えなくても生きていけます。
旅行中のメダカの餌対策法
旅行中の餌対策ですが、一週間から10日程度なら放置でも構いません。メダカが餓死することは考えにくいですし、お腹が空いたら勝手に食べれそうなもの食べています。それでも心配性な人は人の手を加えなくても餌を与える方法があります。
・フードタイマーを設置する
フードタイマーは水槽の淵に設置して、時間で餌を自動的に排出する装置です。あらかじめ餌とタイマーを設定しておくと、自動的にメダカに餌を与えてくれる便利なアイテムです。旅行中に限らず、仕事が忙しい人で日常的に使っている人もいます。
メダカにとっては毎日同じ時間に餌が用意されると1日のサイクルが乱れないので、ストレスが減るメリットがあります。フードタイマーと似たような発想でお留守番フードという商品があります。お留守番フードは糸ミミズやミジンコ、クロレラを配合した人工飼料で、非常に持ちが良いのが特徴です。
旅行前にお留守番フードを投入しておけば長い時間をかけて少しずつ餌が供給されるといったものです。普段上げている餌を旅行前に大量に投入してもメダカは食い溜め出来ませんので止めましょう。
大量投入された餌は食べきることができず、水質を悪化させる原因になるので逆効果です。
・生餌を繁殖させておく
人工飼料に頼らず、生き餌を水槽内で繁殖させておくとメダカは好きな時に餌を食べることができます。具体的にはミジンコやミジンコウキクサを日ごろから投入しておくのです。金魚で多用されるグリーンウォーターも植物性プランクトンが豊富なので、メダカにはごちそうです。
生体サイクルを作り上げるビオトープに近い発想になりますが、より自然界に近い形でメダカを飼育できる楽しみもありますね。
旅行中のメダカの餌やりまとめ
旅行中のメダカの餌について解説しました。メダカは低燃費なので餌は少量で足ります。多少の旅行では餓死することはありません。
心配ならフードタイマーを設置しましょう。その時は必ず旅行前に正常に動作するかチェックを忘れずに行ってくださいね。
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