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メダカの転覆病の治し方!転覆病に効果的な塩浴を紹介

2019年3月2日

メダカ f

 

飼育しているメダカがいつもと違う様子で泳いでいる時は、何かしら不調をきたしているサインです。お腹を上に向けてぷかぷかと浮いてしまう時は「転覆病」の可能性が高いです。転覆病は腹部が異常に膨らんで、お腹を上にしてひっくり返ってしまう病気です。

 

メダカの転覆病のメカニズムについては未だ解明されていない点が多く、アクアリスト達の予想の範疇を超えていません。考えられる原因も様々なので、一概に決めつけることもできません。ですが、転覆病にかかったメダカは体に不調をきたしているのは間違いありません。

 

今わかっている範囲でも知識を身に付けて、転覆病のメダカを見つけた時に正しい対処ができるようになりましょう。

 

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メダカの転覆病とは?

メダカ f

 

転覆病は何かしらの原因で浮袋が正常に機能しなくなったことで発生すると考えられています。お腹を上に向けてぷかぷかと漂うようになり、自分の意志で泳ぐことができなくなります。公式な病名ではなく、様子を表した呼び名です。

 

転覆病になってしまったメダカはほとんどが死んでしまいますが、症状が軽い場合は治ることもあります。

 

メダカの転覆病の原因

 

メダカの立ち泳ぎ病は固有の病状ではなく、ケースによって原因が違うと予想されています。立ち泳ぎ病の考えられる原因は以下の5つです。

 

現在はどれも憶測でしかありませんが、多くのアクアリストが沢山のメダカを飼育した中で経験則で予想しているものです。

 

・遺伝した奇形

メダカは一度に大量の稚魚を育てるので、中には生まれながらにして体が弱い個体がいます。生き物なのでそれぞれに性格があり、強い個体もいれば弱い個体もいるのです。奇形が遺伝すると小さい時は目立ちませんが、成長するにつれて体の不調が見えてきます。転覆病は浮袋が正常に機能しないことが原因と考えられているので、生まれながらにして浮袋に不調があった個体と考えられます。

 

・過食による消化不良

メダカは餌を食べすぎると消化不良を起こすことがあります。消化不良を起こすとお腹が膨らんで浮袋へのガス供給量が過剰になり、転覆病を引き起こします。過食による消化不良から起こる転覆病は、絶食させて与える餌を制限すれば治ります。

 

・餌と一緒に空気を取り込みすぎている

いわゆるエア食いと呼ばれるもので、水面に浮いた餌と一緒に空気を飲み込んでしまいバランスを崩してしまうものです。稀なケースではありますが、浮遊性の高い餌だけを与えている場合は可能性があります。現在一般的なメダカ専用の餌ではあまり考えられません。

 

・寿命

メダカの寿命は自然界で約1年と言われています。水槽で適切な環境を整えれば3年以上元気に生きる個体もいますが、基本的には短命の魚です。長く飼育したメダカが転覆病にかかったときは、寿命による体の不調からきているかもしれません。

 

・水質悪化

急激な水質悪化はメダカの体調に悪い影響を与えます。例えば久しぶりに低床の掃除をして、底に沈んでいた汚れが舞い上がるとメダカには強い負担になります。他にも人工物や、農薬が付着した水草を投入するとメダカがいつもと違う行動をすることがあります。

 

メダカの転覆病の考えられる原因
【1】遺伝した奇形の影響
【2】餌の食べ過ぎによる消化不良
【3】餌と一緒に空気を取り込みすぎている
【4】寿命
【5】水質悪化に伴う不調

 

めだかの転覆病には塩浴が効果的?

 

 

転覆病は効果的な薬や対処法が確立されていません。一般的に熱帯魚が不調をきたすと、塩浴をさせて体調を整えます。

軽度の転覆病でも塩浴で体調が良くなったケースがあるので紹介します。

 

・塩浴の手順

1.転覆病にかかったメダカを隔離する

2.水1リットルに対して塩を5グラム入れる

3.症状を見ながら2~7日間経過を見る

4.回復の兆しが見え始めたら水槽の水を点滴法で追加し、塩分濃度を薄める

5.水槽に戻す

 

塩浴中は餌を与えないでください。塩浴はメダカの転覆病だけでなく、多くの熱帯魚の体調回復で使われる手法です。知識として覚えておくと役に立つでしょう。

 

メダカの転覆病と効果的な治療の塩浴まとめ

 

メダカの転覆病について解説しました。未だ解明されていない点が多いので、特効薬や対処法が存在しません。転覆病にかかったメダカを見つけたら、隔離して塩浴させてみてください。軽度の場合は回復して元気に泳いでくれます。重症の場合は残念ながら死んでしまうことが多いです。その時は今まで美しい姿を見せてくれたメダカに感謝しながら、見守ってあげて下さい。

 

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