日本人にとってもっとも親しまれてきた魚の一つといえば、いうまでもなく「メダカ」ですね。メダカをアクアリウムで飼育している人も多いでしょう。ポピュラーなので飼育もしやすいので、これから飼ってみたいという人は、メダカを飼うときにどんな水槽のレイアウトにするか、砂利などをどれにしようかと悩んでしまうのではないでしょうか?
というわけで、ここではメダカ飼育での砂利の選び方について紹介します。さまざまな砂利があるので、どれを選んでいいか迷ってしまいますね。
水槽の砂利にはメリットがある
水槽に配置されている土・砂利などは、まず見た目がそれらしくなるという点が第一にあります。しかし初心者の人は、アクアリウムでよく見かける土や砂利には、実は飼育によってメリットがあることがあるということをご存じでしたか?アクアリウムで配置されている土・砂利には、バクテリアの発生に関係しています。アクアリウムにおいては当然水槽の水質が大事ですが、バクテリアがいることによって有害物質を抑えてくれるので、魚の飼育では多いにメリットがあるアイテムなんですね。
また、水草が根を張ることもできます。水草は根っこや葉から、魚の糞などでできた硝酸塩を吸収してくれるので、これも水質の改善効果があります。また、水草が「光合成」をすることによって、水槽に酸素ができるという点や、いくつかの魚たちを混泳させているとき、気の弱い魚たちの隠れ家になるというメリットもあります。
メダカ飼育のときの砂利の選び方は?
では、どのような土や砂利を選べばいいのでしょか。まずメダカの体色の色の砂利などだと、せっかくのメダカを鑑賞する楽しみが損なわれてしまうので避けたほうが良いでしょう。メダカの体色をよく見せるためには黒やブラウンの砂利がよいとされています。
それから、肥料が含まれている土等だと、水質が悪くなったり、メダカの健康に悪影響を与える可能性があるので避けましょう。ひとくちにアクアリウムショップで販売されている砂利といっても、見た目が鮮やかな砂利から古典的な砂利、実用的な砂利など、それはもうたくさんの種類があるので初心者は迷ってしまうかもしれません。
砂利を選ぶ時に考えたいことは、まず「飼育のしやすいもの」を選ぶということです。砂利の種類にもいろいろあって、そのなかでも砂利が崩れにくく水質に悪影響を与えないようなメンテしやすい砂利がよいでしょう。
底砂利がオススメ
砂利は、水槽の底に敷く「底砂利」がオススメです。底砂利は見た目の良さだけではなく、バクテリアのすみかにもなってくれます。ここにできたバクテリアは、餌の残りやメダカのうんちなどの濃いアンモニアを分解してほとんど無害な硝酸塩にしてくれます。砂利の形状は、なるべく角が無いような、丸みをあるものがよいでしょう、
なぜかというと、メダカは地中に潜ることがありますが、角がある砂利だと怪我をしてしまう可能性があるからです。メダカの屋外飼育では、「赤玉土」という砂利が定番です。まず、圧倒的に安価ということと、コケができにくくバクテリアも住みやすいという点がメリットです、屋内のメダカ飼育では、「大磯砂」というものが人気です。
和のテイストがあり、メダカによく似合うということで、昔から親しまれています。水質にも影響を与えません、入手しやすくて寿命も長く、後で紹介する底面フィルターのろ材にもの使えることがメリットです。
ろ過フィルターとの相性!?
ところで、実は砂利とアクアリウムのアイテムの一つ「ろ過フィルター」には相性があるということをご存じでしたか?
ろ過フィルターというのはアクアリウムで欠かせないフィルターで、良好な水質維持に重要なアイテムです。水槽の水を浄化してくれる水槽用フィルターですが、実はどれも同じということではなくて、魚や水槽に合うフィルターを選ぶ必要があるんです。魚・水槽とフィルターの相性が合っていないと、濾過性能が低くなるため、チョイスするときはよく注意しましょう。
水槽用フィルターは基本的に、目視できる汚れをきれいにしてくれる物理濾過、バクテリアの生物濾過、流木のアク除去などの化学濾過という3つから構成されています。この3つバランスが個々の商品で違ってくるので、ろ過フィルターをよく選ぶことも重要です。上手に活用できればアクアリウムの水質管理がだいぶ楽になります。
オススメのろ過フィルターは?
では、砂利と相性が良いろ過フィルターはどういったタイプのものでしょうか。砂利と相性が良いろ過フィルターは
「投げ込み式フィルター」
「底面フィルター」
などです。
「投げ込み式フィルター」金魚鉢などの昔ながらの水槽でよく見かけるもので、扱いやすくて入手もしやすく、さらに安価なのが魅力のフィルターです。反面、ろ過能力としては低いのですが、メダカのようなタフな魚には相性がよいでしょう。投げ込み式フィルターで定番の商品は「水作エイトコア」です。
この商品はプロも使っているということで、安心して使えますね。「底面フィルター」は文字通り水槽の底面に置いて使うフィルターです。この上に砂利を敷いて、底をそのままろ材にします。下から水流を作り、ろ過します。メリットとしては高いろ過能力と見た目の良さ、有害物質を抑えられることなどで、デメリットはメンテナンス性と根を張る水草との合性の悪さなどです。ジェックスの「マルチベースフィルター」は扱いやすいのでおすすめの底面フィルターです。
砂利一つとっても奥が深い!
メダカと砂利についてでした。比較的に飼育しやすくて初心者にもおすすめとされているメダカの飼育ですが、砂利を入れることで見た目もよくなるし、バクテリア効果によって水質維持にも効果が期待できます。ただし、一口にアクアリウムの砂利にもいろいろあるので、今回紹介したようにメダカと相性の良いものを選びましょう。
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