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水草の肥料を使いこなすには知識が必要!水草肥料の基礎知識

2020年4月20日

ロタラ・ロトンディフォリア 水草 f

 

アクアリウムの水槽には、たいてい「水草」というものを入れますね。この水草、実は長期的な育成では肥料が必要になるということをご存知でしょうか?

ここでは、アクアリウムの水草と、その水草の肥料についてお話してみましょう。アクアリウム初心者にとっては、かなり濃い内容となっています。

 

アクアリウムの「水草」とは?入れる意味は?

 

アクアリウムの水槽に入れるアイテムとして有名なのが「水草」です。なぜ、水槽に水草を入れるのでしょうか。まず最初に、熱帯魚を水槽で飼うからといっても、必ず水草が必要ということではありません。しかし、水草を入れる意味というものももちろんあります。

 

まず、自然の川や海に近い環境にすることで魚達が棲みやすくなるという点があります。水草を入れることで、魚の隠れ家にすることができます。これによって、魚のストレスを減らすことができます。さらに、何種類かの魚を同時に飼っているときは、水草で棲み分けをすることもできます。

 

また、魚が繁殖期の場合、産卵場所などにすることもできるので、やはり魚たちにとっては便利な存在です。水草のもうひとつ大きなメリットが「水質の改善効果」です。水槽で熱帯魚を飼うと、餌の残りカスや糞等から発生するアンモニアなどを水草が吸収してくれて、水質改善効果も期待できるという点がメリットです。

 

さらに、水槽の見た目が華やかになるという点も見逃せません。アクアリウムで人気となっている水草は、水槽に彩りをもたらして、リアルな自然観も演出してくれます。美しくレイアウトされた水草入りの水槽は、何時間見ても飽きないと言われています!

 

やはり、水槽の見た目がいいほうが、飼育のモチベーションになりますよね。

 

水草の肥料は大きく2種類

 

水草は熱帯魚のお店やホームセンターの熱帯魚売り場などで、さまざまな種類が売られていますが、水槽のレイアウト・熱帯魚との相性で無限に近い組み合わせになるので、初心者からベテランまで、水草選びは大いに悩むとされています。各水草が自生していた地域の環境、育成する時の注意をきちんと理解しておくことが大事です。

 

熱帯魚は、ときには水草を食べたり引っこ抜いてしまうことがあるので、水槽の熱帯魚との相性というのも頭を悩ますところになります。また、水草には独自の水質の好みがあります。さらに、水草は植物なので光合成をしたり水中・底砂から栄養をとって生きています。なにも知らない人にとってはあまり考えてなかったことかもしれませんが、水草といっても生きているんですねえ。そこで、水草の肥料についてです。

 

初心者の人にとっては、水草にも肥料を与えるのかと思うでしょう。まず、肥料の種類には、液体・固体といった種類があります。水草の肥料の選び方についてですが、最初にこの液体と固形の2種類の違いから見ていきましょう。まず、「液体タイプ」ですが、これは水槽の水に直接加えることができる水草の肥料です。そのため水面にスプレーのように吹きかけるだけで水槽全体に栄養分を行きわたせることができます。

 

また、肥料の量をコントロールしやすいということもメリットです。このタイプの肥料は、浮き草等の、水中から栄養を吸収している水草にとっておすすめになります。このようにメリットが多い液体タイプですが、デメリットは頻繁に添加する必要があることです。余った栄養はコケ等に吸収されるので、こまめな添加が必要です。また、あげ過ぎても水質を汚すことにもなるので注意しましょう。

 

次に「固形タイプ」ですが、この肥料は水槽の砂利・ソイル等に埋め込むという使い方をします。

 

固形タイプは液体タイプよりも即効性はないものの、その分栄養がゆっくり溶け出していくので水質変化起こりにくく、度々使わなくても済みます。もうひとつのメリットは、栄養が必要な水草の根本に埋め込んで部分的に使えることで、そのため根を張る水草にとってベストになります。

 

難点は、肥料のコントロールのしにくさや栄養不足に気づきにくいことです。水底に敷いて使うので、栄養が溶け出しすぎることもあります。

 

 

入れる前に注意すること

 

水草の肥料を入れる前に注意することがあります。それは、水草の肥料には「入れるタイミング」があるということです。細かいすべての条件を満たない状態で入れてしまうと、コケが発生する原因にもなるからです。このタイミングは、初心者が一番難しいとされるところです。

 

水草の調子を悪くなるのは栄養素不足以外にも、pH・水温・照明や、魚の食害といった多くの要因があります。なので、水草の元気が悪いからとただ肥料を入れてしまうと、pHの上昇や藻・コケ被害が起きるかもしれないので注意が必要です。水草の元気が無くなる理由は、「水槽の環境」というものが大きいです。

 

ほとんどの水草は23度〜27度くらいが一般的に適温とされています。クーラーやヒーターなどで水温を調節しましょう。また、光合成のために光も必要で、足りなければ「クリップライト」「スタンド照明」を使うのも良いでしょう。コンパクトで光量が出る蛍光灯はおすすめとされています。

 

また、一般的な水草は弱酸性pHが好みですが、アルカリ性が強い水槽だと葉・根が溶ける事があります。石・底床などはカルシウム等のミネラルが溶けて水の硬度を上げてpHがアルカリになりやすいので、流木・ピートモスや換水の頻度を調整調整などで対策します。

 

さらに、水槽のような環境では、水草に「CO2不足」「酸素欠乏」が起こりやすくなります。そこで、CO2を添加したり、エアレーションで水面の対流を作るなど、CO2の濃度を高める対策も必要です。

 

 

肥料の選び方。初心者におすすめなのは?

 

肥料を選ぶときは、「その水草がどのような栄養を欲しいのか」を考える必要があります。これを知らないと、水草の維持は難しいとされています。水草が必要な主な栄養素は、カリウム・リン・窒素です。これは、水草の成長に必須の3大栄養素とされていて、なかでも特にカリウムは水槽で発生することがあまりないので欠乏しがちです。

 

カリウムは水道水にもごくわずかしか含まれていないので、やはり肥料で補うというのがおすすめです。水草はカリウムが不足すると光合成しにくくなり、成長が止まるといった症状が出て、さらにそれが進行して葉に穴ができることもあります。しかし、カリウムを与えすぎると他の栄養素を吸収しにくくなり、これも成長に悪影響。

 

肥料でも水草がよく成長してくれないときはカリウムの与えすぎかもしれません。そんなときは量を調節する必要があります。水草が成長するにはカリウムだけでなく多くの栄養素が必要です。1つの栄養素だけの肥料もありますが、アクアリウム初心者の人はやはり栄養がバランス良く含まれている「総合栄養剤タイプ」が最適です。総合栄養剤は鉄のほかにもカルシウムやマグネシウムなども含まれていて、こういった栄養素も水草には欠かせないのでやはりおすすめになります。

 

 

水草の肥料の与え方はかなり奥が深い!

 

水草の肥料についてでした。水草にも肥料が必要になるということは、アクアリウムをやっていない普通の人ではあまり知られていないことですよね。その肥料にもいろいろあり、水草の育て方というのは上記のようにかなり深い知識が必要になります。

 

初心者はまず「総合栄養剤タイプ」で試しつつ、すこしずつ学んでいくという方法がよいでしょう。水草も植物、生き物ということで、魚といっしょに育てていきましょう。

 

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