昨今は気温の変化が激しく、地域によっては40度を超えるような猛烈な暑さになることもあります。そんな気候の中で「メダカ」を飼育している方は「水温」にとても気を使っていることと思います。
水温が35度を超えるとメダカに命の危険があります。今回の記事ではメダカ水槽の水温を下げる方法について考えてみましょう。
この記事の目次
まずはメダカについて勉強しましょう
メダカは東アジアから東南アジアが原産で、日本も含め20種類程度のメダカが生息しています。主にプランクトンや藻などを食べ、寿命は長いものだと3から5年ほどです。
春から夏にかけて産卵し、その産卵時期は水田に水が張られる時期でもあるため、古来より水田で見かけることも多かったようです。温度耐性は高く、「5度から30度」と言われています。
メダカの適応水温は？
メダカはある程度の水温までは耐えられる魚ではありますが、適応水温は「25度から28度」くらいと言われています。一応、35度くらいまでは耐えられるのですが、そんな水温になったときはメダカの状態を確認してみましょう。
メダカの元気がなかったり、水槽の底に留まっている、少しでも日陰の方に集まっている、などの症状が見られたら、水温が高くメダカが危険な可能性があります。次の項目からはメダカの水温を下げる方法について考えてみましょう。
いきなりの温度変化は禁物！
メダカのみならず、魚たちは急激な水温の変化にはとても敏感です。「水温を下げたい」からと言って、氷を直接水槽に投げ込んだり、ドライアイスを入れるようなことは絶対にやめましょう。
急激な水温の変化により、メダカの命に関わりますので、徐々に水温を下げる方法を考えましょう。
最も簡単なのは「簾（すだれ）をかける」こと
水温を下げることで一番簡単な方法は「水槽に簾（すだれ）をかぶせることです。水槽の上部半分にすだれかぶせておけば、水槽に日陰の場所と日の当たる場所をそれぞれ作ることができます。日光が足りなくなることもないので、メダカの生育に好影響を与えることでしょう。
水温調整にホテイアオイを導入する
水草の「ホテイアオイ」を導入することもおすすめです。この水草は「浮き草」であるため、日差しを軽減することもできます。また、産卵場所になるのに加え、メダカの安心できる隠れ家にもなります。ホテイアオイには水中の窒素やリンを吸収する能力があるため、水質の浄化にもつながりますよ。
水温調整に水槽用のファンを使う
水槽用のファンを水槽上部に取り付け、直接風を送って水温を下げる方法もあります。このファンは水面に風を送ることで水を蒸発させ、その気化熱で水温を下げることができます。
大体３度から５度くらい水温を下げることができますが、ファンを回したままにしておくと、水温が下がりすぎてしまう恐れもありますので、水温によってスイッチをオンオフできる「サーモスタット」を同時に取り付けることをお勧めします。
また、気化熱を利用するので、水の蒸発により水位が下がる場合もありますので、定期的な水温のチェックは欠かせません。冷却ファンおよびサーモスタットは3000円前後から購入できます。
水温調整に水槽用クーラーを使う
導入費用と設置する手間はかかりますが、「水槽用クーラー」を設置すると水温管理はかなり楽になります。ランニングコストは普通のエアコンと同じくらいですが、細かく温度管理ができるので、家を留守にした時なども安心です。
ただ、先述の通り高価で、3万円から高いものでは10万円を超えるものもあります。また、設置方法も間違うと漏電や漏水の恐れもありますので、しっかりと勉強するか、詳しい方に聞きながら設置すると良いでしょう。
凍らせたペットボトルや保冷剤を置く
手軽な方法としては凍らせたペットボトルや保冷剤を水槽の横に置いておく方法もあります。とても簡単に水温を下げることはできますが、氷や保冷剤が溶けてしまい、あまり長い時間効果が持続しないことと、見た目があまりよくないことが欠点です。
また、絶対にペットボトルや保冷剤を直接水槽に入れることはやめましょう。
メダカ水槽の水温を下げる方法のまとめ
メダカは丈夫な魚ですが、さすがに高温には耐えられません。水温を下げ、少しでも長生きするように工夫してくださいね。
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