みなさんは、今年の4月20日、生きたままの「ダイオウイカ」が福井県小浜市宇久の海岸に漂着したというニュースを見ましたか?
ダイオウイカっていうイカは、名前からわかるようにすごーく大きいんですねえ。今回漂着したダイオウイカも、体長3メートルというから、成人男性よりも大きなサイズになりますね。ということで、今回はこのダイオウイカについて、生息地なども含めて紹介しましょう。
この記事の目次
ダイオウイカはまさにイカキング!?
ダイオウイカとは、ダイオウイカ科に属しているイカです。
ダイオウイカで特徴的なのがその大きさです。同じイカ類である「ダイオウホウズキイカ」と同じく、世界最大級の無脊椎動物に分類されています。2本の触腕が長くて全長10メートル以上、この触腕を除いた体長が7メートルほどとなっています。
また北半球に行くほど、大きい個体が存在しているようです。ギネスブックによると、1966年にハバマ沖で見つかった個体は14.3メートルほどだったそうですが、以前は18メートル以上の個体もヨーロッパで見つかっていたとか。すごいですねー、ここまで大きいともう「ドラ〇エ」のモンスターレベル(笑)
なので、これだけ大きいと人間を襲うのかなと思いますが、そういった話はこれまでなかったようです。
ただ、あのマッコウクジラとガチでやりあっているというから、もしも怒らせたら人間もただでは済まないんじゃないでしょうか。しかし、そもそも遭遇することもないでしょうが(笑)
ほかのイカ類と同じく、8本の腕に長い2つの触腕があり、これで獲物をクチバシのようになっている口に運んで食べます。獲物となるのは魚・エビ・イカのほかにも、小型クジラを食べるという話もあります。生態は、昼間は水深600メートルから900メートルの海を泳いでいるとされ、夜になると水深400メートルから500メートルまで浮上しているとされています。
こちらもCHECK
-
ダイオウイカとはどんなイカ? 生きたまま大王烏賊を見られる場所は?
続きを見る
高視聴率をとったダイオウイカのドキュメント番組
これまで、最近になるまでダイオウイカの撮影は試みられてはいたものの、成功はしていませんでした。ダイオウイカは人が普段立ちいかないような深海に生息しているので、研究することが非常に難しい個体です。
以前の科学者が知っているダイオウイカの情報のほとんどは、浜辺に流れ着いた・魚網にかかった死骸などから判明したものでした。しかし、2004年9月、日本の国立科学博物館の窪寺恒己氏らのチームが世界で初となるダイオウイカの静止画撮影に成功しました。さらに、このチームは2006年12月、海で生きて動いているダイオウイカの動画撮影に成功しました。
2008年には国立科学博物館新宿分室でダイオウイカの「カラー魚拓」が制作され、NHKのテレビ番組でも制作の様子が放送されました。2009年にはNHKとディスカバリーチャンネルが共同で3年間、ダイオウイカ撮影のプロジェクトを開始、世界各国の専門家が参加した大プロジェクトとなりました。
この模様は2013年1月13日の「NHKスペシャル」で放送され、16.8%という高い視聴率を記録しました。
ダイオウイカは最近のニュースです(2022年4月20日)
そんなダイオウイカが、つい先日というくらいの今年2022年4月20日、福井県の小浜市宇久の海岸で、全長3メートルの生きたままの個体が発見されてニュースになりました。見つかった時は生きていましたが、まもなく死んでしまいました。
引き取りを頼んだ越前松島水族館では、回収されたダイオウイカを氷水につけた状態で、4月29日〜5月5日に展示していたそうです。実は、3年前の2019年にも同じ福井県の小浜市宇久でダイオウイカが発見されています。
ダイオウイカの生息地は?どこにいる?
ダイオウイカの生息地については、前述のように日本でも発見されているため、温帯海域〜亜寒帯海域にかけて、世界の幅広い海に生息しているとされています。北米・ハワイ・アフリカ・南半球などでも発見の報告があります。
ダイオウイカの撮影プロジェクトがあったんですね
巨大なイカ「ダイオウイカ」と、その生息地などについてでした。ダイオウイカを撮影する大々的なプロジェクトがあって、それがテレビで放送されて高視聴率にもなっていたんですね。いやあ、こんな巨大なイカがいたなんて、最近まであまり知らなかったですよねえ。
やはり海の生物は多様性があって面白いですね。