熱帯魚 観察日記

神秘的な怪魚、頭が透明な深海魚デメニギスの生態と近年の研究報告を紹介(動画あり)

この記事の所要時間: 224

アクアリスト 感性を磨く

 

今回から新シリーズ「はじめての深海魚」の紹介になります。

今回は紹介する神秘的な怪魚、「デメニギス」は既に1939年に発見されていました。

 

しかし半世紀に渡り謎とされていた不思議な怪魚の関する研究報告を2009年、
カリフォルニア州のモントレー湾水族館・研究所によって公開されました。

近年まで謎だったその生態を今回紹介したいと思う。

 

 

透明な頭をもつ深海魚デメニギスの生態・データ

barreleye1-350

(写真引用元:MBARI news

デメニギス(英名:Barreleye, 学名:Macropinna microstoma)

ニギス目デメニギス科に属する魚類の一種であり、
望遠鏡のように筒状に突き出した両眼が特徴的な深海魚です。

半世紀前の深海魚デメニギスの考え方について

barreleye2-350

この魚の特徴は頭上部がスケルトン状に透けていて、
その内部にドーム状の緑色の目を持っています。

写真で見たら、最初はどの部分が目なのか?と思いますが
この矢印の部分、緑色の球体が目なんです。

これまで海洋生物学者の間では、その目は優れた集光能力を備えているとわかっておりましたが
固定された上方しか見ることが出来ないと考えられました。

 

近年の調査により固定された目が・・・ごにょごにょ

モントレー湾水族館・研究所

(photo by monterey55 )

近年モントレー湾水族館・研究所(MBARI)の研究員ブールス・ロビンソンと
キム・ライザンビッラーの調査により、新たにデメニギスの目のカラクリの研究結果を報告しました。

実はその目は透明な膜に沿って回転することが判明されたのです。

となると、獲物を探して上方から前方までの広い視角を持つというのが判明しましました。

従来は太陽光の弱まる中心層に生息し、

高感度の目で海中に漂う獲物をとらえますが、その固定された目の視界は限られていると思われてきました。

モントレー沖の海底で無人操作器(ROV)を使用してビデオ撮影を行い、
そこでじっと静止しているデメニギスを発見したのがきっかけです。

 

デメニギスを発見した際の水深

barreleye2-350

(写真引用元:MBARI news

デメニギスを発見した際の水深は600m – 800mでした。
このデメニギスの体長は約14cm – 15cmです。

体の色は黒いですが、頭部はグラデーション状の透明な皮膜で覆われており
内部は液体で満たされていました。

特にドーム状の2つの目は非常に特徴的で、光を反射し鮮やかな緑色に輝いています。

非常に神秘的ですね。

これまでにもデメニギスは捕獲されていたのですが、頭部が液体を満たした皮膜のゼリー状に覆われており
捕獲されても、引き上げた際は頭部などが傷つき破損しており、原型が留めていなかったので詳しい生態がわからなかったのです。

そして実際に生きている姿が観察されたのが、つい最近の2004年のことです。

 

ROVカメラでとらえた映像では眼球が上下に回転しているところが確認できます(動画あり)


映像では鮮やかな緑色の眼球が上下に回転しているとことを確認出来ます

 

デメニギスが水中での静止状態するには

barreleye4-280

下腹の大きなヒレでバランスをとって静止状態を保っていました。

そして胴の脇の小さな胸びれを小刻みに動かして方向転換など俊敏な動作を取ります。

上記の動画の最後辺りでもその俊敏な動きが確認できます。

危険を察した際のデメニギスは驚くほど素早い動きをしてますね。
深海でマイペースに漂っているデメニギスを想像していましたが、ここまで素早く泳ぐとは予想していませんでした。

 

デメニギスを生け捕り捕獲に成功

成功 デメニギス

この時に研究員が幸運にも生きたデメニギスを捕獲することに成功しました。

しかも船上で数時間生きていたので、研究者たちはその場で自然体に近いこの魚の生態を観察することが出来たのです。

その場に居合わせた研究者たちも興奮したと予想出来ますね。

 

捕獲したデメニギスの胃を確認したところ、ある生物を食べていた

デメニギス クラゲ

この時に捕獲した2匹のデメニギスの胃からクラゲの断片が検出されたと報告があります。

深海を漂う小さなクラゲなどを飲み込んでおり、
消化器官も飲み込むのに適している内臓構成をしているとのことです。

しかしデメニギスは海洋生物学者の間でも困惑させ好奇心を募ってきましたが、
まだまだこの生物の研究が必要と報告されています。

それにしても深海にはこんな神秘的な怪魚がいるなんてワクワクしますね。

年々、調査する際の技術も向上しているので新種の深海魚、また既に発表されている
深海魚の新たな面も見られるかもしれないですね。

 

過去記事:まだ見ぬ怪魚を求めて、人類が深海探検に初めて行った日

思わず話したくなる「深海魚」のふしぎ

思わず話したくなる「深海魚」のふしぎ
価格:494円(税込、送料別)

 

 

編集後記:

HDD

いやぁー、困っておりました。(過去形)

実は3日前からメインPCであるパソコンのHDDが破損してしまって
OSが起動しないというトラブルに合っていました。

次の日に新たなHDDとOSを秋葉原のヨドバシカメラで購入し
早速OSを再インストール

しかもドライバもすべてネットで手動でダウンロードして
1から全部入れておりました。

昨日の深夜にやっとパソコンが立ち上がるまで設定し
今日の午前中にskype,evernote,line,adobe製品等などソフトをインストールが終わりました。

その期間はおとぼけジュニアがブログを書いてくれたので本当に助かりました。
あやつに感謝しないといけないな。

おとぼけのPCも復活したのでまた明日からコンスタントにブログ記事を更新したいと思います。

それじゃ、またお会いしましょ

ばいちゃ!

 

関連記事

  1. 藻類・コケ(苔)が発生する主な原因って何?コケ対策したい!!!
  2. レッドテールキャットの飼育で混泳や餌、寿命など一通り紹介
  3. あけましておめでとうございます、2015年も「はじめてのグッピー…
  4. グッピーと混泳できる熱帯魚、ラスボラ ヘテロモルファ
  5. ビー玉を床砂代わりでも大丈夫?気になる水槽事情
  6. ゼブラダニオの飼育|混泳できる熱帯魚たち
  7. 発色がヤバイ!紅色のレッドファイヤーシュリンプ導入編
  8. LEDライトを導入する際の注意点、そして失敗しないコツ

ピックアップ記事

おすすめ記事

  1. サルビニアククラータを屋外で越冬させる方法
  2. ベタの飼育にぴったりのサルビニアククラータを育てよう
  3. レッドビーシュリンプを色鮮やかに育てるには?
  4. レッドビーシュリンプの抱卵の舞とは?
  5. レッドビーシュリンプの脱皮の前兆と周期
  6. レッドビーシュリンプの大好物、赤虫と餌やりの頻度

ピックアップ記事

おすすめ記事

クラウンローチ飼い込みガイド!横になって眠る姿に癒される♪

(熱帯魚)クラウンローチ(1匹) 北海道航空便要保温他の魚の食べ残しをさ…

ミジンコのいる水槽はレッドビーシュリンプの最適な環境

アクアリウムをやっていると、どこからともなく小さい生物が水槽に紛れ込んで…

エンペラーテトラの飼育方法を伝授!高貴な紫のきらめきのインパイクティスケリー

インパイクティスケリーの別名はエンペラーテトラ。今上天皇陛下が皇…

【初めてでも大丈夫】アヌビアス・ナナの育成方法・植え方・活着方法をご紹介!

青々ときれいで水槽内に置くだけで映えて、しかも育てやすい!と3拍…

水槽用ヒーターの寿命はどれくらい?寿命を伸ばすコツも伝授!

水槽用ヒーターは消耗品。こまめに掃除し丁寧に扱っていても、やがて…

【保存版】メダカの産卵方法と採卵率を上げるコツ

メダカが卵を産んでくれたけれど、稚魚用水槽に入れても、すぐカビに…

おすすめ記事

  1. 蛍光色素を注入して人工的に着色されたラージグラスフィッシュ
  2. ボトルアクアリウム初心者におすすめの水草5選
  3. ビーシュリンプを繁殖させるためのコツ
  4. エンペラーテトラの飼育方法を伝授!高貴な紫のきらめきのインパイクティスケリー
  5. シュリンプの繁殖のコツを伝授します!シュリンプ爆殖の飼育方法
  6. レッドビーシュリンプのカルシウム補給!稚エビにはミネラルが重要
PAGE TOP